「なんだと!」

 悪魔は驚きを隠さずいいはなった。

 「あいつは天国で待っていると言った。お前では天国の門を開けられないだろう。だから俺が地獄に落ちないようにしろ」



 「あの人形の言葉のために契約するのか」

 「それもあるがお前に魂はやれないな」

 そう答えると悪魔は怒って、声を上げ。



 「ふざけるな! 人の子に手玉にとられ、その上魂まで取り逃がす。吾輩にもプライドはある。そんな契約などできるか、殺せ! 胸にしまってあるもう一つのカネの十字架で、樹に上り吾輩を突き刺せ」



 「悪いな。お前に魂はくれてやれない」

 ウィルは誤った。自分を騙した相手にむかって軽く頭をさげた。

 「前例がない、天国に行くかわからんぞ」



 「かまわない」

 「お前という奴は、吾輩を詰ませたうえに吾輩を降らせるか……我が名において契約する。この物を地獄の門を潜れないように、サタン・オセの名において、汝の名は?」



 「ウィル」

追手の追撃を交わしながら、目的地を目指していた。ことの始まりのあの場所にむかい走る。

息を荒くしながらその場所に着く。



響く釘を打ちすえる音。木製の十字架を釘で樹に打ち付けた。

「さあでてこい悪魔」

「何のまねだ、人の子よ。助けを求めるなら不適任だ、教会にでもいけ。もっとも魂を支払う事が今は構わぬそちでは契約の使用がないがな」



「形勢を考えてものを言え」

「なに?」

「お前が上っている樹に十字架を突き刺した。つまりお前は屋根の上で梯子が外された状態なんだよ」



「なるほど、樹に十字架を刺せば降りる事も、魔法を使う事もままならない。脅迫かそれで助けろと」

「脅迫? 白々しい、今この事態を起こしておいてよく言える」

「ほう」



「考えてみれば俺みたいなチンピラに数十人で殺しにかかる様な事はない。恨まれる覚えはあるが、これはやり過ぎだ。そして、俺を知る奴の中でこんな事が出来るのはお前だけだ。そうだろう? 悪魔」



「ククハハハハッご名答。だが爪が甘いなこの樹に打ち付けられているのは彼女の十字架だ。彼女はこれ以外の十字架を触れようとしたか? いや、しまい。知りたいか。彼女は吾輩の作った人形なのだから、それ以外の十字架に触


れると魔法が解けてしまうのさ。甘いな、策も推理も彼女との出会い、死、幸福と平穏、今回の襲撃全てはうぬと会ったときから動き出していたのだ。この樹を降りることなど造作もない」



 「降りてみろよ」

 「何?」

 「そう思うのなら降りてみろ、ここまで来い」



 「…………」

 「降りれないだろう。人形の十字架? これはあいつの十字架だ」

 「たいした奴だ。吾輩を詰ませ、人形に魂を与えた。全く欲しくなる魂だ。さてどうする? この状況を打開するか」



 「俺が地獄の門を潜れないようにしろ」

 「なんだと!」

 

 

追手の追撃を交わしながら、目的地を目指していた。ことの始まりのあの場所にむかい走る。

息を荒くしながらその場所に着く。



響く釘を打ちすえる音。木製の十字架を釘で樹に打ち付けた。

「さあでてこい悪魔」

「何のまねだ、人の子よ。助けを求めるなら不適任だ、教会にでもいけ。もっとも魂を支払う事が今は構わぬそちでは契約の使用がないがな」



「形勢を考えてものを言え」

「なに?」

「お前が上っている樹に十字架を突き刺した。つまりお前は屋根の上で梯子が外された状態なんだよ」



「なるほど、樹に十字架を刺せば降りる事も、魔法を使う事もままならない。脅迫かそれで助けろと」

「脅迫? 白々しい、今この事態を起こしておいてよく言える」

「ほう」



「考えてみれば俺みたいなチンピラに数十人で殺しにかかる様な事はない。恨まれる覚えはあるが、これはやり過ぎだ。そして、俺を知る奴の中でこんな事が出来るのはお前だけだ。そうだろう? 悪魔」



「ククハハハハッご名答。だが爪が甘いなこの樹に打ち付けられているのは彼女の十字架だ。彼女はこれ以外の十字架を触れようとしたか? いや、しまい。知りたいか。彼女は吾輩の作った人形なのだから、それ以外の十字架に触


れると魔法が解けてしまうのさ。甘いな、策も推理も彼女との出会い、死、幸福と平穏、今回の襲撃全てはうぬと会ったときから動き出していたのだ。この樹を降りることなど造作もない」



 「降りてみろよ」

 「何?」

 「そう思うのなら降りてみろ、ここまで来い」



 「…………」

 「降りれないだろう。人形の十字架? これはあいつの十字架だ」

 「たいした奴だ。吾輩を詰ませ、人形に魂を与えた。全く欲しくなる魂だ。さてどうする? この状況を打開するか」



 「俺が地獄の門を潜れないようにしろ」

 「なんだと!」