遊々的時空間往来の図-ワッペン事件
いや、ボクではなくて、あの人が。


先日、お話したワッペン事件、作り直しを命じた局長が減給20%(3か月)の懲戒処分 になったという新聞記事がでていました。


その処分の軽重は置いといて…


その下の記事を読んで、「えっ?!」となりました。


「最初のデザインを決めた担当部長と課長(いずれも当時)が、内規の確認不足などを理由に訓告処分を受けていた」


そりゃないですよね。


この処分の取り消しを都は検討しているそうですが、当然だと思います。


なんだか、陳腐なテレビドラマのような展開。


遊々的時空間往来の図

たとえばこんな感じ…


良いと思って作ったものが、規定に詳しい管理部門の「ルールの権化」のような人が、上司にご注進。

日頃からその担当者とうまくいっていなかった上司は、担当者にその責任を取らせる。

(「いずれも当時」ということは、今は違う役職になってしまっているんでしょう。まぁ、昇進ってことはないから、降格か配置転換で部下なしの閑職に回されちゃったとか。)


そして上司が自分の権限を振りかざし無駄な大金を惜しげもなく作り直しに費やす。

ワッペン屋さんがニンマリ。


でも、釈然としない思いから彼らが自分の身を犠牲にしてもよいという覚悟でマスコミにリークするとか、または周囲の心ある人が自分の立場を捨てて直訴することでこの事件が明るみになる。


そこにボス登場!(ちょっと弟っぽい感じが)

理不尽な上司を一喝。

その上司は肩をガクっと落として「これからは信頼を回復したい」と一言を残して場面から消える。


そして最後は「ルールっていうのは、人を幸せにするためにあるんだ」なんてボスがつぶやいて、処分された部下たちが明るく職場に戻ってくる


ああ、昭和の匂いのするベタな話だ。

企業や役所を舞台する以外にも、刑事ものっぽくもできるし、時代劇っぽくもできそう。


なんだか、適当に役者を揃えれば、「〇○サスペンス」「○○にほえろ」「必殺、○○人」の再放送の時間帯には合いそうな感じがしませんか。


役所や官僚機構が規則への絶対的な服従が求められるのはわかりますが、今回より詳しく記事を読むと「例外規定」まであったということで、明らかに人災としかいいようもありません。


局長は3か月減給と言うことですが、知事や局長の上司(?)に対する任命責任とはどうとらえればいいんでしょう。

「それだけ官僚や役所は頭が硬くて改革が大変んだ、もっと頑張ってほしい」

「10年も都知事をやっていて、なぜ意識改革がやれないんだ、いい加減にしろ」

なのか、同じ事象でも、意見が分かれるところですね。


ただ、良かったことは、当時の担当者の処分が取り消されたことです。

世の中一般から見れば、良かれと思ってすすめたことで大失敗。その責任を取らされて左遷や降格なんてザラにあります。上司とウマが合わないというだけで冷や飯を食わされることなんて当たり前です。

その上司がいなくならない限り、変わることはありませんから、とても珍しい決着であったことは確かです。

そう言う点では、今後彼らの関係はどうなるんでしょうか。


そもそも担当者も大量発注する前にちゃんと内容確認と決済を取っておくべきだったという非常につならない原因に端を発した事件でしたが、いろいろなことが見えて興味深いものでした。