7月16日新宿と四谷の間、
TOTEM POLE PHOTO GALLERYで
松原豊さん撮影の銭湯を撮った写真の数々を拝見いたしました。
「施設と経営者の高齢化などで減少の一途をたどっている銭湯ですが、
そこは疲れた体を癒やしに行く聖地であると共に
男風呂、女風呂で浴室壁面の絵柄が 違っていることも多く
そのオリジナリティを楽しむことができます。
(私は男性ですから禁断の女風呂に立ち入ることができたのはこの仕事のおかげだと思っています。)
中部地区と関西地区の両文化の入り交じる三重では
この地方独特の銭湯の姿を見ることができます。
また古い銭湯には使い続けられた場所特有の
(例えば壁面に入ったひび割れたタイルのように)
時間経過や生活感を感じさせてくれる部分が残っていることも多く、
施設固有の歴史を感じることもできます」と松原さんのコメント。
高い天井に熱い湯。
そして独特の壁画。
日本家屋にある箱庭が地上の風景を模したものなら、
この銭湯は小宇宙か。
高く青く塗られた天井は大空をあらわし、
壁画は懐かしき風景、
熱い湯は地底のマグマ。
まさに銭湯はわが小宇宙なり。