タイトル 「天使の羽」 688 本人はそれを 自覚していないのかもしれない。 どうやって自信を 持たせればいいのか。「うまくなったわ。本当に」 畠山はジャンプ以外を常に誉め続けた。「あとはジャンプだけね」 そう言うと、鈴音は いつも苦笑いをする。 その笑いの意味が分からない。 最後は気持ちなのだ。 本番で負けない 強い気持ちさえもてれば、 鈴音は本物になれる。