(2024.3.9)

 

 

 新型コロナワクチン接種後の症例経過(副反応疑い報告)などついての内容(抜粋要約、時系列)はつぎのとおりです。

 

○副反応検討部会(令和3年7月7日)接種後の死亡事例が554人に増加。

⇒審議の概要(厚労省HP)

(全体のまとめとして)これまでの報告によって引き続き安全性において重大な懸念は認められないと評価されました。

(死亡例の報告について)現時点において引き続きワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないとされました。

 

○(令和3年7月7日)接種(令和3年7月14日)死亡

▽29歳の女性

 病歴等:てんかん

 7月07日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。

(ワクチン接種日)患者は38度の発熱を発症した。

 7月13日(ワクチン接種6日後)夕食時、異変は認められなかった。

 7月14日(ワクチン接種7日後)患者は、自宅ベッド上で死亡しているのを発見された。

 患者は、心臓性突然死の疑いを発現した。

 剖検が実施された。

 剖検では、心筋炎の所見は認められなかった。

 報告医師は、事象を重篤(死亡)と分類し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。他要因の可能性は、報告されなかった。

 報告医師コメント:心臓性突然死と考えられるが、確定はできなかった。ワクチンの影響も否定できない

<専門家評価コメント(令和6年1月26日時点)>

 コメント無し

 

○(令和3年7月10日)接種

▽57歳の女性

 病歴等:花粉症

 7月10日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。

 7月13日(ワクチン接種3日後)筋力トレーニング中に、突然の頭痛見え方の違和感を発症した。病院へ救急搬送された。

 左視野障害であった。検査で、右脳皮質下出血を認めた。入院した。

 7月21日(ワクチン接種11日後)退院した。

 同日、患者は眼科を受診した。左眼の1/4の視野欠損を認めた。

 事象の転帰は、左視野1/4欠損の後遺症を伴う、未回復であった

 報告医師は、本事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、本事象はワクチンに関連ありと評価した。他要因の可能性はなしであった。

 報告医師コメント:全く基礎疾患が無いにも関わらず、本症状(右側頭後頭葉の皮質下出血)の発症は、ワクチンとの因果関係を疑わざるをえない

 脳出血、皮質下出血の転帰は回復したが、後遺症ありであった。

 

○(令和3年7月10日)接種

▽22歳の女性

 病歴等:てんかん、アトピー性皮膚炎、気管支喘息

 7月10日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。

 7月13日 手指関節、手首の関節の痛みが出現。徐々に腕、肩、背中の痛みへと広がった。近医整形外科でリウマチの検査を受けた。

 7月16日(ワクチン接種の7日目)胸痛を発現した。

 7月18日 救急外来受診。心筋炎疑いにて入院治療を受けた。

 7月28日 退院した。

 7/29 の時点で、事象の心筋炎の転帰は不明であった。

 報告医師は事象の心筋炎を重篤と分類し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。

 

○(令和3年7月12日)接種

▽51歳の男性

 病歴等:喫煙、40歳代での網膜剥離(手術実施)

 7月12日 男性患者はワクチン1回目接種を受けた。

 7月13日(ワクチン接種1日後)起床時に、左半身のしびれ感、頭痛を自覚した。数字の理解も難しく感じた。

 7月14日(ワクチン接種2日後)起床時に、しびれ感は増悪しており、更に左上下肢の運動麻痺も生じていた。当院へ救急搬送となった。

 脳梗塞と診断し、入院となった。

 左不全片麻痺であった。

 7月30日(ワクチン接種18日後)患者は退院した。

 事象脳梗塞の転帰は、保存的加療により軽快した。

 報告者は、事象を重篤(永続的/顕著な障害/機能不全)と分類し、事象がワクチンに関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。

 報告者意見:これまで、健康診断、脳ドックで異常指摘なし。入院時採血でも異常なし。現時点で、脳梗塞発症リスクとなる因子は喫煙のみであり、ワクチンとの因果関係も検討すべきと考える。

 

○(令和3年7月13日)接種

▽33歳の女性

 病歴等:継続中の子宮筋腫

 7月13日 11:16 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。

(ワクチン接種2分後)左上肢の麻痺を自覚。

 11:30頃より、上下肢の麻痺。

 11:40頃より、嘔気、けいれん

 その後、病院へ救急搬送された。点滴を受け帰宅した。

 7月14日 嘔気、けいれんは未回復であった

 報告医師は事象(運動麻痺、嘔気、けいれん)を重篤(障害につながるおそれ)に分類し、ワクチンと関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。

 報告者意見:両上肢の麻痺が残る可能性あり。

 

○(令和3年7月20日)接種

▽52歳の女性

 病歴等:なし

 7月20日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。

 7月24日 右顔面神経麻痺を発現した。

 当初はグレード2程度の軽度の麻痺であった。

 その後、麻痺は進行。

 7月26日 グレード5程度の重度の麻痺に進行した。

(グレード5:顔面が明らかに非対称であり,閉眼ができない。ごくわずかな動きが見られる程度。)

 8月03日 ステロイド内服、神経内科受診、リハビリでも、回復しなかった

 報告医師は事象を重篤(障害者につながるおそれ)と分類し、事象とワクチンの因果関係は評価不能とした。他要因の可能性は無かった。

 事象は未回復であった

 

○(令和3年7月20日)接種

▽20歳の女性

 病歴等:なし

 7月20日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。

(ワクチン接種23分後)右上肢しびれ。右小指違和感。指先しびれ。

 末梢神経障害を発現した。

 8月21日 未回復であった

 報告薬剤師は、事象を非重篤と分類し、事象がワクチンと関連ありと評価した。他の原因で考えられるものはなかった。

 報告薬剤師コメント:患者は上腕から前腕にかけての疼痛とだるさ、右環指橈側、右小背両側の感覚障害のため、ピアノが弾けない状態である。神経障害の可能性がある。

 

○(令和3年7月20日)接種

▽69歳の女性

 病歴等:なし

 7月20日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。

 8月04日(ワクチン接種15日後)脱毛が多くなったことに気づいた。

 頭皮の数ヶ所に、円形脱毛を生じた。

 10月01日(ワクチン接種73日後)クリニックを受診した。

 頭部面積の1/3に相当する脱毛を生じていた。

 10月22日(ワクチン接種94日後)事象の転帰は、未回復であった

 報告医師は、事象はワクチンと関連ありと評価し、重篤性は提供されなかった。他の要因の可能性はなかった。

 報告医師コメント:生命にかかわるような病気ではないが、患者のQOL(quality of life)へのダメージが重大である。

 

○副反応検討部会(令和3年7月21日)接種後の死亡事例が746人に増加。

⇒審議の概要(厚労省HP)

(全体のまとめとして)これまでの報告によって引き続き安全性において重大な懸念は認められないと評価されました。

(死亡例の報告について)現時点において引き続きワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないとされました。

 

○(令和3年7月27日)接種

▽35歳の男性

 病歴等:高血圧に対し内服治療

 7月27日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。

 その後発熱が1週間続き、顔が浮腫むようになった。

 8月05日(ワクチン接種9日後)全身の浮腫が発現した。

(9月中旬から)足まで浮腫むようになった。

 9月24日(ワクチン接種59日後)患者は受診し、ネフローゼと診断された。

 10月11日(ワクチン接種76日後)入院した。

 10月12日(ワクチン接種77日後)患者は腎生検を受けた。巣状分節性糸球体硬化症と診断された。

 報告医師は、事象を重篤(永続的/顕著な障害/機能不全)と分類し、ワクチンとの因果関係について評価不能とした。他の要因の可能性については原発性ネフローゼがあった。

 報告者コメント:腎疾患や検尿異常の既往のない35才男性患者が、ワクチン接種後から浮腫の自覚があり、ネフローゼと診断され、ワクチンとの因果関係は否定できない

 

○COVID-19ワクチンの普及と開発に関する提言(平成3年7月29日)一般社団法人日本医学会連合

 ワクチンは感染症に罹患していない健常人基礎疾患のある人に接種することから、きわめて高い安全性が求められます

 

○予防接種・ワクチン分科会(令和3年7月30日)資料

▽新型コロナウイルス感染症の「重症者割合」について(年齢階級別)令和3年7月28日18時時点

 重症者割合(%)=重症者数(人)÷入院治療等を要する者(人)

【10歳未満】(0.0%)=0人÷2547人

【10代】(0.0%)=0人÷5034人

【20代】(0.0%)=0人÷14380人

【30代】(0.0%)=1人÷9810人

【40代】(0.3%)=27人÷10374人

【50代】(0.7%)=65人÷9348人

【60代】(1.6%)=100人÷6192人

【70代】(2.3%)=137人÷5884人

【80代以上】(1.5%)=79人÷5390人

 不明(0.0%)=0人÷12人

 調査中(0.5%)=4人÷821人

 非公表(0.2%)=1人÷404人

【全体】(0.6%)=414人÷70196人

 

○(令和3年7月29日)接種

▽36歳の女性

 病歴等:幼少期に急性リンパ球性白血病

 7月29日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。

 7月30日(ワクチン接種の1日後)患者は左上腕、左前胸部表層に接触性の疼痛を自覚。37.2~37.5度の微熱であった。

 9月06日(ワクチン接種の39日後)症状は持続していた。左上肢は拳上にてだるさが強く、左前胸部は軽く触れるだけで痛みを訴えた。

 報告医師は事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象をワクチンに関連ありと評価した。可能性のある他要因はなかった。

 事象の転帰は未回復であった

 報告者意見:末梢神経症状。肩関節は異状なかった。注射による物理的損傷は否定的。

 

○(令和3年7月29日)接種

▽48歳の女性

 病歴等:予診票での留意点なし

 7月29日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。

 7月30日(ワクチン接種1日後)39度の発熱が発現した。

 8月01日(ワクチン接種3日後)大量の不正性器出血を発現した(半年以上月経なし)。

 ヘモグロビン低下、血圧低下、立ちくらみがあった。

 9月01日(ワクチン接種34日後)事象の転帰は不明であった。それを除く事象の転帰は軽快であった。

 報告医師は、事象を非重篤と分類し、ワクチンとの因果関係を評価不能とした。他要因の可能性はなかった。

 報告医師コメント:事象とワクチンの関与を否定できない

 

○(令和3年7月29日)接種

▽34歳の女性

 病歴等:基礎疾患や既往歴なし

 7月29日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。

(ワクチン接種後)患者は全身倦怠感、うつ状態、不安発作頭痛を発現した。

(翌年8月)から、患者は下痢を繰り返すようになった。

(9月)受診し精査も異常なく、カウンセリングを勧められた。

(11月)から、生理が無くなった。毎日の頭痛と不安発作があり、脳神経外科へ受診するも、精神的問題として抗うつ薬等が漫然と投与されてきた。

 半年間で、9kg以上の体重減少があった。

(翌々年2月)クリニックに初診で訪れた。ワクチン後遺症として治療を開始した。

 4月後半から体調改善傾向となり、現在も通院治療中である。

 6月22日(ワクチン接種1年10ヵ月24日後)事象の転帰は、軽快であった。

 報告医師は事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象はワクチンに関連ありと評価した。他の要因の可能性はなかった。

 報告者意見:ワクチン接種後から約1年後の、遅発型発症のワクチン接種後症候群と診断して間違いない。

 

○(令和3年7月30日)接種

▽18歳の男性

 病歴等:なし

 7月30日 男性患者はワクチン1回目接種を受けた。

 8月02日(ワクチン接種3日後)急に、右難聴、耳鳴が出現した。

 8月03日(ワクチン接種4日後)持続性の回転性めまいが出現した。

 患者は耳鼻咽喉科を受診した。

 聴力検査では、右聾(耳が聞こえない)を示した。

 入院のうえ、治療行うも、聴力は改善しなかった。

 めまい症状は、軽快した。

 退院後、治療効果なく、聴力は固定された。

 11月26日(ワクチン接種119日後)事象の転帰は、回復したが、後遺症あり(右重度感音難聴、ほぼ聾)であった。

 報告医師は、事象を重篤(障害)と分類し、事象とワクチンとの因果関係は、評価不能とした。他の要因の可能性はなかった。

 報告医師コメント:因果関係の証明は困難だが、程度の差はあるものの、ワクチン接種後の感音難聴が散見され、副反応の可能性は否定できない。

 

○(令和3年7月30日)接種

▽33歳の女性

 病歴等:なし

 7月30日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。

 10月01日(ワクチン接種63日後)患者は、頭部脱毛症を発現した。

 10月16日(ワクチン接種78日後)患者は近医皮膚科を受診した。

 内服薬と外用剤が処方されたが、症状は進行した。

 10月20日(ワクチン接種82日後)患者は報告病院を受診した。

 頭頂部と前頭部に円形が確認された。脱毛斑を認めた。

 血液検査を施行するも、特に誘因となる所見は認めなかった。

 10月28日(ワクチン接種90日後)再受診に、脱毛斑は拡大、多発しており、頭部全体の約25%を占めた

 11/01~11/03まで、ステロイドパルス療法が施行された。

 12月09日(ワクチン接種132日後)頭部脱毛症は、未回復であった

 報告医師は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、頭部脱毛症とワクチンとの因果関係を評価不能とした。他要因の可能性はなかった。

 報告医師のコメント:ワクチンとの因果関係は不明であるが、血液検査上も特に誘因となる所見は認めず。ワクチン接種以外のその他の誘因も特に認めず。ワクチン接種に対する副反応の可能性が疑われる。

 

○(令和3年7月31日)接種

▽54歳の女性

 病歴等:なし

 7月31日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。

 8月12日(ワクチン接種12日後)発熱意識障害が発現した。

 8月15日(ワクチン接種15日後)入院した。

 頭部MRIにて、病変が多発していることを示した。

 治療開始したが、患者の症状は継続していた。

 8月20日(ワクチン接種20日後)患者は、報告者の病院へ転院した。

 意識障害、尿閉、顔面神経麻痺、外転神経麻痺を認めた。

 急性散在性脳脊髄炎(ADEM)と考えられた。

 治療開始した。意識のレベルの改善は認められた。

 しかし、傾眠は継続した。

 尿閉、顔面神経麻痺、外転神経麻痺の改善は、認められた。

 10月06日(ワクチン接種67日後)患者はリハビリテーションのため、転院となった。

 事象(記憶障害、軽度外転神経麻痺、顔面神経麻痺)は回復したが、後遺症ありであった。

 報告者は、事象を重篤と分類し、事象とワクチンとの因果関係は関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。

 報告者コメント:この事象がワクチン接種のために起こったかもしれないことは、十分にありえると考えられた。

 

○(令和3年7月31日)接種

▽49歳の男性

 病歴等:なし

 7月31日 男性患者はワクチン1回目接種を受けた。

 8月01日 左不全麻痺が出現した。

 当院に救急搬送された。

 右脳出血の診断で入院した。保守的加療を行った。

 9月28日(ワクチン接種59日後)後遺症あり(左上肢麻痺)で回復した。

 報告医師は、事象を重篤と分類した。事象とワクチンの因果関係は評価不能とした。事象を引き起こすと考えられる他の要因は、提供されなかった。

 

○(令和3年7月31日)接種

▽44歳の男性

 病歴等:報告なし

(7/31)1回目のワクチン接種後、患者は39度の発熱を発現した。

 3日間持続し、その後、呼吸困難が続いていた。

 8月21日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。

 8月24日(ワクチン接種3日後)頃から、患者は呼吸困難など体調不良を発現していた。

 9月25日(ワクチン接種32日後)呼吸困難が増強したため、救急搬送された。

 検査で肺塞栓を認めた。

 検査の途中、患者は不穏状態、心肺停止状態となり、心肺蘇生法を開始した。

 心拍再開したが、再度心肺停止状態となった。

 人工心肺を装着し、全身管理目的に入院した。

 9月28日(ワクチン接種35日後)徐々に状態は改善し、人工心肺を離脱した。

 9月30日(ワクチン接種37日後)意識障害が遷延し、脳波検査で痙攣波が確認され、心肺停止時間に関連した低酸素脳症の影響を示した。

 10月04日(ワクチン接種41日後)意識障害の回復は見られなかった。

 11月17日(ワクチン接種85日後)重症痙縮に対して、検査が行われた。

 転帰は、未回復で後遺症あり(低酸素脳症)であった。

 事象とワクチンとの因果関係は、評価不能であった。事象の他要因の可能性はなかった。

 報告医師コメント:経過からワクチンとの関連が疑われる

 

○(令和3年8月1日)接種

▽53歳の男性

 病歴等:なし

 8月01日 男性患者はワクチン1回目接種を受けた。

 8月23日(ワクチン接種22日後)患者は、病院に電話で体調不良を訴えた。

 救急車で私立病院に搬送され、脳梗塞と診断された。

 患者は、入院治療(8/23~8/31)された。

 その後、頭痛後遺症(視覚障害、歩行障害、その他)の訴えがある。

 日付不明、事象の転帰は未回復であった

 頭痛、視力障害、歩行障害があり、ワクチンで人生が破壊されたと訴えた。

 患者は、病院でリハビリ中であった。

 報告医師は事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。

 

○(令和3年8月2日)接種(令和3年8月6日)死亡

▽34歳の男性

 病歴等:なし

 8月02日 男性患者はワクチン接種を受けた。

 8月3日~4日 発熱等の症状があった。

 8月05日 発熱等の症状は改善した。

 8月06日 心肺停止状態で発見され、救急搬送された。

 患者は蘇生処置に反応なく、死亡が確認された。

 死因は特定できなかった。

 報告医師は、事象を重篤(死亡)と分類し、事象とワクチンの間の因果関係を評価不能と評価した。他要因の可能性はなかった。

<専門家評価コメント(令和6年1月26日時点)>

 コメント無し

 

○(令和3年8月2日)接種(令和3年8月10日)死亡

◇55歳の女性

 病歴等:るいそう、うつ病、不安神経症、甲状腺機能低下症

 8月02日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。

(ワクチン接種11時間後)血管炎、肝機能障害を発現した。

 8月05日(ワクチン接種3日後)強い下痢が出現した。

(不明日)敗血症、急性腎不全を発現した。

 8月07日(ワクチン接種5日後)全身状態悪化のため救急搬送され、入院した。

 8月10日(ワクチン接種8日後)事象の転帰は死亡であった

 患者は、血管炎、肝機能障害、敗血症および急性腎不全のため、死亡した。

 報告医師は事象を重篤に分類し、ワクチンと関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。

 報告医師の意見:1回目のワクチンと同様の症状が2回目に繰り返し出現したため、ワクチンが誘因となった重篤な副反応と考える。他疾患の可能性もあるが、いずれにしてもワクチン接種をしなければ生じなかったイベントと考える。

<専門家評価コメント(令和6年1月26日時点)>

 直接の死因は敗血症性ショックと考えられ、ワクチンそのものが直接の死因となった可能性は低いと考えます。しかし、るいそうが強く、全身状態が良好でない患者において、ワクチン接種が下痢や発熱をきたし、そこから敗血症性ショックを惹起した可能性を完全に否定することもできないと思います。

 

○(令和3年8月3日)接種

▽40歳の女性

 病歴等:報告なし

 8月03日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。

 8月17日(ワクチン接種14日後)胸痛、全身倦怠感を発現した。

 胸痛発作で2度救急搬送された。

 異型狭心症と診断された。

 その後も全身倦怠感、胸痛、胸部不快感が持続した。

 日常生活に支障をきたしていた。

 3月28日(ワクチン接種602日後)事象の転帰は、未回復であった

 報告医師は事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象がワクチンに関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。

 

○副反応検討部会(令和3年8月4日)接種後の死亡事例が912人に増加。

⇒審議の概要(厚労省HP)

(全体のまとめとして)これまでの報告によって引き続き安全性において重大な懸念は認められないと評価されました。

(死亡例の報告について)現時点において、引き続きワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないとされました。

 

 

 vol.6時系列の内容は以上です。

 

 国の情報提供における「メリット」「ベネフィット」は、「個人」が「接種の的確な判断に資する」ための「分かりやすい」ものとなっているのでしょうか。

 あらゆる対象集団を一括りにした「接種のメリット>リスク」との情報提供は、適切と言えるのでしょうか。

 

 

 vol.7に続きます。

 

 vol.5はつぎのとおりです。