タイトル 「天使の羽」 919 翔太がメダルを手に凱旋すると、 鈴音は一番に駆け寄りたかった。 なのに、インタビューで告白したこともあり、 なんとなく翔太に声をかけにくかった。 遠目に翔太を眺めていると、 一通り挨拶をしたのか、 鈴音の方に近づいてきた。 鈴音は胸が跳び出しそうなくらいドキドキしていた。