タイトル「森ガールと盛りあガール」 112 | 可愛い君に愛を囁きたい

ルカはすぐに現れた。

懐かしい。

ルカは迷わず喫煙席に歩いていった。

うん?

確かルカはタバコをすわない。

じゃあ、彼女が吸うのか?

なんか森ガールっぽくないなあ……。

ルカがソワソワして落ち着かない様子で、待っている。

どんな森ガールが来るのよ。

憎き森ガール。

呪いをかけてやるんだから。

席に髪の毛でも落としてたら、わら人形に結んでやる。

と、一人の女性が現れた。

派手な女だ。

出勤前のキャバ嬢だな。

まさか、あれじゃないだろう。

いつ来るの、森ガール。なかなか来ないな。

そう思ってると、さっきの女がルカの目の前に座った。

あれなの、新しい彼女って……。

桃花は目がテンになった。

そこにいる女のファッション、スタイル、それは、間違うまでもなく、キャバ嬢だった。

「まさか、あれなの」

「みたいね」

愛海は落ち着いてる。

「何でも毎晩毎晩同伴してるらしいわ」

 知ってたの、キャバ嬢って。

 この小悪魔。

 完全に楽しんでるじゃん。

「どこが森ガールよ!ぜんぜん違うじゃないの」

いくらなんでも、キャバ嬢に負けたわけ。

「声ででかいって、ばれるよ」

愛海が言う間もなく、桃花は立ち上がった。

「ばか、喧嘩はダメだって」

 愛海の静止で我に戻った。

そして、桃花は二人のあとをつけることにした。

「私、先に帰るね、もう顔も見たしさ」

愛海はそう言って、大学に戻った。