タイトル 「天使の羽」 386 翔太はやたらと 鈴音と話したがった。 それは今まで喋れなかった分を 取り戻そうとしているかのようだった。 ひなたは鈴音の過去に驚きつつ、 その様子を黙って見ていた。 翔太はフィギュアの話をしたいのだろう。 翔太は今まで見たことのないような笑顔で 鈴音に話し続けていた。