朗読劇「手紙 送られなかったラブレター」をTBスタジオで観てきました。
久しぶりに寒くなった夜、荻窪駅から徒歩10分。
好きなんです、この宝島(劇場)探し。
人通りも少なくなり暗い住宅街の一角にポッと灯りが点くところ、
今夜の宝物はどんな輝きか。
100人ほどの客席、いいクッションのパイプ椅子だ。
普通のパイプ椅子は45分くらいでお尻が痛くなるがこれならもう30分は大丈夫だろう。
満杯。前席の人の頭は気にならない。
舞台にテレプロンプターが2台。
演説会などで透明の画面に文章を投影出来る機材。
ビートルズの「イマジン」で始まる。
明かりが入ると昭夫役の平野稔さんが立っている。
素晴らしい。
今までをすべて背負って立っている。
平野さんと初めての出会いは劇団雲作品ではなく、
日生劇場松竹の「マクベス」
平幹二朗さん・坂東玉三郎さんのマクベスと夫人のシェイクスピアで。
ふたりで刺客をやりました。
あれから50年。
「凄い」
もう、この型に余分な言葉はいらない。
この一言に尽きる。