智潤♀️のお話です。 

女体化苦手な方は回れ右!

表現力が無いのでここで言いますが、智くんの外見は成瀬様です♡

 

 

 

 

 RENTAL SUGAR

 

 

 

 

「きっと冷蔵庫になにもないと思うから、と聞いてまして」

 

「はぁ・・すみません、ありがとうございます・・・・?」

 

 

家に簡単にあげる程警戒心がないなんて真似私には出来ない、って

かつてのニノと相葉ちゃんの出会いを知ってる私は頑なに思ってたんだけど・・・・

 

ザクザクザク

 

と手慣れた手つきで白菜を切ってる後ろ姿に、そうでもなかったんだなって気づかされた

私って結構流されやすいのかなぁ

 

 

「病み上がりなんですから、座っていてください」

 

 

そう言われて大人しくテーブルについて彼をジッと観察する

 

彼は大野智さんというらしい。山風レンタルでレンタル彼氏とかいう言ってはなんだけど胡散臭い仕事をしていて

今日は相葉ちゃんから私の家で夕食を作ってくれないかと依頼を受けてきた

帰ってもらおうにも外で待たせている間に冷やされた体でクシャミをされて「すみません・・・」と恐縮されてしまったら上げるしかなかった

 

 

「まさかお話が通ってないとは思ってなくて」

 

「それはもうこっちの問題なので。大野さんは気にしないでください」

 

 

ちゃんと目を見て話す人なんだろう。言葉を交わす時に都度こっちを振り向いて表情を見せてくれる

その小さな気遣いにはちょっとホッとした

やっぱり表情のわからない人を近くに置いておくのは怖いし。それに・・

 

チラッと手の中にあるたまご型の白い機械を見る。ツルツルした表面の気持ちいいコレは防犯ブザーだ

一度栓を引き抜いてしっかり動作する事を証明して渡してくれた

 

「怖いのには変わりないと思いますがせめてこれだけでも」

 

って

しかも「不安なら携帯に110番の番号表示してもらって手に持っててもらっても大丈夫です」とまで言われてしまったらもう私としては何も言えない

 

逆に怪しい・・って言ってしまおうにも本人の纏うふわんとした空気がどうにもそう言えないし、何より相葉ちゃんの紹介・・・って言っていいのかわからないけど

相葉ちゃんが私に変な人寄越すわけもないし、相葉ちゃん直々の指名だっていうし・・・・・?

 

 

「あの、大野さん」

 

「はい?」

 

「相葉ちゃんにもレンタルされたんですか?」

 

 

て聞いてから何を当たり前の事をと思う

そうじゃなかったら指名も何もできないでしょ。緊張してんのかな・・・・

今まで彼氏だって自分の家に上げた事ないから、この急展開についていけてないのかもしれない


 

 

(つづく)