『勝手に脳内変換』 -4ページ目

『勝手に脳内変換』

好きな事、購入した本や妄想・日常を書いて行こうかと思います!

・・・・と思っていたらPCがぽっくり逝かれiPhoneになりレポも更新しておりませんが毎日萌え転がりながら生きております!!

注意スチル・ネタバレありです!
薄桜鬼ポータブル(PSP)を未プレイの方や、攻略中の方はご注意下さい!

※攻略や、夢小説ではありません。
薄桜鬼ポータブルのソフトが手元から無くなる予定になりそう叫び
でも後々内容を思い返したい!
……と思ったので、ゲームのスチルシーンそのままです~(スチル出現前後)









桜後編桜






原田「……千鶴、じっとしてろ」


「えっ?」


私が、原田さんの突然の行動に戸惑っているとーー。


photo:02




原田さんのがっしりした手が私の頬に添えられ、真っ直ぐな視線でとらえられる。
すっきり通った鼻筋にお酒でほんのり赤らんだ切れ長の目ーー。
そして、やや厚めの唇がすぐ近くにきた。


「あ、あのっ……!」


ど、どういうこと?
原田さん、どうして急にこんな……!
あまりに唐突な行動に、私は言葉を紡ぐ術を忘れてしまいーー。
まるで、陸に上がった魚みたいに口をぱくぱく動かすことしかできない。

彼の涼しげな瞳はしばしの間、私の口元を凝視していた。
こんな間近で見つめられると、息をすることさえ躊躇してしまう。

やがて、原田さんの指先が私の唇へと伸びてきた。



「っーー!」


私は身をすくめ、目をきつくつぶる。
すると……。


原田「……口紅、ちょっとはみ出てるぜ。さっき物食ったせいで、ずれたのかな」


原田さんの親指が、口元を優しく拭ってくれる。


「口……紅……?」



その言葉を聞いて、私は恐る恐る目を開けてみた。


原田「……何だ。何かされると思ったのか?」



私の過剰な反応がおかしいのか、原田さんは含み笑いを洩らしている。



「あっ……い、いえっ……!」


そ、そうだったんだ。
原田さん、私の口紅がはみ出てたから直してくれて……。
そのことがわかると、先程の自分の行動が急に恥ずかしくなってしまう。


photo:03



「私、口紅がずれたまま、皆さんのお酌してたんですね……。恥ずかしいです」


原田「何言ってんだよ。別に、恥ずかしがることでもねえだろ。
海千山千の商売女です、って顔してるよりゃそんぐらい初々しい方が可愛げがあっていいと思うぜ」


「本当ですか……?」


原田「ああ。……少なくとも俺は、そう思ってる」



強い意思と優しさを宿した瞳で見つめられると……。
心の奥の柔らかな部分が溶け出してしまうような錯覚さえ覚えてしまう。
原田さんのこの行動に他意はないって……
彼にとって私は、妹みたいなものだろうってわかってるけど、でも……。


「あ、あの……ずれた口紅、直してくださったんですよね?それじゃ、もう……」


私はそう言いながら、慌てて彼から視線を外そうとする。
だけど、原田さんは……。



原田「……いや、待ってくれ。後もう少しだけ、このままでいさせてくれねえか」


photo:04




私の頬から手を離そうとせず、お酒でさらに艶っぽさを増した視線を注いでくる。
そのせいで私の心臓は、普段の何十倍もの速さで鼓動してしまう。


「も、もう少しこのままで、って……どうしてですか?」


その質問を返すのが、やっとだった。
原田さんは私の顔を注視したまま、ささやくように答えてくれる。


原田「……次は、いつこの格好をさせてやれるかわからねえからな。目に焼き付けときてえんだ」


「………」



原田さんの言葉に心臓が今一度、大きく跳ねた。
無遠慮に向けられる眼差しに、私はどこを見ていればいいのかわからなくなり……。
全身が心臓になってしまったような気分で、身を固くしながら彼の視線を受け止める。


と、その時ーー。


入り口の襖が、乱暴に開け放たれた。
そしてーー。


浪士十「新選組の幹部共が、この座敷にいるってのは本当か!?」

浪士十一「ああ、間違いねえ。局長の近藤勇が、さっきこの辺をうろうろしてやがったのを見たって……」


数人の浪士達が、広間へと踏み込んでくる。



原田「……何だ?てめえら。せっかくの楽しい時間に水を差すたあ、無粋な野郎共だな」


浪士十「おつ、こいつの顔には見覚えがあるぞ!確か……十番組組長の原田だ!」


原田「何だ?俺の名前を知ってて踏み込むとは、相当の命知らずか。そういう奴は嫌いじゃねえが」


浪士十一「ほざけ!槍も持ってねえてめえなんざ、恐れるほどの相手じゃねえよ!」



浪士達はそう言いながら、一斉に原田さんに襲いかかる。


だけどーー。


原田さんは人数の不利など物ともせず、浪士達を返り討ちにしてしまう。


原田「……残念ながら、勇猛さに実力が追い付いてねえみたいだな。戦いを挑むんなら、相手と自分の力ぐらいは測れねえといけねえぜ」


浪士十「く、くそっ……!」


原田さんに殴り倒された浪士達は、悔しそうに歯噛みしながら畳に手をついて立ち上がる。


そしてーー。


浪士十一「覚えてやがれ!屯所襲撃の時には、刀でぶった斬ってやるからな!」


捨て台詞を残し、座敷から出ようとする。
だけど原田さんは、その言葉に目の色を変えた。


原田「……おい、ちょっと待て。屯所襲撃ってのは一体何だ?」


浪士十一「あっーー!」


浪士の顔が、瞬時に青ざめた。


原田「詳しい話しを聞かせてもらおうじゃねえか。てめえら、何を企んでやがる?」


その後、原田さんは浪士達を問い詰めーー。
彼らの口から、新選組屯所への襲撃計画を聞き出した。
浪士達が夜な夜な島原に集まっていたのは、その計画について話し合うためだったのだという。
計画の全貌が明らかになったことで、襲撃に備えることも出来ーー事件は、円満な解決をみたのだった。



それから数日後ーー。
私は十番組の隊士さん方と共に、巡察に出てきていた。
その途中、島原を通りかかりあの晩のことを思い出す。


原田「あの晩は、お手柄だったな。おまえのお陰で浪士共の企みを暴くことができて、感謝してるぜ」


「いえ、原田さんのお陰です。もしあの時、原田さんが残ってくださらなかったら……私一人では何もできませんでしたから」


photo:05



原田「何言ってんだよ。そもそも、おまえが芸者として角屋に詰めててくれたからこそ、うまく行ったんだろうが」


そんなことを話しながら、歩いていると……。



男一「お、原田さん!今日は寄ってってくれねぇのかい?いい娘が揃ってますぜ」

男二「たまにゃ、うちの芸者も呼んでやってくださいよ。左之助さんに会えねえってんで、どの娘も寂しがっちまって」



店先に立っている妓夫と思われる男性達が、気さくに声をかけてくる。


「原田さんって、芸者のお姐さん方にすごく人気があるんですね……」


私が感心しながら言うと、原田さんは困ったように眉を開く。


原田「……参ったな。しばらく島原通いは控えようと思ってんだが」


男一「えっ、どうしてです?!もしかして、誰かお気に入りの女でもできたんですかい?」

男二「そりゃ大事だ。左之助さんが女に惚れたなんて知ったら、泣く女がどれだけいるか……」




原田さんの言葉に、男性達はどよめき始める。


「あ、あの、原田さん。本当に、お気に入りの女性が……?」



すると彼は私をじっと見つめながら、小さく頷く。



原田「つうかよ、あの時のおまえの姿を思い出したら、そんじょそこらの女じゃ満足できねえんだよな」


「えっ……」



と、原田さんは私の首に腕を回しながらーー。



原田「皆、すまねえな。俺は今、こいつに夢中だからよ。女遊びなんてする気になれねえんだ」


すると妓夫達は、愕然とした様子で立ちすくんだ。
そして……。


男一「そ、そうですかい……。まあ武士のたしなみにそういうのがあるっていうのは聞いたことありますが……」

男二「そりゃ、そういうご趣味があるんなら、島原に用なんてないでしょうなあ……」


明らかに困惑した様子で、頷き合っている。


原田「な、何だ何だ?反応がおかしくねえか?何だよ、その怪物を見るみてえな目は」


「あ、あの原田さん、私、今、男の恰好をしてるんですが……」


photo:06



原田「あっーー!」


その言葉で、ようやく状況を理解したらしい。


原田「い、いや、誤解だ!俺は別に男が好きな訳じゃなくてな……!」


彼らしくなく慌てふためきながら、弁解する。



男一「新選組ってのは男所帯だって聞きますからねえ」


男二「こりゃ、左之助さんに惚れてる女達も、悲しんでいいのか呆れりゃいいのか困るだろうしなあ……」


原田「だから、違うっつってんじゃねえか!もっともらしく頷き合ってんじゃねえ!」


【人の口に戸は立てられない】とはよく言ったもので……。
島原ではその後、七十五日に及んで原田さんの衆道説が流れたのだった。




感無量!!!!!

左之助衆道説!!!!!!!

妄想は広がるばかりwww


他の方の夢小説とか拝見してると、カップリングは不知火が多い気がするんですが。。。

左之助×平助でお願いしたいっ!!!!!!

平助君、きっとヤキモチ焼きな気が~



photo:07





注意スチル・ネタバレありです!
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事件想起二


■壱

■弐



☆キャラ分岐☆
原田左之助ルート



桜前編桜




☆ちょっと心細い


浪士達は、何を企んでいるんだろう?
ちょっと心細い……。
不安に駆られながら、座敷の様子を窺っているとーー。




君菊「千鶴はん、逢状かかりましたえ。向こうの広間に行ってくれはりますやろか?」


ちづる「えっ?逢状ってーーどなたかが私を指名してくれたってことですか?一体誰が……」


ここに来たばかりの私のことを知っている人なんて、いないはずなのに……。
すると君菊さんは悪戯っぽく笑ながら答えてくれる。



君菊「それは、行かはったらわかります。さ、早よお行きやす」


「は、はい……」




浪士達の様子は気になるけど……。
君菊さんに言われるまま、私はお客さん方が待っている座敷へと向かった。


「こんばんは、千鶴と申します。お手柔らかにお願いします……」


緊張しながら三つ指をつき、お客さんに自己紹介するとーー。


永倉「千鶴ちゃん、そんな堅苦しい挨拶しなくていいって。ほら、顔上げて」


「えっーー?」


聞き覚えのある声に慌てて顔を上げるとそこには……。


左之助「よう、千鶴。邪魔してるぜ」


近藤「ふむ…何度見ても、その着物がよく似合ってるなぁ」


photo:01




藤堂「こ、こんばんは、千鶴」


「近藤さん、永倉さん、原田さん、平助君……。どうしてここに?」


永倉「ん?それはまぁ……今日の隊務も無事に終わったことだし、明日への活力をつけようと思ってよ」


近藤「今日は、俺のおごりだ。勘定は気にせず、好きなだけ食べてくれ」


永倉「近藤さん、よく言った!そんじゃ遠慮なく、品書きに載ってる一番高い物から食わせてもらうぜ!」


「は、はあ……」


私が戸惑っていると、お酒や料理ののった膳が次々に運び込まれてくる。
私、浪士達の内偵のためにここに来てるはずなんだけど……いいのかな?


左之助「……ま、今は難しいこと気にせず、楽しんでやれよ。根詰め過ぎんのも良くねえだろ」


「はい……わかりました」



皆、あっという間に酔いが回った様子で、楽しそうに騒ぎ始める。


永倉「どうだ、千鶴ちゃん?楽しんでるか?」


「あっ、は、はい……。お酒は呑めないので、お料理だけいただいてます」


永倉「なあ近藤さん、あれやってくれよ、あれ!まだ彼女にはみせてねえだろ?」


近藤「そうだな。よし、任せてくれ!」


「【あれ】って、一体なんですか?」


すると近藤さんは、右の拳を強く握り締めーー。


近藤「種も仕掛けもないこの拳が、あっという間に消えてしまう大奇術!よく見ててくれたまえ……!」


大きく開いた口の中へと、その拳を収めてしまう。



永倉「待ってました!!妖怪・大口男!色町でわざわざこれを披露する、あんたの男気に惚れた!女にもてる気なんて、欠片もなし!」


酔っ払った永倉さんは、はしゃいで拍手喝采する。



「す、すごい……!近藤さん、それ、どうやってるんですか?」


近藤「ん?ほへは、はふはふはふへほふへひ、ひひふへはひふふへ……」


原田「近藤さん、しゃべるんなら口からゲンコツ出してからにしようぜ」


近藤さんや永倉さん、原田さんが盛り上がっている中……。



「……あれっ?」


いつもなら一緒にはしゃいでいるはずの平助君が、随分静かなのに気付く。
彼は物憂げな表情で奥の席に座ったまま、お料理に手もつけずに座り込んでいた。


原田「おい千鶴、どうした?ちゃんと見てやらねえと、近藤さんが可哀想だろ」


「いえ、あの……平助君、元気がないみたいなんですけど……何かあったんでしょうか?」



すると原田さんは、ちらっと平助君の様子を窺ったあと……。



原田「……ああ、あいつは放っとけ。心配する程のことじゃねえから」


「はあ……」


そう言われても……
平助君をこのまま放っておいてもいいのかな?


☆このまま楽しむ
平助君の様子が気になる


……そっとしておこう。平助君も、あんまり詮索されたくないかも知れないし。
そう思った私は、お膳の料理に箸をつける。
それから改めて座敷の中を見回してみるけど、他に芸者の姿はない。
永倉さんは、明日への活力をつけるためにここに来たって言ってたけど……。


「あの……原田さん、質問してもいいですか?」


原田「ん?何だ」


手酌でお酒を呑んでいた原田さんが、こちらを振り返る。



「皆さん、どうしてここにいらしたんです?お酒を呑んで楽しみたいなら、芸者さんをもっとたくさん呼んだ方がいいと思うんですけど……」



すると原田さんは口角を軽く上げ、微笑みながら答えてくれる。


原田「……近藤さんの提案なんだよ」


「近藤さんの……?」


原田「ああ。おまえがしょんぼりしてるらしいって報告を、監察方から受けて、もしかしたら嫌な客に当たってんじゃねえかとか、他の芸者にいびられてんじゃねえかって心配してな。
だから、おまえを元気づけてやろうってんで、皆で来て見たって訳だ」


「そうだったんですか……」


皆、私のためにわざわざこうさて来てくれたんだ……。
そう思うと、気を遣わせてしまって申し訳ないと思うと同時にーーすごく嬉しくなってしまう。


近藤「お、おい永倉くん。その辺にしておいた方がいいんじゃないか?盃を持つ手が危なっかしいぞ」


永倉「平気だって。俺がこの程度で酔っ払う訳ねえだろ。
しかし近藤さん、あんたいつから二人になったんだ?双子の兄弟がいるなんて話、聞いてねえが」


近藤「……いや、見ての通り、俺は一人しかいないが。……完全に酔ってしまっているようだな」


永倉「俺は、酔ってなんかいねえって。ほら、見ての通り、まるっきりのシラフ……」


そう言い終える前に、永倉さんは畳の上へと突っ伏し寝息を立て始める。


原田「やれやれ……。てめえの限界もわきまえずに呑むところは、相変わらずだな」


近藤「どうする?雪村君。内偵の続きもあるだろうし、我々はそろそろ退散した方がいいかね」


「えっと……」


どうすればいいんだろう?


お帰りになった方が……
永倉さんを介抱する
☆原田さんはどうしますか?


「原田さんも、もうお帰りになるんですか?」


原田「いや、俺はもう少し呑んでいくつもりだが……どうしてだ?」


「い、いえ、別に……」


近藤「では、我々は先に帰ることにしよう。永倉君も、もう限界のようだし」


藤堂「あ~、くそっ、重てえな……!とっとと起きてくれって、新八っつぁん。面倒ばっかかけやがって」


平助君は不平を洩らしながら、永倉さんに肩を貸して座敷から連れ出す。



近藤「では原田君、後のことはよろしく頼んだぞ。トシには伝えておくから、門限のことは気にせんでも平気だ」


原田「ああ、頼んだぜ。そんじゃ、また後でな」


近藤さんや平助君、永倉さんが座敷を出て行ってしまいーー
原田さんと私だけが残される。原田さんは酒膳のところへと戻り、手酌でお酒を呑もうとするが……。


「原田さん。よろしければ、私がお酌しましょうか」


原田「いいのか?……んじゃ、せっかくだから」


私は徳利を傾け、原田さんが差し出した盃へとお酒を注ぐ。
彼はその間じっと私を見つめていたけど、やがて……。



原田「おまえを元気付けるつもりだったのに、返って面倒かけちまったみてえで……すまねえな」


「いえ、そんなことありません。お仕事の最中なのにこんなこと言っちゃいけないかも知れませんけど……
すごく楽しかったです」


そう答えると、原田さんはほっとしたように表情を和らげ、盃に口をつける。



原田「……そっか、それならいいんだが。一人でこんな所に詰めてたら心細いんじゃねえかって、皆、心配してたからな」


「原田さんも……心配してくださってたんですか?」



すると彼は、ちらりと私の顔を見やる。正直に答えるのは照れくさいのかもう一度お酒を舐めた後、小さく目を伏せながら……。


原田「ん?まあ……そりゃあな。素人の女をこんな場所に放り込んで平気な顔してられるほど、鬼でもねえし。なるべく嫌な思いはさせたくねえしな」


「そうだったんですか……もしかして、今こうして残ってくださってるのも、私のことを気遣って……?」



その問いに、原田さんはすぐには答えない。
何やら思うところがある様子で、少しの間、盃の中の揺れる水面を見つめた後……。


原田「まあ……それだけじゃねえんだけどな」


「それだけじゃない……?他に何か理由があるんですか?」



すると彼は顔を上げ、再びこちらへと視線を向ける。
と、何かに気付いた様子で、不意に顔を近づけてきた。
そして……。



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事件想起二


■壱

■弐



☆キャラ分岐☆

風間ルート






☆屯所に手紙を書く


……屯所にいる隊士さん方に知らせなくちゃ。
私は足音を立てないように気を付けながら、お千ちゃん達に用意してもらった個室へと戻る。
部屋に帰ってきた私は、早速、硯と墨を用意して手紙を書き始める。

……誰に宛てて書けばいいんだろう?


☆土方さん宛てに出す
沖田さん宛に出す



こういう時、頼りになるのはやっぱり土方さん……だよね。
そう思った私は、丁寧に文をしたため禿の女の子に頼んで手紙を飛脚へと渡してもらう。
程なくして、土方さんからの返事が返ってきた。

内容はーー
客として角屋に向かうから、少しの間待っていて欲しいとのこと。
私は座敷で一人、土方さんを待つことにした。


隣の座敷からは、浪士達の賑やかな声が聞こえてくる。
だ、大丈夫かな?

土方さんが来る前に、別のお店に行ってしまったりしないかな……。
やきもきしながら、土方さんの訪れを待っているとーー。

襖が静かに開き、誰かが座敷へと入ってくる。


ちづる「ーー土方さんですか?」


私が顔を上げ、そう尋ねると……。


photo:01




千景「……一体、誰と間違えているのだ?」


「っーー!」


ど、どうしてここに風間さんがいるの……?
広間で尊攘派の志士達の会合が開かれていることを考えたら、彼がいてもおかしくはない……けど……。

と、とりあえず彼に、私が雪村千鶴だってことを気付かれないようにしなくちゃ……!
もし私がここにいることを仲間の浪士達に明かされたら、計画が全部ふいになってしまう。



千景「今、土方がどうとか言っていたな。それはもしや、新選組副長の土方という男のことか」


「い、いえっーー違います!ちょっと、あの……人違いをしてしまっただけで……」

「そ、それよりも、あなたはどうしてここに?どなたかと待ち合わせですか?」


photo:02



千景「……隣室の馬鹿騒ぎに呆れ、抜け出してきたまでのこと。あのような三下の志士気取りと酒席を共にするなど、酒に対する最大の冒涜だ」


やっぱり風間さんも、あの浪士達と一緒に来てたんだ。


千景「……何をしている?酒を用意しろ。口直しだ」


風間さんは、相変わらずの傲慢な口振りでそう命じてくる。
うまくいけば風間さんから、浪士達の企みを聞き出せるかも知れない……けど……。
でも、もし下手を打ったら私の正体を見抜かれてしまうかも知れない。


……どうすればいいんだろう?



☆風間さんから情報を引き出す
隙を見て逃げる



だ、大丈夫だよね?
いつもとは全然違う格好だし、お化粧までしてるんだから。

風間さんが私の正体に気付くはずない……。


「わ、わかりました。それじゃ、お酒を用意させていただきますね」


私は廊下に控えている禿の女の子に声をかけ、酒膳を運んでもらうことにした。
と、風間さんは悠然とした様子で私の姿を眺めながら……。



千景「……芸者なのに、廓言葉が出ぬとは変わっているな。生まれは、東国か?」


「っ……!」


そ、そうだった。
芸者さんって、君菊さんみたいに喋らなくちゃいけないんだっけ……!
だけど、どうしよう。
私、廓言葉なんて喋れない……。



千景「どうした?青ざめているようだが。……訊かれたくないことだったか」

「い、いえっ……」


だからって、ずっと黙っているわけにもいかないし。
だ、大丈夫、大丈夫。
君菊さんの喋り方を思い出して、真似ればいいだけなんだから……。


「す、すみません、どすえ。わた……じゃなくて、うち、まだここに来たばかりで、慣れておへんのどす」


慣れない言葉に舌を噛みそうになりながら、必死にそう答える。


千景「……角屋に呼ばれるほどの芸者ならば、子供の頃から禿として置屋で寝起きしているはずだが」


「えっーー!?」



そ、そうなの……?


「え、えっと、あの……!そ、そうどしたね……!すんまへん。うちの記憶違いどす……」


千景「そんな記憶違いがあり得るか?」


「え、あ、ですから、その……!」


ど、どうしよう?
何だか、答えれば答えるほど深みに嵌ってる気がする……!
風間さんは不敵に笑ながらしばらく私を見つめていたけど、やがてーー。


千景「……茶番は、このくらいにしておくか。おまえの考えることくらい、察しがつく。大方、新選組の命令で、ここ島原で開かれる志士達の会合を探りに来たというところだろう」



「そ、それじゃあなた、私が雪村千鶴だってことに気付いて……?」


photo:03




千景「俺が、おまえの姿を見紛うと思うか?」


「き、気付いてたのなら、早く言ってくれればよかったじゃないですか……!」


千景「珍しいものを見られる、いい機会だったからな」


愉快そうに私を見下ろしながら、風間さんは笑みを浮べる。


「……あの浪士達は、一体何を企んでるんですか?もし知ってるなら、教えてください!」


その時、襖が静かに開き、禿の女の子がお酒やお料理ののった膳を運んで来てくれた。
彼女は一礼した後、再び廊下へと出て行ってしまう。


千景「……魚心あれば水心あり、という言葉もある。とりあえず、酌をしろ」


風間さんは顎をしゃくって、そう命じる。


「情報提供が先です。あの浪士達が何をするつもりなのか、教えてください」


千景「おまえは、ここに芸者として詰めているのではないのか?客の命令には、従うものだろう」


「芸者は、遊女とは違いますから。納得できない命令に従うことはできません。……たとえ、お客様に下された命令でも」



その言葉に、風間さんは意外な言葉を耳にしたように目を見張る。
やがて、口元に笑みを宿しながら……。


千景「なるほど、おまえの言葉にも一理あるか。……しかし、俺相手にそのような強気な物言いができるのは、日の本広しと言えど、おまえくらいだな」



そう切り返す風間さんの表情は、なぜか妙に嬉しげだった。
やがて彼は、未だ騒がしい大広間の方へと視線を向けながら、こう続ける。



千景「……奴らは薩摩や長州、肥後、土佐の脱藩者だ。何でも、新選組の屯所を襲撃する計画を立てているらしい。
池田屋で仲間を殺した新選組の連中は奴らにとって、殺しても飽き足らぬ宿敵だからな。意趣返しのつもりだろう」


「っ……!」


風間さんの口から告げられた事実に、私は息を呑んだ。


千景「……そういう仕事は、我ら鬼の一族に任せておけばよいものをな」


「な、何とか彼らを止める方法はないんですか?」



すると彼は、冷たい眼差しをこちらへと向けながら……。



千景「先程の言葉を忘れたか?……魚心あれば水心、と言ったはずだが」


「あっーー!」


そ、そうだよね。
一応、浪士達の計画について教えてもらったんだから、きちんとお礼をしなくちゃ……。


「わ、わかりました。それじゃ、お酒を注がせていただきます」


私はお膳の上にある盃を風間さんへと手渡し、徳利の中のお酒を注ぐ。
男の人にお酌をするのなんて初めてだから、妙に緊張してしまう。
風間さんはその間も、私の顔をじっと見つめていた。


「あの……私の顔に、何か付いてますか?」



そう尋ねようとした矢先。



photo:06




「あっーー!」


風間さんの手が、不意に私の顎にかかった。
切れ長の赤い瞳が、真っ直ぐに私の眼を覗き込んでくる。


「あ、あのっ……何か?」


千景「……やはり、俺の目に狂いはなかったか。その姿、我が妻に相応しい。ますます、おまえを手に入れたくなった」



満足げな笑みが、風間さんの口元に宿る。



「ちょっーー」


息がかかるほど顔を近付けられ、私はつい狼狽してしまう。
だけど、手に徳利を持っているため振り払うこともできずーーかろうじて、目をそらすことができるだけ。



「わ、私はあなたの妻じゃありません!そんなこと、勝手に決めないでください……!」


千景「この俺が、褒めてやっているのだぞ。光栄に思え。……やはりおまえは、女らしい格好をしている方がいい」



傲慢そのものの言葉だけど……。
それでも、この人の口からこんな率直な褒め言葉が出るなんて夢にも思わなくて……。
どうしてなのかわからないけど、風間さんの顔を真っ直ぐに見つめ返すことができない。


「て、手を離してください。これじゃ、お酒を注げませんから……!」



必死にそう言うと、風間さんの細い指が静かに私の顎から離れる。
私はほっと息をつき、盃にお酒を注ぎ終える。
その後、風間さんは盃に口を付け、白い喉を上下させてお酒を飲み干した。



「……私、あなたの言う通りにしました。ですから、新選組の屯所を襲撃するのを止めてくださいますよね?」


千景「たかが酒一杯でこの俺を従わせられると思っているのか?……芸者の仕事は、酌をするだけではないはずだが」


「ちょっーー!それじゃ、話が違うじゃないですか。私は……」



すると風間さんは、喉を鳴らしながら含み笑いを洩らす。



千景「……酒の席の冗談だ。いちいち、ムキになるな」


「それじゃーー」


千景「あのような雑魚共に、新選組の連中を殺させるのも癪に障るからな。……俺が何とかしよう」


「ほ、本当に、浪士達を止めてくださるんですか?」


千景「……鬼は、一度交わした約束は守る。それよりも、このまま俺と共に来るつもりはないか?無論、その姿で」


「な、何を言ってるんですか……!この格好で、島原から出られるはずないじゃないですか。芸者の足抜けはご法度ですから」


千景「……まあいい。遅かれ早かれ、おまえは我が妻となる身。今日は、その艶姿を見られただけで儲けものだ」


「………」


千景「何をしている?盃が空になっているぞ。代わりを持て」


「は、はい、わかりました……!」


風間さん、本当に浪士達を止めてくれるのかな?
……一応、ここを出たら土方さんに報告しておいた方が良さそうかも。



それから、数日後ーー。
毎晩のように島原界隈に姿を見せていた怪しげな浪士達は、忽然と姿を消してしまった。
浪士達の側の事情はわからないけど……
多分、風間さんが手を回してくれたってことなんだと思う。



「それじゃ、本当にお世話になりました。新選組の皆さんに代わって、お礼を言わせてください」



いつものーー男の子の姿に戻った私は、お千ちゃんと君菊さんに頭を下げる。


photo:04




お千「やだ、そんなにかしこまらなくてもいいのに。私達、友達でしょ?」


君菊「あんたはんの芸者姿、よう似合うてましたのになあ。明日から見られへんようになると思うと、何や、寂しいわ」


「そんな……」


これからはまた男の子の姿で過ごさなきゃならないと思うと、ちょっと寂しいけど……。
でも仕方ないんだよね。


「それじゃ、本当にありがとうございました!私、これで失礼します」


私は二人にお礼を言って、大門を出ようとする。

と、その時ーー。



photo:05




千景「……つまらぬな。もう元の姿に戻ってしまったか」


「あっ、風間さん……!」


千景「まあいい。おまえの艶姿は、我が手に収めた時の楽しみに取っておくことにするか」



風間さんはそう言い残し、その場を立ち去ろうとする。



「ま、待ってください!」


私は慌てて、去りかける風間さんを呼び止めた。



「あの……風間さん、この前の晩約束した通り、浪士達を止めてくださったんですよね?」


千景「……鬼は、一度交わした約束は守ると言ったはずだ」


「ありがとうございました。お陰で、助かりました」


千景「……新選組に属しているおまえと俺は、敵同士のはずだが。そんな相手に、礼を言うのか?」


「敵同士かも知れませんけど……今回、風間さんに助けていただいたのは本当ですから」


彼はしばらくの間、奇妙なものを見るような眼差しで私を見つめていたけど、やがて……。


千景「礼には及ばん。今日の貸しは、夫婦となった後にでも返してもらうことにする」


「だ、だから、あなたと夫婦になんてなりませんってば……!」


千景「……それではな」



風間さんはおかしそうに笑った後、ゆっくりとその場を歩き去った。

……もしかして私、とんでもない人に借りを作っちゃったのかな?






夫婦になった後にでもって。。。

身体でって事ですか!!!!!!!


ちーさまルート、ちょいちょいくすぐられる様な台詞の言い回しに勝手に妄想膨らまし悶えるwww


photo:07