タイトル「森ガールと盛りあガール」 94 | 可愛い君に愛を囁きたい

「どうして急にオタクになったんですか?」

「うん?それはヤンキー時代を知ってるのかな?」

「はい」

 あんな改造車、ヤンキーあがりじゃなきゃ乗らないでしょ。

「そうか……」

「実は、離婚してからかな、痛車に乗り出したのは」

「たまにしか、子供に会えないだろう、だからアニメ描いてると、喜ぶと思って」

 うん?現在二十六歳。ヤンキーだったのは、ルカの家庭教師をする前。

 結婚したのっていつ?

「子供っていくつ?」

「もう小学生だな」

 学生結婚か。結婚した時はヤンキーだったのかもしれないな。

「できちゃった結婚で、次の歳には離婚したからな」

 じゃあ、離婚したのはヤンキーだったから?

「復縁はないの?」

「ないよ」

「どうして?」

「だって、元嫁、独身じゃないから」

「フーン……」

 複雑……。

「やっぱり離婚して学生の子持ちじゃ、奥さん、大変だったんだ」

「うん????」

 山岡は首をひねった。

「学生結婚だよね?」

「俺はね」

「えっ?ああ、同級生?」

「そんなこと言ったっけ?」

「うん?」

 そう言えば勝手にそう思ってただけだ。

 同級生同士で結婚したって。

 てことは、まさか相手は女子高生!

 ヤンキーならありそうだ。

 地元の連中にもいっぱいいた。