あ。はふ。
はぅ。
思わず目を閉じると、
あまりの気持ちよさにくらくらする。
キスなんてはじめてじゃないのに。
翔ちゃんの唇のやわらかさと甘さに酔いしれる。
あ。はぁ。
きっと 本当に恋焦がれていた人とのキスって
こんなに気持ちいいんだ…
って。
はっ!
えっ!
なんでぇぇぇぇ?
思わず我に返り、
目を開けて、翔ちゃんを見ると
翔ちゃんのあまぁい顔が、
俺のことを優しく見つめてるっ!
「え、えぇっ。
しょっ、翔ちゃんっ!
こ、これってぇぇぇ?」
「って。キス。
俺が、雅紀にキスしたんだけど。
だめ?
雅紀?
俺のこと 嫌い?」
話してるうちに翔ちゃんの目が哀しく歪んでいく。
「ち、違う。
嫌いなんてはずないじゃん!」
「じゃ、好きってことでいい?」
!
す、好きだけど!
そ。それってそういうことでいいの?
恐る恐る翔ちゃんの方を向く。
「あ、あの。
それより 一つ質問していいですか?」
「どうぞ?雅紀。」
「これって、
翔ちゃんも俺のこと好きってことで
合ってる?」
ぷ。ぷはっ。
「はっはっはぁぁぁ。
まじか、そこからかぁぁぁ。」
翔ちゃんが、
盛大に吹き出して笑い出す。
「なに。
なんだよ。
急に笑い出して。」
また、むうっとして、
唇がむにゅうって、とがっちゃう。
翔ちゃんは、
そんな俺の顔をみて、
尖った唇を軽く指でつまむ。
「俺さ。ずうっと、雅紀のこと好きだった。
ずっと好きだったからさ。
雅紀にそれがばれて、
卒業後連絡とってもらえなかったんだと思ってたの。
でも、どうしても、
この想いを伝えたくなって。
ちょうど、松潤やニノと現場で顔を合わせるようになったから、
二人に頼み込んだんだよ。
雅紀。
お前に会えるようにな。
で、あの二人が主体になって、
5人だけの同窓会を開催してくれたんだ。」
ふぇ。
へっ。
ええええぇぇぇぇっ!
声にならない悲鳴が、
俺の体の中を駆け巡る。
今まで、一生懸命に閉じ込めてきた想いが、
衝動となって、
いま、トリガーを引かれて 飛び出していく。
「翔ちゃん!
俺もずっと好きだったの!」
ぎゅっと、翔ちゃんの首に両手を回して飛びつけば。
「雅紀。俺もだよ。
愛してる。」
翔ちゃんの目が、三日月型にとろけて、
そして、俺の顔に近づいてくる。
その目に導かれるように
俺がまた目を閉じれば、
翔ちゃんの唇がまた俺の唇に重なった。
⭐︎つづく⭐︎
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