いわゆる一般型の通票閉塞器のほかに、大同信号が開発した大同D型閉塞器がありました。

相当マイナーなもので、私が現役で稼働してるのを見たのは、栗原電鉄、小坂鉄道などごく僅かです。(それ以外にも、岳南鉄道、大井川鉄道等で使用実績あり)


既に忘れ去られた存在で鉄道趣味界でも話題にすらなりません。


現在、実物がえちぜん鉄道勝山駅の資料室に保管されています。

同じものが、我が家にもあります。
岳南鉄道で使用されていたものです。
銘板にはD型4種、昭和39年3月製造とあります。
4種とは通常のタブレットだとナガマル(楕円)ですね。
通票キャリアは、通常タイプより小型で、合成樹脂製なので劣化しません。 
なお、大井川鉄道では閉塞区間ごとに通票キャリアの色を変えていました。
通常タイプのものは革製で、どうしても劣化が進みます。
ところで以前、台湾の製糖工場の保存列車を訪れた際、現地の数ヶ所でD型閉塞器を確認しました。


もしかしたら、大同信号の腕利き営業マンが台湾で販路を開拓したのかな? と勝手にロマンを感じました。