智潤♀️のお話です。
女体化苦手な方は回れ右!
RENTAL BABE
どうしてそう考えたのか順番に話した
ストーカー女の事
会えない日々の先にあった喧嘩
階段から落ちた潤と直後に送られてきた手紙で犯人を勘違いしたこと
「おれがいなくなれば丸く収まると思った」
だから入院中に部屋から痕跡を消してスマホも修理に出すって名目で預かって
おれに関する事は全部削除した
唯一仕事に関する連絡だけはメッセージの宛先の名義を斗真に変える事でやり過ごして
「元々釣り合わないって言われてきてたし、おれが居るから潤が傷ついてんだって思ったらキツくて」
ただ守りたかった
嫌なもんも汚いものも何も見る事なく
目をキラキラさせながら
笑っていてほしかった
おれが願ったのはそれだけだ
なのに
その末に潤を更に恐怖に落としてしまった
「潤を守れないおれは相応しい男じゃねぇ」
「っ大野さんは守ってくれたよ・・っ!」
間髪入れず降ってきた言葉にいつの間にか俯いちまってた顔を上げる
ちょっと唇を尖らせた潤が怒りながら泣いてた
「ちゃんと守ってくれたもん!てか相応しいとか、そうじゃないとか意味わかんないっ!」
そうだな
こないだもそう言ってくれたし
態度でも示してくれてた
どうしようもなく臆病でダメなおれが
震える手で縋り付いてくる手でようやく気付けたんだ
「大野さんが好き」
「潤・・」
「好き・・すきなの」
おれが包むだけだった手を握り返して
懸命に繰り返してくれる
潤んで光る瞳
真っ赤に染まった頬、目尻
拙く繰り返す唇がわなないている
「潤」
「・・・・うん」
「傷つけてごめん。落ちた時守れなくてごめん。大事なこと話さなくてごめん」
「・・・・」
「好きでいてくれる事に臆病でいてごめん」
ストーカー女の手紙がバレた時
潤は泣きそうな顔して『なんで言ってくれなかったの』って言ってた
おれの事を思って『知らない間に何かあったら怖い』って言ってくれてた
潤の愛はおれよりもずっと深くて強くて温かい
「お前がくれたもんをそれ以上に返せるようにおれ、変わる」
潤に何も知らせずに事を済ませようとした
傷つけて泣かせて・・・・・・
学習しろよって話だよな
何回おんなじ事繰り返して傷つけてんだって
そんな後ろ向きな態度で
不安の中こんなに信じてくれる潤に報いれるわけねぇじゃん
おれのバカヤローが
「おれがいる事でキツい道になるかもしんない。でも見ててほしい。隣にいてほしい。手を握っててほしい」
「大野さん・・」
「おれの事思い出せなくてもいいよ。潤はなんも変わってない。可愛くて大好きで愛しい潤のままだ」
「・・っう、っ」
「お前を愛してる。この先もずっと」
宝石よりも星よりも綺麗な雫がポロポロ落ちる
ズズッと鼻を啜った潤がおれと同じように床に膝をついてくんのを静かに見守った
ギュッと手を握り直して真っすぐ見つめてくる目に吸い込まれちまいそう
「だから怖いかもしんねぇけど、傷つくかもしんねぇけど、おれの腕の中にいてほしいんだ」
「はい」
「・・いいのか?」
「大好きって言ったじゃん・・それに、大野さん知らないの?」
「え?」
「私、大野さんさえいてくれればもう何も怖くないんだよ」
そう言って笑った潤の顔は本当に強くて見惚れるくらいなんだか晴れ晴れとしていた
(つづく)