任期満了か解散か、どちらにしても総選挙が近づいてきていますが、このような時期は「麻生おろし」だ「鳩の乱」だといろいろとざわめき立つことが多くなるのが政治の世界。

先日の自民党の代議士会で若手が「自民党も思い切って大政奉還をすべき」なんて発言をしていました。

テレビは「麻生のリーダーシップの低下」という評価でしたが、ボクは「大政奉還」という言葉言葉を使った議員に違和感を感じました。

言葉は正しく使おうね。

「徳川慶喜が朝廷から委ねられていた幕藩体制による国の統治方式を天皇に還して明治政府という新しい政治体制に移行した」

これが大政奉還です。

確かに国民から政権を委ねられていた自民党政権ではありますが、その扱いを決めるのは自民党ではありません。あくまでも選挙を通じて国民が決めることなのです。

国民から託された政権を任期終盤とはいえ放り出すような発言は許されません。

また、もう2か月あまりの任期ですから、誠実な物言いで世間の評判を高めようと言う意図も見えてしまい、老練な政治家ならともかく、若手が使う手立てとしてはある種のいやらしさも感じます。

一国の首相の前でこんなこと言っちゃうんだから、その勇気はすごいかもしれないけれど「テレビや選挙民も意識して、ちょっとカッコつけたかったんだね」程度のことでした。


言葉の重み。

それは決して難しいことを言うことではありません。状況の分析と意志の強さ、それにちょっとしたユーモアがあれば、人は耳を傾けてくれる。

政治家の人には特に言葉を大切に扱ってほしいと思います。