もう3月!うお座が時間の感覚を溶かしているのかな。
気づくと日にちが過ぎていませんか?💧
うお座シーズンは、
はっきりさせなくてもいい。
答えを出さなくてもいい。
曖昧なままでいい。
海の中にいるみたいに、
少しぼやけて、溶けていくようなシーズンです。
そんな今日(3/3)
おとめ座で満月を迎えます。
しかも今回は、月食をともなう満月。
おとめ座にまつわる神話のひとつに、
冥界へ連れ去られた乙女の物語があります。
《ペルセポネの物語》
豊穣の女神デメテルの娘ペルセポネは、
春の野原で花を摘んでいました。
突然、大地が裂ける音がして、
地面がゆっくりと割れ、
その奥から冥界の王ハデスが現れます。
逃げる間もなく、ペルセポネは黒い馬に乗せられて
冥界へと連れ去られてしまいました。
その瞬間、地上の空気は変わりました。
娘を失った母デメテルは、世界を探し回ります。
名前を呼び続け、大地を歩き続けても見つからない。
デメテルは悲しみのあまり、
実りを与えることをやめてしまいました。
麦は育たず、果実はならず、
世界の“循環”が止まってしまいます。
神々は恐れ、ハデスに娘を戻すよう交渉しました。
そしてようやくペルセポネは地上へ戻ります。
でもペルセポネは冥界でザクロの実を食べてしまっていたの。
その赤い実の約束のせいで、一年のすべてを
母と過ごすことはできません。
半分は地上で、半分は冥界。
そのとき〈季節〉が生まれたと言われています。
会えない時間があるから会える時間が尊い。
失う時間があるから芽吹く瞬間が愛おしい。
今回の満月は、月食。
月が一瞬、影に呑み込まれます。
光が一番暗い場所に触れる瞬間みたいじゃないですか?
見ないふりをしてきた感情。
心の奥に沈めていたもの。
「なかったこと」にしていた痛み。
月食は、それを浮かび上がらせます。
うお座の海で溶けていたものが、
おとめ座の光に照らされる感じ。
うお座の季節は境界が溶けるとき。
あいまいで、やわらかくて、
どこまでが自分で、どこからが世界か分からなくなる。
でも満月は、光を当てます。
おとめ座の光は「現実に戻る」光。
ちゃんと食べる。
ちゃんと眠る。
ちゃんと暮らす。
悲しみがあっても季節は巡る。
完璧じゃなくていい。
ずっと一緒にいられなくてもいい。
私たちは光と闇を行ったり来たりしながら生きている。
冥界と地上のあいだを揺れながら、
それでもちゃんと、今日を整えていく。
↑この「ちゃんと」こそ、おとめ座の光✨
イラストはタロットカード、大アルカナ
9隠者(おとめ座のカード)
2女教皇(月のカード)
暗闇を照らす隠者と、
女教皇の後ろにはザクロの実も描かれています。
月と冥界を象徴しているようですね。

