1年間の努力が実り、見事トップ合格
私にとって、今年のプロテストは2度目の挑戦でした。1度目の去年は2打足りずに不合格だったのですが、かなり悔しくて、もう立ち直れないかもと思うくらいに落ち込みました。そこから「来年のテストに向けてまた頑張ろう」と決めて、この1年やってきました。
初日はかなり緊張して、グリーンにボールを置こうとして、手が震えてボールが揺れるのが自分でもわかりました(笑)。それが何ホールか続いたのですが、何個かバーディが出るうちに落ち着けました。初日は4位タイでしたが、順位は全然意識していなくて、とにかく2日目だなと思っていました。そうしたら「67」のビッグスコアが出てトップに立てたので、最終日はトップ合格を意識してプレーしました。その最終日は、バーディがひとつであとは全部パー。それもバーディ逃しのパーが多かったので、途中からは余裕がありました。攻めていってグリーンを外して危うくボギーというピンチもあったけれど、うまくパーが拾えて。ノーボギーで回れたのは自信になりました。
去年のプロテストは、パットが全然ダメだったんです。だから、それからはパットとアプローチを重点的に練習してきました。そうしたら、プロテストの2次で去年よりもスコアがまとまるようになったので、「あ、これなら最終テストでも、きっといい結果が残せるんじゃないか」と思ったんです。
私はすぐ泣くほうなので、受かったらうれし泣きするかと思ったのですが、意外にも涙は出なくて。トップで合格できて達成感があったし、1年かけたものが実ったうれしさがありました。
ギャラリーのみなさんにショットの精度を見てほしい
私の得意クラブはドライバー。距離は普通ですが、曲がらないと思っています。セカンドでグリーンを狙うのに、やはりフェアウェイからとラフからとではだいぶ違うので、ティショットが曲がらないのは武器だと思います。周りの人からは、「あなたの強みはショット。ドライバーもアイアンもシード選手に遜色ない部分もあるから、本当に自信を持っていいよ」と言ってもらえます。自分でもショットの精度には自信があるので、ギャラリーのみなさんにはそこを見て欲しいですね。
逆に、課題はパットですね。以前は超がつくほど苦手で、これでもだいぶまともになったのですが(笑)、シード選手にくらべたらレベルはまだまだ低いと思っています。今、ツアーに出ていますが、バーディチャンスについても入らないことが多いんです。それが続くと、だんだん流れが悪くなってきて、ボギーが先行してしまいます。タッチとラインがなかなか合わないというか、本当に些細な部分だとは思うんですけど……。でも、これからもっとたくさん練習して、経験を積んでいけばレベルアップできると思っています。
それと、メンタルを強くするのも目標。今後優勝争いをしたときに、もしかしたらまた手が震えることがあるかもしれません。そういう場面で、どれだけ自分で自分にプレッシャーをかけずに、平常心でゴルフができるかですね。
ツアーのコースは難しいけれど手ごたえも感じる
自分では覚えていないのですが、ゴルフは保育園に通っていた頃に始めました。自宅から徒歩3分のところに伯父の家があって練習場を経営しているんです。そこに母が勤めていて、私を保育園に迎えに来ると、そのまま練習場に連れていって遊ばせて。だから、私にとっては練習場が自分の家のようなもので、生まれたときからゴルフができる環境だったんです。それで、小学校に入ってから本格的にゴルフをするようになって、いろいろな大会に出るうちに自信もついてきて、これだけで終わるのはイヤだなと思うようになりました。そして、高校に入ってプロの試合に出させてもらうようになって、プロというものに魅力を感じるようになりました。私はやっぱりゴルフが好きだし、自分の好きなものでお金を稼げることにとても魅力を感じたんです。もちろん、成績がよければ稼げる一方で、結果が悪くて稼げないのも自分の責任ですけどね。
ツアーのコースセッティングでプレーするうちに、グリーンの速さとかラフの長さにも慣れて、だいぶ感覚が変わってきました。難しさもあるけれど、やっていけるという手ごたえも感じています。今の段階ではシード権を取るのは難しいですが、QTで頑張って来年はなるべく多くの試合に出てシードを取りたい。そして、ずっとツアーに出続けて、できるだけ早く1勝して、それから波に乗って、いつかはアメリカにも行きたいです。アマチュアのときに一度ハワイで試合をしたことがあるのですが、やっぱり他の国の選手と触れ合うのは楽しいし、いろいろな違いがあるのが面白いから。でも、その前にもちろん日本で成績を残したいし、今シーズン中に一度はトップ10に入りたいと思っています。