初恋
「好きな人」
私が嫌いだった質問
「好きな人は誰」
小学生の時
周りが「○○くん好き」「○○くんカッコイイ」
と盛り上がる中
「へぇー」と言うしかなかった。
当時の私の好きな人は風間トオルさん
風間トオルさんを見るために友達との遊びも断り一直線に家に帰りテレビをつけ
「はみだし刑事情熱系」を見るのが日課だった私
だから「好きな人誰?」と聞かれ答えるのは「風間トオル」けれど友達は笑いながら「誰?それ、そう言うのと違うよ」と否定した。
好きな人」の定義からハズレてないのに
彼女たちの中では私の好きは「好き」じゃないと判断される。
クラスメイトから選ばない限り「好き」と判断されない。
それが苦痛でしかなかった。
クラスメイトにときめいたことがなかったし
触れあいたいとも思わなかったし
好かれたいとも願わなかった。
なんならクラスメイトの男子をくっ付けてたような人間ですよ、そんな状態から自分との恋愛を妄想出来るハズもなく
でも変であると言われるのも見られるのも
仲間外れにされる恐怖になって
同じようにクラスメイトに好きってなれば
と
くっつけて妄想してた男子の1人は良く話をしていた奴だったし声をかけやすかったから好きってことにした。
聞かれたら答えれるだけで
周りは普通として見るから
バレンタインにチョコあげると周りに合わせて伝えてみたり(当日は忘れたと言って結局あげてない
)
して、乗り切っていた
中学生になってからはもっと最低になっていった
勝手に好きなんだろうとくっ付けられて
勝手に妊娠したとふざけられ
付き合えよと強要しようとしてくる
クソドモが集まってて
ますます
好きから遠退いて行った。
嫌がらせを受けてたとき
周りが私に言った言葉
「好きな子だからいじめちゃうんだよ」
構ってほしいんじゃないと
死んでほしい位苦痛を与えられているのに
おふざけだと好かれてるんだよと
受け入れない私が悪いような言い分
好きであるならなにをしても許されるの?
私の嫌だと言った気持ちも思いも無視されて当然なの?
そんな中でも周りは付き合ったり好きだなんだと騒いでいた。
私には無理だった
顔を見るのも嫌になるような日々だった。
だから余計あの頃
救ってくれた彼らに恋をしたのかもしれない。
高校は楽だった
誰も恋愛ごとを振ってこない
私は好きな舞台俳優に没頭出来た。
恋人はいないのかとか聞かれないし好きな人はと言われて好きな俳優を答えてもどんな人写真は?と当たり前に受け入れてくれた。
本当に居心地が良かった。
社会人になったらまた苦痛が始まった
セクハラ上司に好きでもない、好きにもなれないのに同期とくっ付けられそうになったし勝手に私が好きだって言ってるとホラを吹いてまわってたし、離婚したらデートしようと毎日のように言ってこられて気持ち悪すぎた。
好きから遠退いて遠退いて遠退いて
私の中には嫌悪感が増えていった
周りの異性、くっ付けようとする人間たちが
与えてきた苦痛
恋心はある
でもそれは私を見ない人にしか動かない
どんなに思っても見もしない
だから安心して恋をしていられる
好きでいられる
好意を向けられた瞬間気持ち悪くて不快で私はどうしたら正解なのかわからなくなる。
絶対的にこないから好きって言える
例えこれが変だとされても
私にはこの方法でしか恋出来ない。