裏表紙のコメントを一部抜粋。。。
長引く不況にあえぐ日本。広がる格差、減ってゆく子供、増える自殺…生きることはますます窮屈になっている。
けれど、本当は、勝ち組負け組の線引きなんかに意味はない。きみはきみらしくゆっくりとすすめばいいんだ//
この本は石田衣良がR25や日経新聞夕刊に寄稿したエッセイをまとめたものです。
共感できることが多い本でした。
太平洋戦争が終わって64年。
日本は高度経済成長の時代に世界の先進国に躍り出て、国民の生活水準も高くなりました。
祖父母、両親は戦争を経験しているかもしれませんが、もう今は戦争をしらない世代が社会を動かす中心です。
また、飢えるということもなくなりました。
衛生状態も良くなり、不治の病だと思われていた病気からも救われることが多くなりました。
また、交通機関の発展で物の流れがボーダレスになり、海外旅行も珍しくなく、世界中の商品が日本に集まるようになりました。
コンビニには物があふれています。
なのに石田衣良が言うように、なぜ生活することが窮屈と感じるのでしょう。
高度成長時代は先進国、特にアメリカに追いつけ、追い越せでした。
それが、半導体や自動車などの産業で技術力、工業力で上回った1980年代後半から目標を見失ってしまった。
所詮、そのようなことで一時トップを取っても、後からくる韓国や台湾にあっという間に抜かれてしまう。
そして「失われた10年」と言われる1990年代以降、日本はまだ迷い続けているように見えます。
それは日本というより、日本人と言った方がいいかもしれません。
これからの10年、100年、自分だけでなく、大切な人や子供たち、その子供たちに日本という安全な世界を残すことができるのでしょうか。
そのためにボクは何をしなければならないのか、ボクが「ローマ人の物語」に惹かれるのは、約1100年のローマ人の生きざまにヒントを探そうとしているような気がします。