タイトル 「天使の羽」 647 翔太が歩いて、 三人の方へ近寄ってきた。「あらら、わざわざ来たんだ」 翔太は鈴音に笑顔を浮かべてる。 鈴音は翔太の笑顔が輝いて見えた。 急に顔が真っ赤になった。 翔太に会うのはひさしぶりだ。 4回転ジャンプのことを 話したい相手が もう一人いた。 「どうせ、これから毎日会うのに」 そうだ、鈴音は翔太と 同じリンクで練習している。 これから毎日会えるのだ。 4回転ジャンプを跳べたことで、 恥かしくない自分でいられる気がした。