産経新聞 3月10日(日)22時0分配信

 自らを「泣き虫」という森田だが、プレーオフの末の通算3勝目は笑みがこぼれ、涙はなかった。「気持ち的に少し余裕ができたからだと思う」と本人は解説したが、「スイングはよくなっているから自信を持ってやりなさい」という師匠、岡本綾子さんの言葉が心のよりどころになっているのだろう。

 それは最終日のプレーぶりにも表れた。同組の横峯と、同じ岡本傘下の表が前半だけで5つスコアを伸ばしたのに対し、森田は2つにとどまった。それでも「勝負は後半からと、岡本さんに言われているので焦りはなかった」。師匠の教えである「リズムよく、テンポよく」のスイングを崩すことなく、安定感あるプレーを続けた。

 だから、18番で行われたプレーオフの1ホール目、ライのよくない2打目で「2オンは無理」と3打目勝負にかけ、ピン4メートルにつけて勝負を決するバーディーへと結びつける戦略を選択をできたといえる。師匠は「足元を見詰めながら、しっかり練習してきた結果」と賛辞を送った。

 ここ3年、韓国勢に賞金女王を奪われている。「これから岡本さんにもらった課題をできるようになれば賞金女王も夢ではない」。輝く表情にみなぎる意欲を感じさせた。