『勝手に脳内変換』 -7ページ目

『勝手に脳内変換』

好きな事、購入した本や妄想・日常を書いて行こうかと思います!

・・・・と思っていたらPCがぽっくり逝かれiPhoneになりレポも更新しておりませんが毎日萌え転がりながら生きております!!

注意スチル・ネタバレありです!
薄桜鬼ポータブル(PSP)を未プレイの方や、攻略中の方はご注意下さい!


※攻略や、夢小説ではありません。
薄桜鬼ポータブルのソフトが手元から無くなる予定になりそう叫び
でも後々内容を思い返したい!
……と思ったので、ゲームのスチルシーンそのままです~(スチル出現前後)







桜前編桜








新選組の最期を見届ける為、風間千景は主人公を薩摩藩のつてを利用し、蝦夷の地まで連れて行く。







ついに戦争は終わったのだ。


七月だと言うのに蝦夷の陽光は柔らかく、涼しい夏服が肌の熱すら冷ましてくれる。


photo:02




「ここが……五稜郭なんですね」


あたりを見回しながらぼんやりと呟く私に、彼は【そうだ】と浅いうなずきを返した。


かざま「ここで全てが終わった」




ここが……,最後の場所。



風間さんは箱館で起きたことを、全て詳細に調べ上げてくれていた。


四月九日ーー、
新政府軍は蝦夷地上陸を開始する。


五月十一日ーー、
新政府軍が,箱館総攻撃を決行する。


五月十四日ーー、
弁天台場の旧政府軍が降伏する。


五月十八日ーー、
最後の砦である五稜郭も降伏し、ついに旧幕府軍の戦争は終結する。



「土方さんは……?」


新選組を率いていた土方さんは、どのような結末を迎えているのか。
風間さんは微かにためらった後、感情を乱さず平淡な声で答える。


「五月十一日の総攻撃の日に戦死したらしい。弁天台場にいる新選組を救出しようとして銃で撃たれたそうだ」


「……土方さんが、戦死……」


殺しても死なないような、あの人が……。


風間さんはあたりを見回しながら、ため息でも吐くような調子で言う。



「気が済んだか?」


「………」


自分でもよくわからなかったから、私は彼の問いに答えられなかった。



そのとき………。



不意に、名残を見つける。
草葉の間に落ちていたそれに、私は思わず手を伸ばしていた。


photo:03




ーーすりきれた【誠】の旗。


新選組がこの地で戦っていた、この地に居たという証。
父様が死んで以来こぼれなかった涙が、せきを切ったように溢れ出してきた。


私は、何をしたかったのだろう。


皆は、何をしたかったのだろう。


彼らの迎えた結末が悲しいのか、新選組との別離が悲しいのか、自分の気持ちがよくわからない……。
ただただ、涙ばかりがこぼれ落ちる。


「………」


私は、声を押し殺して泣いた。
風間さんは私が泣き止むまで、何も言わず待っていてくれた。



私は手の甲で涙を拭うと、間を埋めるように口を開いた。



「この国を分けた戦いは……、何の為に行われたんでしょうね」


戦いの結末は、大きな犠牲だ。
風間さんは静かな声で答えてくれる。


photo:04



「新しい組織が古い体制と組織を一掃する戦だ。権力、名声、金……それらの奪い合いだ」


「でも……、それだけじゃないですよね?」



きっと彼も認めてくれると信じながら、私は小さな声で反論した。



「少なくとも蝦夷で戦った人たちは、違う何かを求めていたのだと思います」


戦えば負けると知りながらも、新選組は抗うことを選んだのだ。
最後まで戦い続けた彼らが望んでいたのは、官軍を打ち負かしての勝利なんかじゃない。


決して、奪うために戦っていたわけじゃない。


「そうだな……ここは夢にしがみつき、侍を捨てきれなかった奴らがたどり着いたところだ」


「新選組の皆は……」


私は、破れた【誠】の旗を抱き締める。


「恩義を忘れることが出来ずに、新しい時代に乗れなかった……乗ることが出来なかった大馬鹿野郎どもさ」


「……彼らは、武士でした」


馬鹿だなんて言って欲しくなくて、私は涙をこらえながら再び反論する。



「ゆずれないものがあったから、流れに乗らない道を選んだんです」


photo:05




「……ふん。だが、あいつらは最後まで己の志に従って戦った奴らだ」


掲げた志に背けないあの不器用さは、馬鹿と評するに値すると彼は紡いだ。
私は何も言い返さずに目を伏せる。



すると……。


「そんな馬鹿な奴らは……嫌いじゃない」


風間さんは不意に柔らかな声で呟き、とてもおだやかな眼差しを私に向けた。



「………」


言葉にしたい何かが胸に生まれて、私は無意識に唇を開きかける。
でも、思いは言葉になりきらなくて……。



冷えた風が、私たちの間を吹き抜けていく。





桜後編へ桜




つむじ『勝手に脳内変換』





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〈随想録の各キャラクリア後に送られる、主人公への手紙です〉










拝啓、千鶴。



……突然文を送るなんで、びっくりさせたかな?


最近は君のことばかり考えていてね。
どれだけ君のことを大切かっていうのを、この機会にちゃんとしたためようと思う。



初めて出会ったときの君は、見ちゃいけないものを目撃してすごく怯えていたね。
成り行きで助けに入ったけど、僕は生かしておくと面倒なことにしかならないって思ってたから……。


屯所に連れて行ったあとも、脅すようなことばかり言ってずいぶん怖がらせたんじゃないかな。


……本当にごめんね。けど君は決して逃げずに僕と接し続けたから、面白い子だっていう印象もあったんだ。


……僕が労咳にかかってたって松本先生から知らされたときは、君も聞いてたよね。


あのとき僕はいろんな気持ちが渦巻いていたから、【他言するなら斬る】なんて言ったけど……。



君が【誰にも言わない】と約束してくれて、不思議と不安が少し和らいだんだ。
だから素直に、感謝を伝えられた。


他の人には前から風邪だって言ってたけど、労咳なんて大きな病気をわずらってる事実はいつかみんなに知られるだろうし……。


君もそのうち喋るんじゃないかって疑ったりしてよく確認したけど、本当に誰にも話さなかったんだね。


千鶴。



君は人の気持ちをちゃんと察したり、痛みをわかってくれるやさしい子だ。
普段は大人しいくせに驚くほど頑固になることもあって、そんな意思の強さにハッとさせられる。


……今こうして振り返ってみると、このときからその見えない強さに惹かれ始めていたのかもしれない。



僕が屯所から離れることになったときも、ずっと付き添ってくれたね。
病気のことも身の回りのことも全部世話してくれて、………本当に、ありがとう。


でも、寝る間も惜しんで看病するなんて無茶はもうしないでほしいな。


そんなことをするくらいなら、添い寝でもしてくれたほうが……、って冗談だよ。本気にしてくれてもいいけど。



……ねえ、千鶴。
君には、どれだけ感謝しても
足りないくらい支えられてきたよ。


まだ【ちゃん】付けで呼んでた
あのころから今まで、ずっと……。


いろんな人を亡くして、別れて……。
たくさんのものが変わっていったけど、君だけはすぐ傍にいる。


僕にはもうそれだけで充分だ。
他には何もいらない。


苦しい思いをたくさんさせてきたけど、今こうして二人で静かに暮らしているのが何よりもうれしいんだ。


君が作ってくれたごはんを食べて、家事が終わったらふたりで草原に寝転んで……。
そんな繰り返しの毎日だけど、僕はそれ以外必要ないと思ってる。
君だけがこの腕の中にいてくれれば、望むものなんて何もない。


僕は今、こんな当たり前のような幸せにとても満たされているんだ。


……千鶴。


君が好きだよ。


心から愛してる。


君と添い遂げることができて、僕は世界の誰よりも果報者だ。



いつか、君がこの手紙に気づいたときーーー



君が流す涙が、どうか少しでも幸せなものでありますように。






つむじ『勝手に脳内変換』




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桜後編桜








言葉の意味を理解したら、うれしさが込み上げてきた。



「私……、総司さんのお嫁さんになりたいです!」



「たまに失敗しますけど、お料理もお掃除も頑張って、いいお嫁さんになります!」




私が大きく頷いて言うと、彼もにっこり微笑んだ。



「ありがとう、千鶴。君が僕に尽くしてくれるのは、本当に嬉しいと思ってる」


「だけど何より大事なのは、行為より君自身の存在なんだ」




総司さんは迷いのない瞳で、自分の願いを話してくれた。




「どんなときでも手を伸ばせば、触れられる位置にいてほしい」


「だから絆を形にしたい。互を想い合うのが自然な関係なんだって定めたい」




「はい、総司さん」




彼が望んでくれるのは、本当にうれしかったから、私も思わず笑顔になる。




「関係の名前が変わっても、私は総司さんが好きです」




きっと本質的には今まで通りなんだろうと思ったんだけど……。




「もっと好きになろう?これからは今まで以上に、夫婦らしくしなくちゃ」




「ふ、夫婦らしくって、どんな感じですか?」




「例えば……。僕がもっとわがままになって、好き勝手するようになる」




「ええっ!?」




「これでも今までの間は、たくさん我慢してたんだよ?君は僕の嫁じゃなかったし」




にやにや意地悪く笑って、彼はそんなことを言う。




「君に構ってほしくても、家事の邪魔になりそうだったら終わるまで待ってたりしたしね?」




それはこれからも続けて我慢してほしいような気がしないでもない。
でも彼の声音は穏やかで、冗談みたいな台詞と裏腹に真剣みを帯びてさえいた。





「だけど今日からの僕は、君の【家族】になるんだし、もっと甘えさせてもらう」


「だから、千鶴。君も僕にたくさん甘えてよ。遠慮なんていらないから」




「総司さん……」



彼が唐突に切り出してきた【婚姻】の誘いについて、私はようやく理解した。
彼は私が喪失したものを、埋めてくれようとしている。

だから本当の意味で、私の【家族】になろうとしてくれているのだ。





「……総司さん、大好き。うれしいです、すごく」





               photo:04




「かわいいなあ、もう……。そんな顔されるとたまらなくなる」




総司さんは目元を赤らめ、私から視線を外した。
珍しい顔を見た気がして、私はつい笑みを浮かべる。




「その。改めてこれから、よろしくお願いします」




「うん。じゃあ君に何か贈り物をするから待ってて」




「え………?」




「今日から夫婦になるんだし、少しくらい特別なことしようよ」



何をするつもりなのか、私には全然わからない。
笑顔の彼に押し切られ、待つことしばしーー。



総司さんの器用さが、ちょっと羨ましい。


彼は草原にある材料から、私が喜ぶようなものを作り出してくれた。
その素敵な贈り物を、総司さんは私の頭にそっと被せてくれる。


「うん。かわいいよ、千鶴。よく似合ってる」



春の花々で作った冠が、甘い香りを振りまいた。
総司さんは私の手を取り、ぬくもりを求めるみたいにその唇を寄せてきてーー。




photo:01





「最近ずっと考えてたんだ。君と僕のこれからのこと」



まるで誓うような仕草で、私の手に口付けながら総司さんはささやく。



「咲く花が美しい様に、命も生きている間が何より輝いているんだと思うから。だからますます今を大切にしたくなったんだ。それで婚姻したくなった」



総司さんの言葉に、私は小さく頷いた。
いつ幸福な時間が終わるのか、私にはわからないけれど……。

だからこそ今を悲しまず、お互いに満たし合いながら生きていきたいと思った。



「僕の身体にはもう、誰の血も必要ない。だけど僕の心には、君の存在が必要だから」


言葉のひとつひとつに、愛しさが込み上げてくる。



「私にも総司さんは必要です。ずっと、ずっと……」



私を見返しているのは、慈しむような優しい瞳。
私の手に触れたままの唇が、静かに契りの言葉を紡ぐ。



「………愛してるよ」



「はい。私も……」





春の陽だまりに包まれて、私は最高の幸せを感じた。






穏やかな愛の告白を、私は決して忘れない。
私たちの未来がどこへ続いているのだとしても、この想いは失われない。




どんなに時が経とうと、私の愛する命は総司さんただひとりなのだから。





だから………。





心だけは決して離れず、傍にありますように。





そう、永遠を願うーー。






構って欲しいのに、我慢してるなんてかわいいよーラブラブ
「もっと夫婦らしく」って…初夜の事ですか(//∇//)
つーか、まだなんですかwww

純粋に読めないアタシ…あせる




つむじ『勝手に脳内変換』