行政書士の実務は「実際に実務をやらないと」できるようにならない!? | 東京都大田区の行政書士しょうぶの至誠ブログ

東京都大田区の行政書士しょうぶの至誠ブログ

2014年6月1日に東京都大田区で行政書士登録・開業しました。主な取扱業務は補助金申請サポート業務と株式会社・合同会社・一般社団法人の設立業務です。

5月27日(金)になりました。

東京都大田区の行政書士しょうぶです。

 

 

行政書士の実務は「実際に実務をやらないと」できるようになりません。

一見矛盾しているように思える表現ですが、実際はそうなのです。

 

 

たとえどんなに素晴らしい研修会やセミナーなどを受講したとしても、どれだけ数多くの実務関連の書籍を読み漁ったとしても、1件目の業務を受任し、色々と試行錯誤しながら最後までやり切った時に身につく様々な経験やノウハウほど貴重なものはありません。

 

 

これは、各業務の難易度に関わらず、どんな業務でも同じことだと思っています。

実際に、自分もかつて初めて株式会社の定款認証手続を受任した際、前もって会社設立に関する書籍を読み込んではいました。

それでも、実際にお客様のご要望をもとに定款案を作成して公証役場に提出し、公証人の先生からフィードバックをいただき、実際に公証役場に行って定款認証手続をしたことで得られた様々な経験とノウハウは、行政書士としてもうすぐ9年目を迎える今でも大変貴重なものだったと言い切れます。

その時に蓄積された貴重な経験とノウハウは、おそらくどの書籍にも載っていないでしょうし、研修会やセミナーなどでもそこまで詳細にお話ししてもらえることはほとんどないはずです。

 

 

時々「このセミナーを受講すれば○○業務ができるようになりますか?」と聞かれることがあります。

もちろん、セミナーを受講することで、○○業務に関する基礎知識や一般的な業務の進め方などはある程度身につくでしょうし、受講しないよりも受講した方が「よりよい」とは思っています。

でも、それだけで○○業務を難なくこなせるようになるほど、行政書士の業務は甘いものではありません。

 

 

実際の実務の現場にあって、セミナーの受講や書籍を読み込むことなどにないもの。

それは、「実際のお客様」であり、依頼を受けた行政書士としての「責任」です。

そもそも両者のシチュエーションは全く異なりますし、受けるプレッシャーの度合いも全く異なるはずです。

研修会やセミナーなどを受講したり、専門的な書籍を読み込んだりして、ある程度実務の勉強をした後は、全力で「最初の1件」を受任できるようにしたいですね。

 

 

最後にプロ野球での例えを書いて終わりたいと思います。

これまでに、普段の練習と2軍での試合への出場などだけで、1軍で活躍して球史に名を残した選手はいたでしょうか?

歴代の名選手たちは、デビュー当初はプロ野球選手としてまだまだ未熟な状態でも1軍の試合に出場して、色々なミスをしたり成績不振の時期があったりしながら、それでもプレッシャーのかかる試合に出続けて経験値を積み重ねた結果、日本を代表する野球選手になったのだと思います。