タイトル 「天使の羽」 183 | 可愛い君に愛を囁きたい

 母親がいなくても、


 足が悪くなっても、


 少なくとも死なない


 沙希を羨んでいたのだ。




 悠馬は個室で


 一人ぼっちになる寂しさから、


 いつだっていろんな人にかまってもらい、


 可愛がられる沙希への


 嫉妬を抑えられなかったのだ。



 悠馬はその言葉を


 最後に個室へ運ばれていった。