サンケイスポーツ 7月27日(金)7時51分配信

 LPGA最終プロテスト最終日(26日、茨城・茨城GC東C、6476ヤード、パー72)3日間54ホールを通算4オーバーの220以内で回った福島・いわき市出身の岸部桃子(18)ら18位タイまでの24選手が合格した。1位通過は通算7アンダーの東浩子(20)で、来月からのツアー13試合の出場権を獲得。日本女子アマ連覇の比嘉真美子(18)は8位で合格した。前週の「サマンサタバサレディース」を制した木戸愛(22)の妹・侑来(18)は4打、森美穂(19)は5打及ばず、ともに落選した。

 「通算4オーバーまでが合格」。その情報を聞いた途端、ライン上だった岸部桃子の瞳から大粒の涙がこぼれ落ちた。

 「震災のときにいろんな人に支えてもらったので、その人たちのために頑張ろうと思った。ありがとうございました」

 福島・富岡高での授業中に東日本大震災が襲った。学校は福島第1原発から半径10キロ圏内で、現在も立ち入り禁止。近隣の練習場に置いてあったゴルフセット一式は持ち出せなかった。その後はいわき市のサテライト校に通うことになり、仲間ともバラバラになった。

 それでも家族など周囲が、岸部がプレーできるよう尽力。そのうちに漠然としていた将来への思いが「プロになって恩返ししたい」と固まった。今春に卒業すると単身、千葉へ。朝から晩まで練習した。

 震災まで使っていたクラブは放射能検査で安全を確認され、今回はうち2本のユーティリティーを持ち込んだ。初挑戦での合格に「ひとり暮らしは寂しいけど、プロになるために頑張った。常に上位にいられるプロになりたい」と力強く誓った。