吐き溜め -2ページ目

吐き溜め

飲み込んだ言葉を

閉じ籠めた衝動を

圧し殺した慟哭を

吐き出すことで

形にすることで

その想いの爪痕を

ただ刻むために

一度殻が砕けた卵は

決して元には戻らない

だが殻を砕けなければ

中で孤独に腐り果てるのだ
心の中には「俺」も「僕」も「わたし」もいて

その誰かが零した言葉を「自分」の言葉として

こうして世界に向かって叩きつけている

だから一人称は使わない

「俺」か「僕」か「わたし」か

どれかを選ぶということは

他の誰かの言葉を殺しているということだから


それでも

他の誰かの言葉を殺してでも

叫びたい思いもある
話すことは無いの

でも傍に居たいの

ただ傍に居たいの
何度も何度も傷ついて

やっと少し殻を破る

中から覗くホンモノが

認められるかすら分からずに
自分が傷つくやり方でしか

あなたの意識に残れないの