あまり、天候がよくないという週末。


塩野七生の「ローマ人の物語(文庫本)」の17巻、18巻、19巻、20巻を読了しました。


あー、しんど。

目がチカチカする。


ここまで来たら、全部読みとおすしかないとは思うのですが、カエサル(シーザー)の活躍と暗殺までが描かれた11、12、13巻なんて、あっと言う間に読みきったしまったのに、それからペースダウン。


オクタビアヌス(初代皇帝アウグストゥス)の治世を描いた14、15、16巻は、カエサルの快活さにくらべ、彼の戦略性と言うか、狡猾さがわかりやすく語られています。

「初代皇帝アウグストゥス」なんて、晴れやかで明るいイメージなのに全然違う。

「こいつ、ずるいやっちゃなぁ」という感じです。


ローマ自体は「パクス・ロマーナ」という平和の時代を迎えるのに、救いのない闇を抱えてしまったような感じさえ受け、ちょっと引き気味。


そして、今回は「悪名高き皇帝たち」シリーズの4巻です。


アウグストゥスの後を引き継いだものの、愚直すぎて元老院と市民のどちらからも評判がよくなかったティベリウス(17巻)


ティベリウスの死を受け、24歳で「彼ほど人に歓迎され皇位についた者はいない」と言われながら、たった3年10カ月後、皇帝の仕事のなんたるかもわからないまま暗殺されたカリグラ(18巻)


カリグラの暗殺で50歳にして思いもかけず皇帝となり13年。最後は妻に毒殺されてしまうクラウディウス(19巻)


そして、夫を毒殺したとされるクラウディウスの妻アグリッピーナの連れ子で16歳で皇帝に就き、14年の治世ののちに暗殺されるネロ(20巻)


彼らは悪名高き皇帝として後世に名を残しています。

ボクもこの本を読むまで、カリグラは好色、ネロは残虐な暴君、くらいのイメージしか持っていませんでした。

「どれだけ、悪いことやったんだろう」なんてちょっと興味があったりして。。。


しかし映画などに出てくる「ただの気が狂った暴君」ではなかったようです。

見方を変えれば、「アウグストゥスが血族に皇帝を引き継がせることに固執した」ことの犠牲者と言えるでしょう。


それぞれが時代の流れに巻き込まれ、その中で自分の居場所を作ろうとして、最後は破滅してしまう。

彼らにとって、皇帝になることは決して幸せなことではなかったように思えてなりません。


そして、ローマはアウグストゥスの血にこだわらず帝政の存続を進めてゆきます。

時は、西暦68年。

日本では、倭奴国が後漢の光武帝から金印を授けられている頃の話です。


これまでその覇権を広げ、統治する地域の平和を維持してきたローマはここからどうなってしまうのでしょう。


いやいや、それよりこの文庫本シリーズ何巻まで続くのでしょうか。


「名探偵の掟」(東野圭吾)

文庫本買っちゃったのに、読めてない。。。