広島滝めぐり~瀬戸の滝~②♪ | ノリノリで人生の歓びを生きよう~♪【アネモネ】@松山・広島・岡山

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さちほです。


広島滝めぐり~瀬戸の滝~♪

の続きです。

 

 

さて、

道路沿いの標識から

山道を歩いて瀬戸の滝を目指します。

 

うっそうと茂る木々の中に踏み込んでいくと

もうそこは別世界。

空気がぐんと澄んでひんやりとしてきます。

 

 

奥の滝から流れてくる水が

渓谷のいたるところで小さな滝のようになっています。

 

こうゆうところが大好きなので

わたしはもうわくわくです♥

 

しかし、足元がとても悪く

わたしの足では

ちゃんと足元を見てしっかりと歩かないと

いまにもすべりそうです。

 

それでも、

思わず立ち止まっては写真を撮っていますと、

夫が振り返って

「今からそんなゆっくりしていたら、いつ着くかわからない。

とにかく滝を目指そう!」

と言うので、素直に従うことにしました。

 

滝まで800メートルと言っても

市街の道と違って

くねっているし、段差はあるし、

どのくらい歩けばいいのかぜんぜんわかりません。

 

 

道はどんどん険しくなります。

わたしは、

途中何度も止まってしまい、

行き着けるかどうか不安になってしまいます。

 

夫は、

先に立ってわたしを先導しながら

ゆっくり歩くわたしを

ふり返り振り返り立ち止まりながら

待っていてくれます。

 

「そろそろ着くんじゃない(・・?」

と言ったところにこの標識が。

 

 

まだ半分来ただけなのでした(;'∀')

 

 

 

 

 

 

 

 

流れる水の音がどんどん大きくなって

それ以外の音は

わたしたちの世界からいなくなりました。

 

ひんやりとした空気は澄みきって

見上げると

おおきな山に抱かれているような気持ちになります。

 

わたしにとって

滝までの道は険しく厳しかったけれど、

心の中で

 どうぞわたしを迎えてください

と言いながら進みました。

 

 

先に立って歩いていた夫が

ふり返って何か言いましたが

その声は水の音にかき消されます。

 

ふと見上げると

そこには「瀬戸の滝」が!

 

 



 

 

 

当たり前ですが、

ケータイの電波はとうに届かなくなくなっていて

ここまで来るのにだれにも会いませんでした。

 

このすばらしい世界の中に

わたしと夫だけがいる!

けれど、

そこらじゅうマイナスイオンが満ち満ちていて

森の精霊に出会えそうな荘厳な時間でした。

 

大きな滝の水しぶきが

見上げるわたしたちのところにも当たって

それがとても気持ちいい。

 

 

出かける直前に

ふと、赤いお洋服が着たくなって

このコットンのジャンパースカートに着替えていきましたが、

まるで滝の妖精になったように感じて

とても心地よかったです(*'▽')

 

 

しばらくそこにいて

それから、

また来た道を帰ります。

 

 

 

 

 

 

 

少しだけまわりを見る余裕ができて

シダや苔むした石の間に

可憐に咲く小さな花を見つけたり、

カエルの卵をみつけたりしました。

 

 

あとで写真をパソコンに入れて見直してみると

空気が澄みきっていて

どの写真も緑がとても美しく撮れています。

 

 

滝はいいなあ。

 

わたしは、

脚が弱く

こんな山登りみたいなことは

ほんとは難しいのですが、

それでも、

わたしに行けるところを選んで

そして、少しだけ自分に負荷を課していくと

こんなすばらしい世界が待っていてくれるんだなあ、と

とても嬉しかったです。

 

滝に行って帰ってくると

(足腰はガクガクだったりしますが)

からだじゅうに気がめぐる感じがして

いつも冷えている足首と足先が

全然冷たくないのです。

 

 

日ごろの喧騒から少しだれ離れて

自然の中に身を置いて

昔むかしから

日本の中にあった自然信仰のようなものに触れると

余計なものがそがれていくのを感じられて

なんともいえず気持ちいいです。

 

また、

奥深い滝に行くまでの道程も

だれかが

丸太を埋め込んで

階段をつくって歩きやすいようにしてくれているところを歩いていくので

わたしのような者にも

あんなすばらしい山奥の滝に行くことができるのです。

 

その、顔も名前もわからない

たぶんもうこの世にはいないかもしれない

その方たちを思うとき、

しぜんに「ありがたい」という気持が湧いてきます。

それが、自然信仰のかたちかもしれません。

 

 

それに

わたしが「滝に行きたい」と言ったら

いつも連れて行ってくれる夫がいなければ

わたしは滝に行くことができません。

 

自然の中に身をゆだねるとき、

わたしの中から

しぜんに

あらゆるものに感謝の気持ちが湧いてきます。

 

そして、

体もこころも力が抜けて

やわらやく、しなやかになっていくのを感じます。

 

 

わたしが滝に会いにいくのは

そうしたことがあるかもしれません。

 

 

この日、

天気予報を見ずに

勝手に「(この前は台風だったけど)

きょうは絶対雨は降らんよね」と思って出かけたのですが、

滝から帰ってクルマに乗ったとたんに雨が降ってきて、

今日の野球も中止になるほどのまとまった雨になりました。

雨が降っていたら、

あの道を歩いては滝には行けなかったと思います。

滝もわたしたちを待っていて

あたたかく迎えてくれたんだなあと思うと、

またありがたい、という気持ちがわいてきます。

 

 

滝めぐり‥いいなあ。