タイトル「森ガールと盛りあガール」 16 | 可愛い君に愛を囁きたい

 その日、うちに帰ると、もう一人のヤンキーが僕を出迎えた。

 姉だ。

 姉の由梨絵は来夢の先輩だ。

 そして身近な姉もまたかなりのヤンキーなのだ。

「ルカ、ラムに助けてもらったんだって」

 由梨絵の顔が怒ってる。

「情けない男だ、呆れ果てたね」

 ルカは黙るしかなかった。

 由梨絵はすでに結婚して家を出ているが、何か言わずにいられなかったのだろう。

 実家に戻ってきていた。

 姉が結婚して家を出た時、鬼がいなくなったと喜んだ。

 なのに、姉は実家が近いこともあって、すぐに戻ってくる。

 戻ってくると、必ず説教だ。

姉みたいな女とだけは結婚したくない。

主従関係が姉弟なのに確立していた。

いつも姉に命令された。

だから、僕は森ガールとしか付き合わない。

もういじめにあうのは嫌なのだ。

僕の理想は本物の森ガールだ。

森ガールと第2の人生をやり直すんだ。