スチル・ネタバレありです!
薄桜鬼ポータブル(PSP)を未プレイの方や、攻略中の方はご注意下さい!
※攻略や、夢小説ではありません。
薄桜鬼ポータブルのソフトが手元から無くなる予定になりそう
でも後々内容を思い返したい!
……と思ったので、ゲームのスチルシーンそのままです~(スチル出現前後)
後編![]()
原田「……千鶴、じっとしてろ」
ち「えっ?」
私が、原田さんの突然の行動に戸惑っているとーー。
原田さんのがっしりした手が私の頬に添えられ、真っ直ぐな視線でとらえられる。
すっきり通った鼻筋にお酒でほんのり赤らんだ切れ長の目ーー。
そして、やや厚めの唇がすぐ近くにきた。
ち「あ、あのっ……!」
ど、どういうこと?
原田さん、どうして急にこんな……!
あまりに唐突な行動に、私は言葉を紡ぐ術を忘れてしまいーー。
まるで、陸に上がった魚みたいに口をぱくぱく動かすことしかできない。
彼の涼しげな瞳はしばしの間、私の口元を凝視していた。
こんな間近で見つめられると、息をすることさえ躊躇してしまう。
やがて、原田さんの指先が私の唇へと伸びてきた。
ち「っーー!」
私は身をすくめ、目をきつくつぶる。
すると……。
原田「……口紅、ちょっとはみ出てるぜ。さっき物食ったせいで、ずれたのかな」
原田さんの親指が、口元を優しく拭ってくれる。
ち「口……紅……?」
その言葉を聞いて、私は恐る恐る目を開けてみた。
原田「……何だ。何かされると思ったのか?」
私の過剰な反応がおかしいのか、原田さんは含み笑いを洩らしている。
ち「あっ……い、いえっ……!」
そ、そうだったんだ。
原田さん、私の口紅がはみ出てたから直してくれて……。
そのことがわかると、先程の自分の行動が急に恥ずかしくなってしまう。
ち「私、口紅がずれたまま、皆さんのお酌してたんですね……。恥ずかしいです」
原田「何言ってんだよ。別に、恥ずかしがることでもねえだろ。
海千山千の商売女です、って顔してるよりゃそんぐらい初々しい方が可愛げがあっていいと思うぜ」
ち「本当ですか……?」
原田「ああ。……少なくとも俺は、そう思ってる」
強い意思と優しさを宿した瞳で見つめられると……。
心の奥の柔らかな部分が溶け出してしまうような錯覚さえ覚えてしまう。
原田さんのこの行動に他意はないって……
彼にとって私は、妹みたいなものだろうってわかってるけど、でも……。
ち「あ、あの……ずれた口紅、直してくださったんですよね?それじゃ、もう……」
私はそう言いながら、慌てて彼から視線を外そうとする。
だけど、原田さんは……。
原田「……いや、待ってくれ。後もう少しだけ、このままでいさせてくれねえか」
私の頬から手を離そうとせず、お酒でさらに艶っぽさを増した視線を注いでくる。
そのせいで私の心臓は、普段の何十倍もの速さで鼓動してしまう。
ち「も、もう少しこのままで、って……どうしてですか?」
その質問を返すのが、やっとだった。
原田さんは私の顔を注視したまま、ささやくように答えてくれる。
原田「……次は、いつこの格好をさせてやれるかわからねえからな。目に焼き付けときてえんだ」
ち「………」
原田さんの言葉に心臓が今一度、大きく跳ねた。
無遠慮に向けられる眼差しに、私はどこを見ていればいいのかわからなくなり……。
全身が心臓になってしまったような気分で、身を固くしながら彼の視線を受け止める。
と、その時ーー。
入り口の襖が、乱暴に開け放たれた。
そしてーー。
浪士十「新選組の幹部共が、この座敷にいるってのは本当か!?」
浪士十一「ああ、間違いねえ。局長の近藤勇が、さっきこの辺をうろうろしてやがったのを見たって……」
数人の浪士達が、広間へと踏み込んでくる。
原田「……何だ?てめえら。せっかくの楽しい時間に水を差すたあ、無粋な野郎共だな」
浪士十「おつ、こいつの顔には見覚えがあるぞ!確か……十番組組長の原田だ!」
原田「何だ?俺の名前を知ってて踏み込むとは、相当の命知らずか。そういう奴は嫌いじゃねえが」
浪士十一「ほざけ!槍も持ってねえてめえなんざ、恐れるほどの相手じゃねえよ!」
浪士達はそう言いながら、一斉に原田さんに襲いかかる。
だけどーー。
原田さんは人数の不利など物ともせず、浪士達を返り討ちにしてしまう。
原田「……残念ながら、勇猛さに実力が追い付いてねえみたいだな。戦いを挑むんなら、相手と自分の力ぐらいは測れねえといけねえぜ」
浪士十「く、くそっ……!」
原田さんに殴り倒された浪士達は、悔しそうに歯噛みしながら畳に手をついて立ち上がる。
そしてーー。
浪士十一「覚えてやがれ!屯所襲撃の時には、刀でぶった斬ってやるからな!」
捨て台詞を残し、座敷から出ようとする。
だけど原田さんは、その言葉に目の色を変えた。
原田「……おい、ちょっと待て。屯所襲撃ってのは一体何だ?」
浪士十一「あっーー!」
浪士の顔が、瞬時に青ざめた。
原田「詳しい話しを聞かせてもらおうじゃねえか。てめえら、何を企んでやがる?」
その後、原田さんは浪士達を問い詰めーー。
彼らの口から、新選組屯所への襲撃計画を聞き出した。
浪士達が夜な夜な島原に集まっていたのは、その計画について話し合うためだったのだという。
計画の全貌が明らかになったことで、襲撃に備えることも出来ーー事件は、円満な解決をみたのだった。
それから数日後ーー。
私は十番組の隊士さん方と共に、巡察に出てきていた。
その途中、島原を通りかかりあの晩のことを思い出す。
原田「あの晩は、お手柄だったな。おまえのお陰で浪士共の企みを暴くことができて、感謝してるぜ」
ち「いえ、原田さんのお陰です。もしあの時、原田さんが残ってくださらなかったら……私一人では何もできませんでしたから」
原田「何言ってんだよ。そもそも、おまえが芸者として角屋に詰めててくれたからこそ、うまく行ったんだろうが」
そんなことを話しながら、歩いていると……。
男一「お、原田さん!今日は寄ってってくれねぇのかい?いい娘が揃ってますぜ」
男二「たまにゃ、うちの芸者も呼んでやってくださいよ。左之助さんに会えねえってんで、どの娘も寂しがっちまって」
店先に立っている妓夫と思われる男性達が、気さくに声をかけてくる。
ち「原田さんって、芸者のお姐さん方にすごく人気があるんですね……」
私が感心しながら言うと、原田さんは困ったように眉を開く。
原田「……参ったな。しばらく島原通いは控えようと思ってんだが」
男一「えっ、どうしてです?!もしかして、誰かお気に入りの女でもできたんですかい?」
男二「そりゃ大事だ。左之助さんが女に惚れたなんて知ったら、泣く女がどれだけいるか……」
原田さんの言葉に、男性達はどよめき始める。
ち「あ、あの、原田さん。本当に、お気に入りの女性が……?」
すると彼は私をじっと見つめながら、小さく頷く。
原田「つうかよ、あの時のおまえの姿を思い出したら、そんじょそこらの女じゃ満足できねえんだよな」
ち「えっ……」
と、原田さんは私の首に腕を回しながらーー。
原田「皆、すまねえな。俺は今、こいつに夢中だからよ。女遊びなんてする気になれねえんだ」
すると妓夫達は、愕然とした様子で立ちすくんだ。
そして……。
男一「そ、そうですかい……。まあ武士のたしなみにそういうのがあるっていうのは聞いたことありますが……」
男二「そりゃ、そういうご趣味があるんなら、島原に用なんてないでしょうなあ……」
明らかに困惑した様子で、頷き合っている。
原田「な、何だ何だ?反応がおかしくねえか?何だよ、その怪物を見るみてえな目は」
ち「あ、あの原田さん、私、今、男の恰好をしてるんですが……」
原田「あっーー!」
その言葉で、ようやく状況を理解したらしい。
原田「い、いや、誤解だ!俺は別に男が好きな訳じゃなくてな……!」
彼らしくなく慌てふためきながら、弁解する。
男一「新選組ってのは男所帯だって聞きますからねえ」
男二「こりゃ、左之助さんに惚れてる女達も、悲しんでいいのか呆れりゃいいのか困るだろうしなあ……」
原田「だから、違うっつってんじゃねえか!もっともらしく頷き合ってんじゃねえ!」
【人の口に戸は立てられない】とはよく言ったもので……。
島原ではその後、七十五日に及んで原田さんの衆道説が流れたのだった。
感無量!!!!!
左之助衆道説!!!!!!!
妄想は広がるばかりwww
他の方の夢小説とか拝見してると、カップリングは不知火が多い気がするんですが。。。
左之助×平助でお願いしたいっ!!!!!!
平助君、きっとヤキモチ焼きな気が~













