尖閣の問題は、現状を維持してほしい | 雑雑談談

尖閣の問題は、現状を維持してほしい

重要なサインを故意に見逃す戦争屋 (2)
飯山一郎のブログ
http://grnba.com/iiyama/より

中国が日本に発したサインは、簡単明瞭、じつに明確なものだ。
それは…、
過去40年間、日中が争わずに平和的な関係を発展させてきた、その
原点にあるのは「棚上げ」という約束だった。この約束を守れ!という
こと、これだけだ。
その約束を破ったのは、一体どちらなのか?! とにかく約束を守れ!
と、中国は日本に向けて何度もシグナルを出しているのだが、日本は
これを故意に無視してきた。(日米の戦争屋の横ヤリで刺されて…。)

中国がサインを発したのは、今回(9月16日)が最初ではない。
じつは、先月の8月28日にも中国は重要なサインを送ってきていた。
このサインの内容は、マスコミが詳しく報じている。
その報道内容を、鷲はココに保存した。良く読んで欲しい。

良く読めば、いや、そんなに良く読まなくても…、
中国が、譲歩すべきは譲歩し、主張することは強く主張していることが
簡単に読みとれるはずだ。中国の強い主張とは…、
「尖閣の問題は、現状を維持してほしい!」
そのための条件として…、
尖閣には、(1)上陸させない(2)(資源・環境)調査をしない(3)開発しない
以上の3条件を策定し、日本側に現状維持を求めていく方針である!と
いうこと、これは日本側にしても実に飲みやすいお薬だった…。

ところが日本政府は、日本側の主張(石原慎を抑えこむための国有化)
をロクに説明もせず、国有化を派手に強行してしまった。
好戦的な石原慎を抑えこむために国有化を強行する…。このこと自体が
中国に対しては好戦的で、しかも「棚上げ」の約束を重大に違反!
こんな屁理屈は国際社会では通用しないどころか、日本は中国に格好
の口実と、対日経済制裁のフリーハンドを与えてしまったのだ。

同時に、日米の戦争屋(産軍複合体)もフリーハンドを得て欣喜雀躍だ。

昨日、中国は日本に対し、国交正常化40周年式典の中止を通告した。

招待済みの日中友好協会など日中友好7団体の会長らが訪中しても、
中日友好協会会長の唐 家璇(トウカセン)前国務委員(元外相)らが会談
に応じるだけ、つまり中国政府のトップとは会うこともできない…。

これで、日中は、事実上の国交断絶状態に入ってしまったのある。

しかも、ただの国交断絶状態ではなく、対日経済制裁付き!なのだ。

日本と国交断絶などしたら中国経済は麻痺する鴨などといった希望的
観測論は、もー通用しない。そんなこと、中国は覚悟のうえだ!

北京派と上海派の権力闘争が激化か? 格差にイラ立つ大衆の不満の
ホコ先を日本にむけるためだ! などという話も意味のない床屋政談だ。

問題は、日本がどーなるか? だ。
国内は、放射能に政争にオスプレイ。国外は領土紛争と国際的孤立化。
日本が国家存亡の危篤状態にあることを、真剣に覚悟すべき時なのだ。

◆尖閣紛争は、実は、米中の闘いなのだ!

1990年。イラク軍のクウェートへの侵攻が発端となった湾岸戦争。
これはアメリカが周到に準備した油田権益奪取の謀略戦争であった。
とりわけサダム・フセインを「油断」させたアメリカの謀略は狡猾だった。
アメリカは、エイプリル・グラスピー駐イラク特命全権大使に、
「イラクのクウェート侵攻には、アメリカは不介入の方針である!」
と伝えさせ、フセインの隣国侵攻の野望を容認したのだった。
エイプリルのウソを見破れず、フセインは大胆にもクウェートを侵攻!
この結果は、自国を絨毯爆撃される破滅的な結末だった…。

中国が、いま、最も警戒しているのは、アメリカの謀略である。
なぜか日本には冷たく「親中一路」のパネッタ米国防長官を中国は
中国海軍の中枢=海軍北海艦隊司令部を視察させるなど大歓待!
している。

パネッタ米国防長官も、「米国がアジア太平洋地域への兵力や船舶
やミサイル防御システムの増加計画が中国を威嚇するものでないと
中国を安心させたという。

しかし、中国の大歓待というのは、いつも、腹に一物(=剣)を秘めた
「接待作戦」なのであって、心を許していない!という表れだ。

アヘン戦争以降、中国は国内を蚕食され、植民地にされて、アヘンを
吸わされながら、国内全域を西欧列強に分割統治された…。
この「怨念」こそが中国を理解するキーワードであり、西欧列強には
絶対に騙されない!分割統治は絶対に許さない!「中国はひとつ!」
これが中国の「国是」なのである。

分割統治を絶対に許さない! この第一歩は領土を一つに保ち、領土
と国境を侵犯する者とは、徹頭徹尾、戦う! …これも中国の国是だ。

そのようにして中国は、インドと中印戦争(1962年)を戦い、ソ連を相手
にした熾烈な国境紛争(1969年)や、ベトナムとの中越戦争(1979年)、
思えば1950年の朝鮮戦争への人民義勇軍の派遣も、中国にとっては、
社会主義のためというより、領土を守るための50万人の兵士を犠牲に
しての国境戦争だった。

中ソ対立の際、中国はロシアの核攻撃を覚悟して、全国の主要都市の
地中深くに堅固な核シェルターを掘るまでして、国境を守る戦争に国家
の総力を賭けた。
中国が領土と国境と守る執念は、「怨念」としか言いようがない。
中国というのは、そういう国なのである。

今回の尖閣騒動も、中国は、執念(=怨念)を丸出しにしている。
尖閣騒動の原因は、石原慎や野田という駒犬の背後にいる米国だ!
そう、中国は確信しているからだ。

まだ戦争状態にはなっていないが、尖閣騒動、これは、じつは、米国
と中国との覇権を賭けた闘いなのである。
世界の戦史に残るほどの、大変な謀略戦、凄まじい騙し合い、化かし
合いの前代未聞の情報戦争になるはずだ。

ただし、わが日本は、何も分からぬまま、将棋の駒のよーに「と金」に
なれればEーが、捨て駒にされるのがオチだろー。
*******************************************************

この動画を見れば、なぜ中国が引かないのか?、中国の言い分は?
そして、石原、前原がハザールの犬だという事がよくわかります。
戦争を回避するには棚上げが一番良いのかもしれません。
(棚上げというのは尖閣問題が出る前の状態、実効支配は日本ということも中国は認めている)
アメリカの経済状況からすると公共事業である戦争は何が何でもやりたい、
できればアジア人同士で殺しあって欲しい・・・と思っているので、
日本政府を支配している戦争屋は、政府にかなりの圧力をかけている事と思う。
ただ、日本政府のトップが・・・ノダ・・・。
最近テレビで野田が出ていると・・・気分が悪くなる・・・。

あ~、いつになったら日本は敗戦の植民地から脱却できるのか・・・
このままサムライが政権を取らなかったらホントに骨の髄までしゃぶられることになるだろう。


孫崎享「今だからみえる原発と日米の関係」