最終更新:中日スポーツ

◇14日 ゴルフ・明治安田生命レディスヨコハマタイヤ最終日(高知県・土佐CC)

 通算6アンダーで並んでフィニッシュした稲見萌寧(21)=都築電気=と永井花奈(23)=デンソー=のプレーオフに。3ホール目、パーセーブした稲見が昨年10月のスタンレーレディス以来のシーズン2勝目、ツアー通算3勝目を飾った。1打差の5アンダー3位に比嘉真美子(26)=TOYO TIRE、森田遥(24)=新英HD、藤本麻子(30)=三愛石油=の3人。渋野日向子(22)=サントリー=は77とスコアを落とし7オーバー57位に終わった。

 苦しく長い最終日を乗り越えての優勝。インタビューに答え始めると、稲見の笑顔から涙があふれた。「最後まで諦めなくて本当に良かった…。あまり緊張はしていなかったけど、風のジャッジが難しくて悪い方へ、悪い方へ行ってしまった。結果は良かったけど本当につらかった」。

 嵐のように風が吹き荒れた前日に66をマークして首位でスタートした稲見が、1バーディー、5ボギーの76とスコアを落とした。最大のピンチは10番パー5。ティーショットを右に曲げ、林の中へ。2打目が木に当たって跳ねて、高い木々と深い谷でセパレートされた右隣のホール、15番のラフに止まった。

 「もう15番を逆向きに打っていくしかないと」と、3番ウッドで15番ティーの方向へ打ち進み、まさに“紆余(うよ)曲折”の末、最後は25ヤードの第5打アプローチをピンそば70センチに寄せて、ボギーで切り抜けた。稲見は「あそこがダブルボギー以上だったら、くじけていたと思う」と振り返った。

 プレーオフ相手は今大会でも練習ラウンドを共にした、ジュニア時代からの仲良し、永井。3ホール目、グリーン手前花道から20ヤードのアプローチで決着した。パーを逃した永井に対し、1・5メートルのパーパットを慎重に沈め、右手のこぶしを力いっぱい上下に振った。

 「私の座右の銘は“忍耐”。2018年10月に亡くなった祖父(昭さん=69)が最後に書いてくれた言葉なんです…」記者会見でそう話すと、ふたたび涙が込み上げた。この日の戦いで、その大事な言葉が何度もよぎったことだろう。「おじいちゃんには、ずっと近くで見ていてほしい。次はメジャー優勝を目標に。1試合ずつ(いい成績を)積み重ねて、東京五輪出場にも届いたら、と思っています」と天を仰いだ。

 

 

めっちゃ落としたけど

あの風じゃぁ・・・・

 

 

土佐カン恐るべし。