タイトル 「天使の羽」 900 | 可愛い君に愛を囁きたい


「あの日の朝、私は奈菜さんに、


 沙希ちゃんの発作の話しをした」



小春はそのことを今も後悔してる。


「そして事故もわざと


 起こしたんじゃないかって、問い詰めた」



  小春が深くため息をついた。


「これ以上沙希ちゃんを傷つけると、


 児童虐待で通報するって言った」


 でもまさか自殺するとは思わなかったの。


「自殺したのは私のせいだわ」


 結果として、私は彼女を追い詰めてしまった。


 守るつもりが、追い詰めてしまった。


「私は思うの。沙希ちゃんを守れる人は、


 あなたしかいないと思うの」 


 小春は拓海にむかってそう言った。