そこから連絡を取り合って
2人で会う約束をしたのは2日後とかの事で
正月ボケという名の病にも取り憑かれ
残り少ない正月休みを彼に使った
初めてのデートでは私の止まらない気持ちを
1番最初に伝えた。
待ち合わせも前回よりも緊張してて
ただ居酒屋に行くだけの事なんだけど
席に着いてすぐに私はこう言った
「話したい事があって」
今思えば何故このタイミングで伝えたのかも
帰り際じゃなくて最初だったのかも分からない
続けて私はこう言ったんだ
「初めて会った日に一目惚れしてしまって
そこから、それで、えっと」
まとまってない話の内容を彼はうつむきがちに
聞いていた
いやそんな記憶じゃない
俯いていたのは私だっだそんな私を真っ直ぐに
見つめていてくれたんだった
「そんな事初めて言われたよ」って
(私だって初めて言ったんだ)
(ちゃんと最後まで伝えよう)
「だから、1ヶ月でいいから私と付き合ってみて
欲しい。そこからどうするかは任せるからだから…」
彼は私の言葉を遮るかのように
「いいよ」とだけ言った。
その後にこう続けた
「なんで付き合うのに1ヶ月なの?期限なんて決めないで一緒にいたいだけいようよ」
と言ってまた彼は目の前に並ぶ
料理に口をつけた
あれは確か、モツ鍋だったような気がするな
私が鍋を食べたいと言ってお店も決めて一緒に
行ったんだったっけ
それでそれを私達は2人で美味しいねって
食べたんだったっけ
笑うと優しそうな目をする所とか
思ったよりも背が高い所とか
血液型はA型で私とは相性の悪いはずで
誕生日が私のおじいちゃんと同じで
お酒の2杯目はビールじゃなくて
芋焼酎の水割りを飲み始めたりして
私は彼の事をまだそれしか知らなくて
その日から私達は恋人となった
私達は、お互いを何も知らないまま恋人になったのだ
私はもしあの日に戻ったとしても
きっと絶対に同じ選択をするだろうと思う
