日本古代史9 最終回
『世界を治める王』が、万世一系の天皇家から出ることを予言した宗教研究家に、
浜本末造がいます。
「イスラエルとは数霊的に言えば”六”の国であり(”ダビデ”の星は六芒星)、
六面体とは物質構成、社会構成の原理であり、
経済、科学の原理である故に、イスラエルは経済、科学の国であり、
万物を生み出す国であるから、母の国、すなわち女の国となります。
一方、日本は”五”の国であり、精神の国であり、父の国、
すなわち男の国となる」と定義した上で、
「五は全ての中心であるが故に、中心である日本がなければ世界はなく、
世界がなければ日本はないという、一体不離の関係にあるのです。
地球世界を構成している事実は、認識すると否とに関わらず、
中心の日本と社会を構成しているイスラエルが結んでいる。」と述べています。
つまり、イスラエルは物質の国であり、女性の国であり、「ミ」の国です。
日本は精神の国であり、男性の国であり、「キ」の国です。
この「キ」と「ミ」がやがて結んで「キミ」の世界となるわけです。
これを「キミが代」というのである、と説いています。
(キミが代の歌詞についてはまたお話します。)
そして結論として、日本は世界の王を生む父の国、
イスラエルは世界の王を生む母の国であるから、
両者は一体となって一つの国を造らなければならず、
その理想実現にはイスラエルの経済と、日本本来の愛と智が一つになって、
世界の全人類を家族とし、各民族が時・所・位に応じて
豊かに幸福になるように導かなければならないとしました。
その世界一家を治めることになるのが、
「世界の王」の御魂を持った日本の天皇であると唱えたのです。
実は、浜本説には、「世界の王」として現れる天皇に関して、
非常に重大な指摘がなされています。
それは、邇邇芸命(ニニギノミコト)と饒速日命(ニギハヤヒノミコト)との
関係について述べた部分です。
ニニギの命と言うのは、「高天原」から天照大神の神勅により、
今の九州の地に降りてきた神で、
これがいわゆる「天孫降臨」と言われるものです。
このニニギの命が、天皇家の祖先とされているわけです。
しかし、『記紀』でも語っているように、実はそれとは別に、天照大神の神勅で、
天磐船(あめのいわふね)に乗り、河内国に降り立った神がいた。
それがニギハヤヒの命です。
ニギハヤヒの命は、土豪の長髄彦(ながすねひこ)と共に大和地方を治めるが、
この大和の地は、やがて九州から東征して来たニニギの命の子孫、
神武天皇の軍勢に制圧されてしまう。
つまり明らかに、神武天皇が来る以前に、
大和には天照大神の神勅を受けて降臨した天孫族が、
既にいたという事になるのです。
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一応、日本古代の謎に包まれた4世紀のお話は終わります。
編集していて私自身知らなかったことばかりで、思わずこのサイトにも
掲載してしまいましたが、いろいろ調べている方がおられるんですねぇ。
まあ、かなり昔の話なのでホントのところはわかりませんが、
学者ではありませんので「へぇ~、こんなストーリーがあったのか!」
で終わってしまう自分がいます。が、正直勉強になりましたので
よかったと思っております。
ただ、この話は実は「前置き」なのです。
日本人が実は「失われたイスラエル10支族」の一部であることは
おそらく本当のことかと思いますが、その辺のことを頭において
次からのお話を聞いていってほしいと思います。