タイトル 「天使の羽」 185 | 可愛い君に愛を囁きたい

「悠馬君の痛みで


 イラついてたのね」



「もう、抗がん剤も


 効かないんでしょ」






 そんな話を耳にしながら、


 鈴音は沙希のことを考えていた。


「なんで沙希ちゃん、


 あんなに笑顔なんだろう……」


 鈴音は沙希の強さの話を


 ひなたに伝えた。


「なんであんなに強いんだろう……」