[2013年3月25日9時35分 日刊スポーツ紙面から]

<女子ゴルフ:Tポイント・レディース >◇最終日◇24日◇鹿児島・鹿児島高牧CC(6346ヤード、パー72)◇賞金総額7000万円(優勝賞金1260万円)

 3打差首位スタートの一ノ瀬優希 (24=加賀電子)が、プロ入り7年目で初勝利を挙げた。開幕戦で優勝した森田理香子(23=リコー)、2戦目で優勝した昨季の賞金女王全美貞(30=韓国)と、初の最終日最終組で堂々と渡り合い、1度も首位を明け渡すことなく森田を1打差で振り切った。賞金女王4人を輩出した女子プロ王国・熊本のツアー11人目の優勝者となった一ノ瀬は「ここまで長かった。これを励みに、すぐ次に勝ちたい」と2勝目に意欲を見せた。

 1打差で迎えた最終18番。2メートルのパットを決めて初優勝。グリーンサイドで同期の中村香織、若林舞衣子、服部真夕らが待ち受ける。号泣する中村に「1人、メッチャ、泣いてたんで、もらい泣きしちゃいました」と笑った。

 開幕戦優勝で波に乗る通算3勝の森田、開幕第2戦優勝で通算22勝の全との最終組。一ノ瀬は2年前にシード落ちも経験している。1番でボギースタート。「緊張した。地に足がついていなかった。チャンスについたら入れる、我慢するところで我慢する。それだけ言い聞かせた」。1打差の5番で、バーディーの森田に並びかけられたが、4メートルを入れ返してリードを保った。「自分のゴルフができるようになって、落ち着いた」と振り返った。

 森田との1打差を保ったまま最終18番へ。第2打をグリーン奥にこぼし、アプローチが2メートルオーバー。一ノ瀬は「すごい手が震えたけど、自分のストロークを信じた」。その信念が、初優勝をたぐり寄せた。

 07年のプロテストに合格して、12月に新人戦の加賀電子杯に優勝。ツアー初勝利は、すぐに来るはずだった。だが、同期の若林、服部に先を越され、後輩の森田にも抜かれた。11年には2年目から3年間守っていたシード権を落とした。「周りが優勝するから、私も出来るだろうと思ってきた。シード落ちしたときに、試合に出られてこそプロゴルファー、試合に出られるのは幸せなんだと思いました」。

 森田が「アウェーだった」と言う、熊本からの応援団が初優勝を後押しした。「応援のおかげ。あと、熊本名物の白くまアイスを食べたのがよかった。いっぱい熊本の先輩がいるので、追いついて、追い越すために、もっと頑張らなくては」と声を弾ませた。【小谷野俊哉】


一ノ瀬優希 (いちのせ・ゆうき)アラカルト>

 ★生まれ 1988年(昭63)10月5日、熊本市。158センチ、54キロ。血液型AB。

 ★アマ時代 プロの父喜一郎氏の手ほどきで、熊本・東野中1年からゴルフを始める。御船高時代の04年に16歳で日本女子アマに初出場してベスト16。

 ★得意クラブ ドライバー。

 ★プロ入り 07年プロテストに一発合格し、同年LPGA新人戦加賀電子杯で優勝。

 ★初シード 08年に賞金ランク49位で初シード。11年に55位でシードを失う。昨年は33位で再びシード獲得。

 ★趣味 バドミントンと音楽鑑賞、ケーキ作り。

 ★愛車 日産エクストレイル。

 ★好きな芸能人 俳優小出恵介と元東方神起で、現時はJYJのユチョン。








熊本からの応援団は3選手みんなに声をかけていましたから

理香ちゃんが「アウェーだった」と感じたのは


優希ちゃんの応援団の熱い思いを感じたからかな?