しし座満月ですね。
しし座にまつわる神話の中で、
私がずっと不思議だなと思っていたお話しがあります。
《ネメアの獅子の物語》
ネメアの獅子は、
村人や旅人を喰らう不死身の化け獅子。
どんな武器も通さない皮膚を持ち、
長いあいだ人々を苦しめ、恐れられていました。
英雄ヘラクレスが討ちに来るまで、
誰にも倒されることなく、
その土地に君臨し続けていた存在です。
ヘラクレスは最初、
剣や矢を使って獅子に挑みます。
でも、まったく歯が立たない。
武器が効かないと分かったとき、
彼は覚悟を決めます。
これは力と力で向き合うしかない、と。
最終的にヘラクレスは、
素手で獅子を抱え込み、
3日かけて首を締め上げて倒しました。
ここで、私が不思議だなと思ったところ。
人々を救った英雄ではなく、
退治された獅子のほうが星座になったんです。
勝った人が讃えられるわけじゃない。
功績が評価されたわけでもない。
星になったのは、
強さを誇った存在でも、
最後まで抗い続けた存在でもなくて、
その場に在り続け、
終わる瞬間を引き受けた存在。
それが、しし座。
しし座って、
目立つとか、強いとか、派手とか、
そういうイメージが先に来がちだけど、
本質はきっと、
「自分として、そこに在る」ことなんだと思う。
逃げない。
誤魔化さない。
役割から目を逸らさない。
そして、
終わるときが来たら、
それも受け入れる。
今日は、しし座の満月。
あなたは今、
どんな自分として、そこにいますか?
そして、
もう十分だと感じているものがあるとしたら、
それは何だろう。
満月は手放しのタイミングだよ。
