GDO 2013年3月6日 12:00


海外に合わせて4日間大会が増加

 昨年11月末に「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」で2012年シーズンの幕を閉じてから3カ月。3月8日(木)に、2013年の開幕戦を迎える国内女子ツアーは、例年通り沖縄県の琉球ゴルフ倶楽部がその最初の舞台となる。

 今季からツアーに参戦する選手に限らず、何年もシーズンを送ってきた選手にとっても緊張するのが開幕戦だ。オフシーズンにトレーニングを積んできたことが結果に表れるか。今季から使用クラブを一新した選手は、新たな武器を使いこなすことができるか。長いシーズンを考えると、36分の1に過ぎない。しかし、初めが肝心なのはゴルフに限った話ではない。

 今年、この女子ツアーが変わったことといえば、4日間の大会が増加したことだ。昨年と比較すると、公式戦、いわゆる国内メジャー4大会では4日間の戦いが行われ、それ以外では「サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」のみが4日間競技で、30試合は3日間競技だった。
 しかし、今季は全体で1試合増加し、うち27試合が3日間競技。公式戦以外にも4大会で4日間競技が行われる。LPGA(日本女子プロゴルフ協会)の小林浩美会長は「国内ツアーのレベルアップを図りたい。海外では4日間の競技が多く、選手たちは過酷な条件で戦うことで技術だけでなく、精神面でも強くなってもらいたい。そのためには選手だけでなく、ツアー全体が力をつけなければなりません」と話す。

 同会長は、今季最初の総会で「プロアマ競技に欠場した選手は、特別な理由がない限り試合に出ることはできない」と、昨年までは風邪など体調不良を理由に休む選手に容認だったが、一転、男子ツアー同様に厳しい措置をとることを決めた。大会を主催するスポンサー企業を大事にする姿勢も、協会としてはツアー存続にきわめて重要だという判断。さらに「これも選手に健康管理をより一層配慮していただきたい、ツアー強化の一環です」と襟を正す。

 女子ツアーもクオリファイからツアー出場資格を掴むことができるが、プロテスト合格組と同様、ツアーに出場するためには毎年「新人セミナー」を実施し、社会人としてのマナーやプロとしての心構えなどを選手に指導している。縦社会の構造が確立している同協会は、選手たちも自覚を持って行動し、それをプレーに出すことで多くのファンを魅了しているのだ。

多くの選手が目指す賞金女王

 シーズンが始まれば、選手たちは新たな目標に向かって突き進むことになる。多くの選手が目指すもの、それがシーズンを通して最も賞金を稼いだ証、賞金女王だ。開幕当初は「シーズン終盤にならないと考えられません…」と発する選手は多い。しかし、彼女たちは「自分にプレッシャーをかけないように」、もしくは「今から口にするのは恥ずかしい」と考えている選手は少なくない。

 ツアーに出場している以上、優勝はもちろん女王になるチャンスは誰にでもある。ツアーデビューで年間4勝も5勝もする選手が現れても不思議ではないし、そういったスター選手が現れることを多くのファンと共に関係者も待ち望んでいる。米ツアーなど海外に挑戦する選手は後輩や仲間に刺激を与え、チャンスを狙う選手が新たなヒロインとして次々に誕生する。そして、魅力的なツアーの証として、海外からも多くの選手が日本ツアーを目指し、戦う選手たちのレベルがアップしていく。それこそが、年々ファンを拡大しツアーが盛り上がる仕組みだ。

 2012年、彗星のように現れた斉藤愛璃は開幕戦で優勝を果たし「周囲の環境ががらりと変わりました」と戸惑いながらも、1年間多くのファンを引き連れて戦い続けた。その経験は、2年目のシーズンに生かされることだろう。今季も何人の初優勝者が誕生するのか。それとも実績を持つ実力者たちが火花を散らすのか。全36戦、どの試合も熱く盛り上がり、ワクワクするような展開になることを願う。