智潤♀️のお話です。 でも智くんは出ません!
櫻葉♀の翔くんと潤ちゃんの会話~
女体化苦手な方は回れ右!
RENTAL SUGAR
私を気にする大野さんに「時間をください」そう言って帰ってもらって
朝は楽しい気持ちで開けた部屋のドアを静かに閉める
持ってたバッグをソファの端に置いて枕代わりになだれ込むともう起き上がれない・・・
泣きすぎて重くなった瞼の裏にはさっきまで隣に居た大野さんの静かな笑顔が浮かんだ
『自分を責めるのだけは絶対に違う。そこだけ間違えねぇでくれな』
去り際にそう言ってくれたけど
私の行動で大野さんを傷付けてるんだよね・・
いいのかな
そんな私がそばに居て
忘れてなかったらそんな傷なかったわけじゃん
そういう気持ちが晴れてくれなくて
悶々としちゃう
それとも男の人って気にしないもんなの・・?
うつ伏せになってたソファからガバッと起きてバッグからスマホを取り出して
こっちからはあんまり連絡の取らないメッセージを呼び出した
通話ボタンを押すと数秒で
『もしもし?』
聞き慣れた低い声
「翔くん?」
『おう。どうしたんだよ珍しいな』
落ち着いた声がまるで
電話が来るのが分かってたみたいに思える
「・・大野さんに聞いた」
『ああ、記憶のこと?』
やっぱ知ってるんだ・・・・そうだよね
ニノや相葉ちゃんも知ってるんだろうな・・・・・
教えてくれなかったのは大野さんが口止めでもしてたからなのかな
『思い出した?』
「・・ううん」
きっとドラマや映画なら観覧車でスマホを見せられたあの時
走馬灯のようにブワッて思い出すものなんだろう
そして抱き合って変わらない愛を確かめ合ってハッピーエンドだ
でも現実はそんなに甘くなかった
私の記憶にはあんなに愛おしそうな笑みを浮かべた大野さんはいない
「翔くんはさ、相葉ちゃんの記憶がなくなったらどうする?」
『もっかい好きになってもらえるように頑張る』
「そっか・・・・そうだよねぇ」
『なに?』
「大野さんてさ、なんで私に恋人だって言ってくれなかったんだろう」
『本人から聞いてねぇのかよ』
「ビックリしてずっと泣いてて・・私、余裕無くて黙りだったし」
『あ~』
「頑張る間さ、覚えてないって振る舞いされるの、どう?」
『どう・・て、しゃーね~なって思うけど』
「傷付かない?」
『付くよ、そりゃ』
「・・・だよね」
『でも気になんない』
「な、なんで?」
『それより一緒にいられる方が嬉しいから』
きっと相葉ちゃんを思い浮かべてるだろう翔くんが
愛しそうな声で小さく笑ったのが聞こえた
『雅紀はきっと俺が痛い顔をしたら傷付くけど、痛いのを隠してるってバレたらもっと傷付く、だから隠さない。あいつには誠実でいたいから』
「大野さんは誠実じゃない・・?」
『違うよ。智くんは少なくともお前の事を一番に考えてたと思うよ。雅紀は記憶ないっつってもサラッと受け入れてくれそうだけど、たぶんお前違うじゃん。すげぇ考えるじゃん』
「・・・・うん」
『事故直後だったし、ストーカーも居たしさ。ま、智くんに聞かないとわかんないけど』
そうなんだよね・・
やっぱり、大野さんとちゃんと話さないとってことなんだよね・・・・
「翔くん、ひとつお願い聞いてくれる?」
要件を伝えて了承を貰って
ようやく詰めてた息を吐いて通話を切った
(つづく)