なんだか、源太に肩入れして観てしまった
星逢一夜ですけど、やっぱり同じ女性として、泉の気持ちは考えてしまいますよね。

苦労していて、しっかりしているようで、美しくて手の届かない存在の紀之介に惹かれてしまう。やっぱり小さい頃から側にいた源太と結ばれるけど、どこかで紀之介が忘れられず、、

紀之介が完全に会えない存在だったらいいのに、ちょいちょい現れる。
そして、気を引くようなことを言われる。
紀之介、悪いオトコだわ。

リアルな心の揺れがそのまま描かれていて、もどかしいというかなんというか、、

でも、若い頃の鮮烈な恋心が忘れられないのはわかるけど、優しい源太と結婚して3人の子供があれだけ大きくなっても、やっぱり紀之介が好きなんて、私にはちょっと理解できないような、、源太に対する愛情、子供達に対する愛情があるはずなのに、まだ若い頃の恋心をひきずるの??

まぁ、昔は今と違って身分の違いとか、自分の意志では乗り越えられない壁がたくさんあり、その中でいかに納得して生きていくか、それでも忘れられない感情をどう処理するかってのは大事な課題だったのかもしれません。

私はそんなに苦労してないし、この人!と思った人に「結婚してして!」って言ってしてもらったらクチなので、泉の気持ちは理解できないのかも(ワビサビがわからない女)。

それにしても、取り合いされるならまだしも、譲り合われるなんて、モテているとはいえ、切ないですよね。

しかし、一つ気づいたことがあり、泉の存在によって紀之介も源太も素敵に見えたんだと思うんです。それって、娘役が男役を引き立てるという意味で、宝塚歌劇としてはとても大事なことですよね。

でも、やっぱりヒロインに共感して、応援したくなって、最後はヒロインがハッピーで私もハッピーってお話の方が私は好きかなって思いました。