その昔、私は、冷蔵庫のない家に住んでいて、喉が渇くと、ズボンのポケットをごぞごぞし、100円玉を見つけると、自販機でコーラを買う生活をしていました。
部屋には布団もなく、なぜか、寝袋で寝ていました。遊びに来た友だちも絶句。
もちろん、エアコンという文明の利器もなく、冬は、寒さのあまり、寝袋にもぐり、さらに、絨毯にす巻きになってしのぐという残念ぶりに涙が。わりとマジで。
野菜なんか食うより、ビタミン剤飲む方がええやないか。カロリーメイトが自分へのご褒美。でも、ガソリン代はケチらず最優先に。お酒は週一回のお楽しみで。
取られるものもないので、玄関の鍵は開けっぱ。友だちの友だちが、適当に雑魚寝していて、朝起きて、初めまして。他人の物と自分の物の区別もあまりなくて。
そんな、ギザギザハートの子守歌。気持ちはフリーセックス。
そして、先輩からもらった親指シフトのワープロに、朝が白むまで、世の中への恨みつらみを打ち込み、フロッピーに保存。仕事はいわゆるフリーターっちゅー。
あぁ、そんな時代もあったなぁ。今も、あのザラザラした感覚は忘れてはいませんよ。
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お酒の美術館 大阪初出店!!
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