よく、「マラソン走るなんてすごいね」と言われますが、実際に走ってみると「こんなに走っている人がいるんだから、それほど特別じゃないのかも」と思ってしまいます。
なにせ、スタートしてから先頭がどこにあるかもわからないぐらいに自分の前に人は溢れているし、後ろを見ても最後尾なんて見えやしないのですから。
スポーツには、勝負と記録がつきもので、マラソンでは、それが順位と時間です。
でも、トップアスリートならいざ知らず、前も後ろも見えない何万人も走るマラソン大会で10位、20位ぐらい変動しても「だから、何?」って感じです。
それに、普段練習で走っているコースと違うところを走る訳ですから、あまり時間にこだわっても意味はありません。
初マラソンの目標は「制限時間内の完走」です。
あなたが、「マラソンをやってみよう」と思い立ってから、これまで練習してきて育ててきたものは、心肺能力や筋力に加えて、「完走しようとする気力」です。
練習中に「つらいな」とか「何でこんなことやっているのかな」と思ったことも度々でしょう。
フルマラソンを一回走ってしまえば、全体のイメージがつかめるのですが、やはり最初はいろいろ心配の芽が顔を出します。
「途中で足を痛めたらどうしよう」
「最後まで体力がもつだろうか」
そんな心配を片隅に追いやってでも走り続けるには「順位や記録じゃなく、自分は完走するんだ」という気力を育てることが大切です。
ボクの「完走する気力」の育て方は、「その日決めた距離を走り切るまではストップウォッチを見ない」でした。
練習中は決めた距離を走るだけに集中したのです。
理由は、途中で時計を見ると「あぁ、この間より遅くなってる」とか反対に「今日は調子がいいからこのまま飛ばしちゃお」とか余計なことを考えてしまうからです。
「とにかく走る。結果はそれから」
そんな偉そうなことを言っても、せいぜい22kmでヘトヘトになっていたのですが、それでも半分は走れるようになりました。
フルマラソン出場を決意した次の日曜日に娘と一緒に近所を走った時に5分と走れなかった自分が、6か月で2時間以上走れるようになったというのは、大きな前進です。
時は2005年10月下旬。ナハマラソン本番を1か月ちょっと。
今考えると自信過剰だった自分。完走の確率未だ60%。