上信電鉄200形1次車は1964年製造で、まだ中小私鉄が元気だった昭和30年代を象徴する自社発注車といえます。(実際、竣工当時は輸送密度6,000人を超える堅実な中小私鉄でした)

(2005.9.18 高崎駅構内 デハ203)

一見すると平凡な外観ですが、側面は国内で唯一無二の窓配置です。

基本的に交換駅は島式ホームゆえ、通票の交換(1973年自動閉塞化)に対応するために右運転台なのが上信の伝統でした。

(2009.8.11 高崎駅構内 デハ203・デハ205)

2次車は西武所沢工場へ発注したため、側面の窓配置が西武鉄道の両開き3ドア車と同一です。

(2011.9.4 高崎駅構内 クハ304)

最後の1両がクハ303(1969年製造)でしたが、2019年に特段のイベントも無く、ひっそりと運用を終えました。

(2018.6.19 上州富岡駅 クハ303)