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東京五輪が閉幕。ゴルフでは稲見萌寧が女子ゴルフで銀メダルを獲得し、日本ゴルフ史にその名を残す快挙となった。

ゴルフは男子、女子の計8日間と五輪競技の中では開催期間が長い。主役である選手たちを支えるボランティアの人数は、組織委員会によれば1200人程度。競技に直結する業務の人数で医師などは含まれないという。1日に働くボランティアは数百人規模、一番多い日で700人が稼働した。

開催を前にボランティアの活動内容をお届けしたが、体験をしてみてどうだったのか。ボランティアを経験した村上孝弘さん(60代)、岡本京子さん(50代)、須田泰広さん(20代)の3人から話を聞いた。3人の競技期間中の活動日数は、村上さんが大会全日程の8日間、岡本さんが6日間、須田さんが3日間。ボランティアに決まった19年から何度となく研修を受け、当日を迎えた。
■ボランティアをしてどうだった?

日本プロゴルフ協会(PGA)の会員でもある村上さんは、PGAからの要請を受けての参加。仕事でもゴルフに深く関わるだけでなく、国内ツアーに携わった経験も持つ。今回は、スコアや選手の名前の入っているキャリングボード、「お静かに」のクワイエットボードを持つホールマーシャルを務めた。

「特に女子選手は銀メダルを獲る素晴らしい快挙でしたね。それだけに、無観客大会になったことが残念です。多くのゴルフファンに生のプレーを現地で見てほしかったです」。ティショットからアプローチまでをすべて映すことは難しく、選手が次の一打を考える場面などは追いきれないことも多い。それが現地なら一連の流れで見ることができるとあって、無観客になったことを残念がっていた。

ティーチングプロの資格を持つ岡本さん。その経験を買われレーザー測定装置を使い、選手が打ったボールの位置を測る業務を担当。「稲見選手の銀メダルはボランティア冥利に尽きます。測定をしていても、ショットが良くなっていくのを感じました」。木陰で計測していたとはいえ、連日の猛暑と集中が切れそうになる中での業務を頑張ったのが報われた。

須田さんは3日間ともクワイエットボードを持った。「ゴルフのボランティア自体初めてでしたが、貴重な経験ができました。五輪を体験できたたけでなく、ボランティアの方と交流ができたのも良かったです」。無観客開催なのに必要なのか疑問に思われていたクワイエットボードも、ゴルフ取材に慣れていない取材陣や、関係者を静止させるのに役立ったと感じている。「“お静かに”と出たら、動きを止めなくてはいけないことは私自身初めて知りました」。
■暑さについて

キャディが暑さで体調を崩すなどしていた本大会。村上さんよれば、気分を悪くするボランティアはいたという。「クーラーの効いた部屋に戻る人などを見かけました。(ツアー運営経験のある)私の感覚ですが、100人以上のボランティアが余っていると感じていましたが、その辺は功を奏したのではないでしょうか」。無観客となりボランティアが多過ぎるとの指摘もあったが、酷暑での作業を考えると、この人数で良かったとの見方もある。「例えば、4人でできるところを10人が担当。休憩も長めに取れますし、組数も少ない。国内ツアーと比べるとかなり余裕がありました」。

チームによって“温度差”はあったよう。「疲れもあって朦朧とすることもありました。体調を崩す人が出てきて、女子の競技の途中から氷嚢代わりの氷が配られるようになりました」と話すのは岡本さん。中継で表示される飛距離といった数値は、岡本さんらベニューリザルトチームが計測したもの。暑さのためか、急な予定変更かは分からないが、当初の人数からメンバーが減ってしまったそう。ボールの落ちる場所を予測しておく必要があるなど、ゴルフに親しんだ人でないと難しい部分もあるため人数が足りず、ほかのチームのような余裕はなかったそうだ。

開催前に話を聞いたときも暑さは気にしていないと言っていた須田さんはどうか。「暑かったですが大丈夫でしたよ!」。大会から2日が経った顔には日焼けの跡が残るも元気そう。趣味で野球をしたり、暑さに慣れているのかもしれない。ユニフォームのそでを腕まくりして、活動に勤しんだ。
■ズバリ試合は見られた?

一部報道では大会中、ボランティアらが選手に声援を送る姿が取り上げられていた。試合を見ることに関しては何らかの説明があったのだろうか。

「ボランティアの担当業務が終わったら好きにしていいと説明されました」と須田さん。組織委員会は、「観客ではありません。大会を盛り上げましょう」との呼びかけを行っていたと説明。仕事がないのに会場に入ることは厳禁としていた。

運営側の混乱が分かる内容を話してくれたのは岡本さんだ。「視聴者からの声を受けてなんでしょうね、ボランティアが終わったら30分以内に会場を出るよう指示があったり、それが一転、自由にして良いとなったり、日によって変わりました」。

試合を見たいためにボランティアになった人の話も聞く。すぐそばで試合をしていれば、見たくなる気持ちも分かる。ほかにも、ボランティアの待機場所が1番ホール脇を通らないと行けない場所にあるなど、“観客”が生まれる背景も関係していたのかもしれない。

現地で取材したカメラマンからは“ギャラリー”に苦慮し、男子4日目の松山英樹がメダル争いをした際には、撮影がしにくかったとの声も上がっている。須田さんは、「カメラマンが撮りにくそうな場面はありましたね」。試合を見ていたボランティアがいたのは確か。だが、“青いユニフォーム”を着ているのはボランティアだけではない。運営スタッフ、大会関係者らが着用していたのも事実。
■ボランティアをしていて気になったことは?

「問題が起きてから対策を講じる。組織委員会のスタッフさんを見ていて、現場の意見が現場の外に通りにくいのかな、という感じは受けました、組織的と言いますか…。ボランティアへの連絡が来ない、遅いことはしばしばでしたね」と岡本さん。活動の連絡はすべてメールだったが、夜遅くに次の日の集合時間の連絡が来て慌てることもあった。

須田さんは、システム面が気になった。「入場のときはIDカードを機械に読み取らせます。システムで管理されていそうなのに、ほぼ毎回、活動日数が1日多くカウントされていました」。チェックインは空港での出入国管理のようなイメージ。顔認証システムがあったり、しっかりしていそうに見えただけになぜ、と思ったそうだ。

廃棄処分など五輪会場での食事も問題になっていたが、村上さんからはこんなエピソードが。村上さんは大会直前から会場に入っていたため朝、昼の食事に飽きてしまったそう。「こんなことを言ってはなんですが…食事のメニューがほぼ同じなんです。組織委員会の人には、カップラーメンなど持ち込む人もいるようですよ」。そうは言いつつも、国内ツアーによっては飲み物は1本と昼食だけというケースもある。飲み物が自由に飲めてシフトによっては朝食付き、アイスも食べられたりと今回の五輪は通常よりも待遇が良いとも村上さんは感じた。
■選手を間近に感じてどうだった?

選手に近い位置で活動していた三人に、トッププロの横顔を教えてもらった。

ローリー・マキロイ(北アイルランド)を憧れの選手にあげている笹生優花。「笹生選手はマキロイ選手の練習ラウンドにぴったりついてましたね。大会が始まっても見ていたと思いますよ」と村上さん。また、練習する場面を見たりするなかで、カナダの女子代表チームと仲良くなり、選手の方からあいさつをしてくれたりしたのは良い思い出になった。

岡本さんはシャウフェレに感銘を受けた。「体の大きな外国人カメラマンが、ショットを捉えようと走ってきました。はぁはぁと息切れするのが止まらず、シャウフェレ選手がティショットするのをためらうほど。少しカメラマンと話した後、何事もなかったようにアドレスに入り、ナイスショットを打つ姿を見て“一流”を学びました」。

須田さんは初めて見るトッププロをこう感じた。「松山選手をはじめ、トッププロたちが大きく見えました。女子の外国人選手たちは本当に、モデルみたいでした笑」。写真を見るだけでもスタイルの良さが際立っていただけに、実際に見たらなおさらだろう。


いろいろな報道があったゴルフのボランティアだったが、三人の話から現場の状況を少しだけ垣間見ることができた。

 

 

他の競技とゴルフツアーの違いですね・・

 

ツアーは昔から多くのボランティアって名のスタッフさんで運営されているから

五輪などの他競技と開催されるとボラさんの違いが目立っちゃいますよね。。

 

ボラさんの中には弁当付きで観戦や選手と親しくなれると思っての参加も多いと感じられますし

運営側も弁当と使用したシャツやキャップのプレゼントで

人手が確保できれば安いものですからね・・

 

五輪は超倍率で高価なチケットを手に入れた人々がいれば

タダで見ていた人たちは目立たなかったでしょうけどね~

 

最近は無観客が多いのでボラさんも人気のようです。。