武器・弾薬の過剰在庫と鉄やコンクリート資材の在庫 | 雑雑談談

武器・弾薬の過剰在庫と鉄やコンクリート資材の在庫

供給過剰の経済からどうやって抜け出すか。
日米同盟はかなり危険なことをしようとしている。
ひょう吉の疑問
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今世界はデフレ状態である。
つまり需要不足である。
逆にいえば供給過剰である。

二大大国であるアメリカと中国でいえば、
アメリカは武器・弾薬の在庫があふれ、
中国はインフラ用の鉄やコンクリート資材の在庫を抱えている。


この両国ともいかにして国内にあふれかえる在庫の処分をするかに頭をひねっている。
そこでアメリカは武器・弾薬の需要を高めようとしている。
それは地域紛争や戦争を起こしたがっているということだ。
イスラム国にアメリカが裏で武器を供給しているという噂はそれと符合する。

それに対し中国は、インフラ用の鉄やコンクリートなどの海外輸出を
はかろうとしている。
それがアジアインフラ投資銀行(AIIB)のねらいである。
新シルクロード計画、つまり『一帯一路』計画の一環である。


戦争とインフラ整備、どちらがいいか。
戦争は破壊する。インフラは建設する。
同じ在庫処分でも、その方向は全く逆である。


アメリカは軍産複合体とネオコンがそれを望んでいる。
それに対し中国は高級官僚の息のかかった国有企業がそれを望んでいる。

公共事業は、極論すればピラミッドを造るだけでもいい。
そこに雇用が生まれ、人々に賃金が支払われる。
ピラミッドは生活の役には立たなくても、害にはならない。
何かを破壊するわけではない。
実際中国では人の住まない高層マンションがピラミッドのように林立している。

ところが武器・弾薬は、それが使用されれば人々の生活が破壊される。
戦争によって軍需景気が起こりそれによって経済が活性化することは
よく見られることだが、その後には破壊が行われ、人々の命が失われる。


日本のアベシンゾーは後者を選ぼうとしている。
アメリカの軍産複合体は戦争をしたくてうずうずしている。
日本はその圧力に押され集団的自衛権を合法化した。
逆に中国のアジアインフラ投資銀行(AIIB)には参加しなかった。
日本は中国の下につくことをよしとしなかった。
ではこのままアメリカの下についたままではどうなるか。

アメリカの武器の消費に協力するだけだ。
オスプレイや戦闘機などもアメリカから購入するだろう。
米軍基地の費用も負担するだろう。
そして何よりアメリカ国債を裏で購入し続けるだろう。
つまり日本はアメリカのための消費を続けることになる。
これは国内産業の消費ではない。

今日本は竹中平蔵などの供給サイドの経済学によって、供給過剰に陥っている。
日本だけではない。新自由主義によって世界中が供給過剰に陥っている。
それが株や土地などのバブルの原因であり、
その反面での実需経済のデフレ現象を引き起こしている。

その対策として今世界中が金融緩和を行って、
実物経済の需要を高めようとしているが、
有り余った資金は実物経済には向かわず、投機マネーとして、
株や土地のバブルを生んでいる。
デフレ下のバブルという異常な現象がこうして起こっている。
先進国のほとんどがこういう状態に陥っている。

供給過剰の経済からどうやって抜け出すか。
一見戦争とは関係ないように見えるが、
アメリカと日本はかなり危険な道に進もうとしている。
日米同盟はかなり危険なことをしようとしている。