部下が書いた会社の試験対策用小論文を読んでいることを先ほど書きました。

読む以上は良い結果をだしてもらいたいと思います。


見るポイントは全部で5つ


①正しい日本語が書かれているか

⇒これは、当り前のようで案外難しい。長い文章になると主語と述語が合っていないことがよくあります。また、つなげる言葉(特に、要するに、例えば)と以下の文章が微妙につなげっていないこともあります。


②文章は簡潔に書かれているか

⇒日本人は、まず理由を滔滔と述べた後に結論を書くことが多いのですが、短い時間にたくさんの論文を採点する側からすれば、それはまどろっこしい。できれば結論が先にあって理由が簡潔に書かれていた方が安心して読めると言うものです。また、起承転結という小学校に習った当たり前の文章構成も案外出来ていない回答が多いようで、ぜひ心の中で息つぎのしやすい文章を書くよう心がけてください。


③一般的(当り前)なことをわざわざ述べていないか

⇒例えば「あなたは生産性の向上にどのように取り組んでいますか」という問いに「生産性とは限られた時間内に最小のインプットで最大のアウトプットを引き出すことだと考えます。」なんて力んでも、採点官からは「そうだよ」の一言しか得られません。会社の試験の論文では「私はここまで理解していますよ」というアピールも必要ですが、それも度を過ぎると「当り前のことを当たり前のように」に並べた文章になってしまい、心に残りません。採点官の求めているものは「当り前+新鮮な視点」です。結果的に同じことを言うにしても、「生産性向上は捨てる勇気のない人にはできません。」くらい言った方がインパクトが残ります。


④読み手の知りたい具合を気にしているか

⇒採点官が知りたいのは「あぁ、こいつ結構わかってるな」というシグナルです。自分の上司であれば文章の多少の過不足も理解してくれますが、大方の採点官は顔も知らない他の部署の人ですから、その人との距離感が必要。自分の仕事がいかにおもしろい仕事なのか自分のフィールドに上手に引き入れておいて、しかもそこで寂しい思いをさせないことが大切です。

例えば、宣伝の仕事をしていたとして、「私は○○の広告枠のプランニングを行っています」と言えば「えっ?宣伝ってどういう仕事なの?」って興味は持ってもらいやすいですね。でもそこから「スポットCMのGRPで~」とか「朝日新聞と読売新聞の併読率が~」なんて入りすぎると、採点官はそこに取り残されて「一人ぼっち」になってしまい、とたんに読む気が減退してしまいます。

そういう時は、自分の仕事を違う視点から解説することが大切かもしれません。例えば、「広告会社の営業の力をいかに引き出しているか」という視点で普段の活動を述べてゆけば、採点官の中にいる営業の人にも分かりやすいですし、その他の部門の人にも好意は得やすいと思います。


⑤普段の仕事に意欲と工夫があるか

⇒言い換えれば、熱意を持ち続け、アイディアを出し続けているか、その実例があればある程度の読み物にはなるでしょう。日々向上しようとする気持ちと小さなものでもそれによる成果があれば「事実の強さ」は誰にも否定できません。

反対に試験の時だけそれらしい文章を考えても、題意をなぞるだけのものになってしまうことになって、採点官の心を引きこむこはできないと思います。


あとは、書くことに慣れると言うことが大切ですね。

自分の文書を読んで批評されることは誰だってストレスに感じますが、そもそも文章は人に読ませるもの。

好きな作家の文章をたくさん読んでみるといいかもしれません。

読みやすい文章には何かしらのリズムがあります。


そのリズムに採点官を乗せてしまえれば、もうこちらのものですね。