(2024.3.10)
新型コロナワクチン接種後の症例経過(副反応疑い報告)などついての内容(抜粋要約、時系列)はつぎのとおりです。
○副反応検討部会(令和3年8月4日)接種後の死亡事例が912人に増加。
⇒審議の概要(厚労省HP)
(全体のまとめとして)これまでの報告によって引き続き安全性において重大な懸念は認められないと評価されました。
(死亡例の報告について)現時点において、引き続きワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないとされました。
○(令和3年8月5日)接種(令和3年8月11日)死亡
▽70歳の女性
病歴等:高血圧症などで通院中。
8月5日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
(8/6~8/7)38度台の発熱が出現した。
8月8日(ワクチン接種3日後)自然解熱したが、腹痛・嘔気が始まった。
8月11日(ワクチン接種6日後)16:30頃、腹痛の改善なく受診した。
17:00、原因精査のために検査を行う提案をしていたところ、突然、呼吸状態が悪化した(眼球上転していた)。
ショック状態であった。原因精査・加療のためにA院に受け入れ要請を行い、救急搬送を行った。
精査を行い、CTで間質性肺炎を疑う肺炎像が両肺野に見られた。
徐々に呼吸状態が悪化した。
A院での呼吸管理が難しいと判断され、B院へ転送となった。
救急車の中でも呼吸状態は悪化し、徐々に自発呼吸が弱まり、B院到着後すぐに心肺停止となった。
23:19死亡した。
B院で撮影されたCTでは肺水腫となっていた。
間質性肺炎から肺水腫となり、死亡につながった可能性が示唆された。
間質性肺炎に至った要因について、ワクチンの副反応が疑われ、本報告書が提出された。
報告医師は、事象を重篤(死亡)と分類し、事象がワクチンと関連ありと評価した。他の要因の可能性はなかった。
報告医師コメント:ワクチン接種後から、発熱、腹痛/嘔気、呼吸困難によるショック、死亡と症状の移り変わりはあるものの、これらの症状は一連の病態と考えられる。呼吸困難の要因として、CT検査で間質性肺炎を疑う陰影が確認されており、間質性肺炎の発症に至った要因について白血球数増加があり、アレルギー反応が示唆された。ワクチン以外の外的要因はなく、副反応が疑われた。
<専門家評価コメント(令和6年1月26日時点)>
ワクチンが間質性肺炎を引き起こし、死亡の原因となった可能性は否定できないが、ショック状態での撮影CTで、様々な修飾が加わっていた可能性も十分考えられる。症例票の情報で明確な判断を下すのは困難と考える。
○(令和3年8月5日)接種
▽55歳の女性
病歴等:2021/3/23までの心室期外収縮
8月05日 15:15 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
15:25(ワクチン接種10分後)両手先、手首の痺れが出現した。末梢神経障害を発現した。
16:10(ワクチン接種55分後)症状は変わらなかった。バイタルサインに異常がなかったため、自宅安静を指示し帰宅した。
17:40(ワクチン接種145分後)一時的に呂律がまわらなかった。
8月06日(ワクチン接種の1日後)顔、手足のぴりぴりした感じが持続した。
総合病院を受診し検査を行った。脳梗塞は否定され、帰宅となった。
顔、手のひら、腕、下肢全体のしびれが持続し、8/10になっても改善しなかった。
8月10日(ワクチン接種の5日後)総合病院を再度受診した。
感覚障害があった。多発神経炎(ワクチン接種後副作用疑い)と診断され、薬物療法開始となった。
症状改善には数ヶ月かかる見込みである。
未回復であった。
報告医師は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象がワクチンと関連ありと評価した。その他の可能性のある原因はなかった。
報告医師コメント:2回目の接種はキャンセルされた。
○(令和3年8月5日)接種
▽42歳の女性
病歴等:気管支喘息(治療中、症状安定)、腰椎の狭窄(継続中かどうかは不明)
8月05日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
(1回目接種5分後)頭痛を自覚して報告したが、経過をみるように言われた。頭痛は1週間ほど続いたが軽快した。
8月26日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
(2回目接種1分後)1回目接種と同様の頭痛を自覚した。
頭痛は徐々に強くなり、立って歩けないほどだったが、近医を受診するように言われて帰宅した。
同日近医で薬を処方され経過を見たが、改善しなかった。
その後、別の医院を受診して入院となったが、検査に異常所見はなく、1週間ほどで退院した。
退院後も頭痛、関節痛、下肢筋力低下(しゃがむと立ち上がれない)が遷延した。
日常生活にも支障があるため、10/27に報告病院に入院した。
入院後、日内変動のある頭痛、関節痛、下肢筋力低下があり、自力歩行が困難な状態だった。
薬を使いながら経過観察したところ、徐々に症状は軽快した。
頭痛は残存しているものの、薬である程度コントロールができるようになり、自力歩行も可能になったため12/03に退院した。
12/08(ワクチン接種109日後)事象の転帰は、軽快した。
報告医師は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象とワクチンの因果関係を関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。
報告医師のコメント:日内変動のある頭痛が1回目接種後5分、2回目接種後1分で発現しており、ワクチンとの因果関係はあると判断する。
下肢筋力低下は別の患者の副反応でもみられていたものであり、因果関係を否定できない。
○(令和3年8月7日)接種
▽32歳の女性
症状名:月経困難症など複数。
病歴等:アレルギー性鼻炎、吐き気、7/9脱肛などの手術(すべて進行中であるかは明らかでない)
8月07日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
(ワクチン接種15分後)多発性の痛み、左上肢のしびれを発現した。
複合性局所疼痛症候群のような多発性の痛みが続いた。
改善せず、手指が動かせないような激痛へと憎悪した。
(ワクチン接種から数日経過)この頃には全身性に、触れるだけで飛び上がるほどの激痛が走るようになった。
症状の改善がないため病院を受診した。
総合診療科、神経内科、整形外科で、各種検査などが施行されたが異常は指摘されず、説明がつく診断は得られなかった。
11月24日(ワクチン接種109日後)患者は報告者病院の漢方薬外来を受診した。
鎮痛剤、漢方薬を処方して対症療法中である。
(不明日)患者は生理痛の増悪を発現した。
薬の処方および対症療法を含む治療を受けた。
3月07日(ワクチン接種212日後)事象の転帰は、未回復であった。
報告医師は事象を重篤(障害)と評価し、事象とワクチンとの因果関係は直後から発症のため、関連ありと評価した。
報告医師コメント:ワクチン接種から全身性の痛みが出現し現在まで遷延している。
この痛みについては症状の波はあれど改善なく、1回の食事を箸を用いて完食することが不可能な程度。
そのため犬食いのような姿勢でスプーンを用いている。
酷い時は親に食事介助をしてもらうこともある状況であった。
当院漢方薬外来で、症状緩和目的に漢方薬と、鎮痛剤の西洋薬を投与しているが、4カ月程度経過を見ているが改善に乏しい。
また著しい日常生活動作の低下により通院困難なため初診以降はオンライン診療になっていた。
箸を持つこともままならず(痛みのため)、32歳にして親に食事介助をされるというADLの低下であった。
発症時刻と直前のイベントからワクチンとの関連性が疑われる。
○(令和3年8月8日)接種
▽16歳の女性
病歴等:なし
8月08日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
(ワクチン接種10分後)意識消失した。数分後、意識は回復。患者は気分不良であった。
右肩周辺の不定形発疹が発現。下肢部痛が発現。アナフィラキシーを発現した。
30分の経過観察後、症状は消失した。事象の転帰は軽快であった。
報告医師は、事象を重篤(死亡につながるおそれ)と分類し、事象がワクチンに関連ありと評価した。可能性のある他要因はなかった。
報告医師コメント:2回目のワクチン接種はのぞましくない。リスクが大きいと判断する。
○(令和3年8月8日)接種
▽17歳の女性
病歴等:不明
8月08日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
9月02日(ワクチン接種25日後)思考力低下、慢性疲労症候群、全身倦怠感、労作後消耗遷延、起立不耐性、頭痛が発現した。
12月04日(ワクチン接種118日後)未回復であった。
報告医師は、事象を重篤(障害)に分類し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。他要因の可能性には、慢性疲労症候群があった。
○(令和3年8月8日)接種
▽49歳の女性
病歴等:うつ病(接種時は治癒)
8月08日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
8月15日(ワクチン接種7日後)患者は、皮膚の異常感覚(手足のこわばり、皮膚に何か張り付いているような感じ)と倦怠感が強く、日常の労作が十分に行えないと訴えた。
慢性疲労症候群疑い、知覚異常と倦怠感を発現した。
8月19日(ワクチン接種11日後)検査で異常は指摘されなかった。
9月に入り、全身が膜に包まれるような感じ、左胸が急に痛くなる、後頭部が痛くなる、などの症状が前兆無く突発的に出現するようになった。
症状の改善なく、むしろ増悪傾向であった。
1月05日(ワクチン接種150日後)事象「日常の労作が十分に行えない」「立っていられないほどの倦怠感」などは未回復であった。
報告者は、事象は顕著な障害と記載した。事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。
報告医師コメント:因果関係の証明は困難であったが、発症前のイベントとしてワクチン接種以外、特になかった。症状の改善なく増悪傾向であり、慢性疲労症候群の可能性があった。異常感覚と倦怠感は増悪しており回復の傾向はなかった。他要因の可能性はなかった。
○(令和3年8月10日)接種(令和3年9月1日)死亡
▽16歳の男性
病歴等:なし
8月10日 男性患者はワクチン1回目接種を受けた。
8月16日(ワクチン接種から6日後)心停止を発現した。救急搬送された。
到着の後、心停止、心室細動が認められた。直流式除細動器(DC)を1度試みた後、自己心拍再開が得られた。
心停止の明らかな原因は不明であった。
気管挿管され、人工呼吸器管理のもとで入院となった。
意識は回復しなかった。
8月31日(ワクチン接種21日後)血圧が低下した。非閉塞性腸管虚血と診断された。
9月01日(ワクチン接種22日後)死亡が確認された。剖検が行われたかは報告されなかった。
報告医師は事象を重篤と分類し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。その他に可能性のある要因は報告されなかった。
<専門家評価コメント(令和6年1月26日時点)>
初回接種6日後に突然心停止を発症した16歳男性、転帰は死亡。現状の情報で原因の評価は困難である。
○(令和3年8月11日)接種
▽36歳の女性
病歴等:なし
8月11日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
8月20日(ワクチン接種の9日後)頃から、嘔気、頭痛が出現した。
仕事の段取りがうまく組めなくなった。
8月23日(ワクチン接種の12日後)嘔気、頭痛が悪化。近医脳外科に救急搬送された。
脳腫瘍が疑われた。
8月30日(ワクチン接種の19日後)退院した。
9月08日(ワクチン接種の28日後)患者は脳神経外科に検査入院した。
脳腫瘍が疑われ、開頭生検術の方針となった。
9月17日(ワクチン接種の37日後)開頭生検を施行した。
腫瘍細胞はなく、脱髄病変が疑われた。
遂行機能障害に加え、半側空間無視、左半盲あり。
ワクチン接種歴およびMRI画像所見とあわせ、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)と診断した。
治療により症状軽減傾向で、MRI病変も縮小している。
リハビリを継続している。
10/11、事象の転帰は、未回復であった。
報告医師は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類して、事象とワクチンとの因果関係は関連ありと評価した。他の要因の可能性はなかった。
報告医師コメント:経過から、ワクチン接種によって惹起された急性散在性脳脊髄炎(ADEM)と判断して矛盾しなかった。
○(令和3年8月11日)接種
▽46歳の女性
病歴等:予診票での留意点なし
8月11日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
(ワクチン接種30分後)下半身のだるさ、左大腿側面の異常感覚(ひりひりした感じ)が出現した。
その後、左腕、両足、脇腹など、全身の筋肉痛が出現した。多発性の痛みが発現した。
2月16日(ワクチン接種約6ヶ月後)事象の転帰は未回復であった。
報告医師は事象を重篤と分類し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。他要因の可能性は無しであった。
報告医師の意見:ワクチン接種後、全身性の感覚障害が出現し、回復していない。他に明らかな症状の発症原因となるものがなく、報告する。
○(令和3年8月13日)接種
▽43歳の女性
病歴等:なし
8月13日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
8月17日(ワクチン接種4日後)胸痛、背部痛を発症した。
不明日 背部から右胸部にかけて、刺されるような、ずしんとするような強い痛みが出現した。
8月19日(ワクチン接種6日後)胸痛、背部痛は未回復であった。
報告医師は、事象を重篤(障害につながるおそれ)分類し、事象とワクチンとの因果関係を関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。
報告医師のコメント:心筋梗塞、大動脈解離の徴候と思われた。
○(令和3年8月14日)接種
▽14歳の男性
病歴等:なし
8月14日 男性患者はワクチン1回目接種を受けた。
接種後、発熱を発現した。
再度発熱、手の痛みが出現。
食事がとれなくなった。
8月17日 未回復であった。
報告者は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象とワクチンの因果関係を関連ありとした。
報告者コメント:ワクチン接種後の対応整備が必要。
○(令和3年8月14日)接種
▽25歳の女性
病歴等:なし
8月14日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
眩暈、嘔吐を来たした。
9月04日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
9月09日(ワクチン接種の5日後)眩暈、嘔吐に加え、不眠症も来たした。
9月10日(ワクチン接種の6日後)耳鼻科を受診した。
メニエール病と診断された。
内服薬の処方を受け、自宅療養した。
服薬するも、熱感、ひどい倦怠感を発現した。
眩暈が治まらないので、病院を受診した。
CT検査の結果、異状は認められなかった。
病院の薬はきかなかった。
他の耳鼻科にかかり、突発性の難聴と診断され、処方で自宅療養した。
9/21より職場復帰したと報告された。
ただし、眩暈、不眠、左難聴は残存していた。
嘔吐の転帰は、軽快であった。
眩暈、不眠、左難聴の転帰は、回復したが後遺症ありであった。
報告者は、事象を重篤(障害)と分類した。
患者は、2度にわたる就労不能の生活障害(中程度の症状)を来たした。
報告者は、事象がワクチンに関連あり(推定)と評価した。他要因の可能性は、突発性難聴、メニエールと診断され、発症経過から、体質はあるにしろ、予防接種が起因要因と考えられた。メニエール病とワクチンの因果関係は不明であった。
報告医師コメント:2回にわたる臨床経過から、接種に起因する副反応の可能性が高いと考えた。
重症度について、このケースのように、生活被害の受忍限度を超えるケースのカテゴリーが必要と考えた。
○(令和3年8月14日)接種
▽35歳の女性
病歴等:甲状腺機能低下(継続中)
8月14日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
(ワクチン接種15分以内)左顔面神経不全麻痺、左上下肢不全麻痺が発症した。
11月29日(ワクチン接種107日後)左顔面神経不全麻痺は、回復したが後遺症あり。
左上下肢不全麻痺は、未回復。
報告医師は、事象を重篤(障害につながるおそれ、永続的/顕著な障害/機能不全)と分類し、事象とワクチンとの因果関係は、関連ありと評価した。他要因の可能性は無かった。
報告者の意見:脳における虚血発作を疑った(脊髄レベルでの疾患除外済み)。死亡、重症例が出現しているにもかかわらず、中止せず継続投与を続けることは、治験として言語道断である。医の倫理からはずれているので、即、本治験を中止し、現在までの生データを公開すべきと考える。
○(令和3年8月17日)接種
▽28歳の女性
病歴等:小児期からの気管支喘息、月経困難症。
8月17日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
軽度の意識障害、口と目の痙攣、逆行性健忘、のどの異常、両手の振戦、うつ伏せで傾眠を発現した。
9月07日 10:00 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
ワクチン接種後まもなく、のどの痒み、前額部発赤を訴え始めた。反応が鈍くなった。
(ワクチン接種10分後)意識障害を発現した。病院に入院した。
(ワクチン接種20分後)頃、発赤は消退傾向。軽度の振戦を認めた。
精査加療目的に、別の病院に転院となった。
9月08日 退院した。
9月09日 痙攣の症状を認め、不明日に、他の医療機関へ緊急入院した。
9月14日 事象の転帰は、不明だった。
報告医師は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象はワクチンに関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。
報告医師コメント:一過性の脳血流低下では説明できない意識の変容であった。1回目のワクチン接種後にも類似した症状を認めたことから、事象とワクチンとの因果関係ありと考えざるを得なかった。
○(令和3年8月18日)接種
▽18歳の女性
病歴等:なし
8月18日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
(ワクチン接種15分後)左上肢のしびれ感、脱力を自覚した。
症状は、徐々に悪化し、数日後コップを握れない程度となった。
頚部MRIで神経根の軽度腫大、左側頚部リンパ節の腫大の指摘があった。
10月05日(ワクチン接種の45日後)症状遷延していた。事象の転帰は未回復であった。
報告医師は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象はワクチンに関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。
報告医師コメント:症状(左上肢脱力)の病態は特定できていないが、ワクチン接種後に症状は出現し、病状は長引いている。
○(令和3年8月18日)接種
▽16歳の女性
病歴等:ネフローゼ症候群
8月18日 女性患者はワクチン接種を受けた。
(ワクチン接種日)患者は背部、腰部、頭部の痛みを経験した。
8月20日(ワクチン接種2日後)患者は咽頭痛、発熱、倦怠感を経験した。
8月24日(ワクチン接種6日後)病院を受診し、肝障害と診断された。
8月25日(ワクチン接種7日後)入院した。
事象の転帰は、治療なしで未回復であった。
報告者は、事象を重篤と分類し、事象が入院に至ったと述べた。
○(令和3年8月18日)接種
▽61歳の女性
病歴等:予診票で考慮すべき点はなかった。40歳ころ期外収縮があったが、2006年以降は全く生じていなかった。
8月18日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
(ワクチン接種日)夜、強い動悸と結代が頻発した。
(2回目接種以降)この症状が増悪し、上室性期外収縮の多発、速脈、心房細動の疑いが生じた。
(10月)車の運転中や炊事中に、気が遠くなりかけることがあった。
抗不整脈薬服用で改善するが、11月まで止まらなかった。
その後徐々に改善して行き、12月現在、抗不整脈薬などにより、動悸はほぼ治まっている。
報告医師は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象はワクチンと関連ありと評価した。他要因の可能性は、「40歳ころ期外収縮があったが、2006年以降は全く生じていなかった」であった。
報告医師コメント:接種1回目に強い動悸と不整脈がその日の晩に生じた。明らかにワクチンが原因である。2回目を中止するべきだったが、接種医は2回目接種を勧めた。2回目接種後に症状が大きく増悪した。
○(令和3年8月19日)接種
▽12歳の男性
病歴等:記載なし
8月19日 男性患者はワクチン1回目接種を受けた。
8月26日 四肢のしびれを発現。
末梢性ニューロパチー(分類不能)のような痛みが発現し、1日に6回くらい間欠的に、数分にわたり痛みが出現した。
事象は「依然として継続しており未回復」であった。
○(令和3年8月20日)接種
▽17歳の女性
病歴等:なし
8月20日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
(ワクチン接種6時間半後)腹痛、両足のしびれを自覚した。しばらく様子を見たが、徐々に悪化し動くことができなくなった。
運動麻痺、感覚異常が発現。
8月21日 家族に抱えられ自家用車で当院救急を受診した。両下肢の重度の麻痺、排尿障害。入院した。
急性散在性脳脊髄炎(ADEM)と診断され、ステロイド療法が行われたが、改善はわずかであった。
8月26日 再検により、脊椎動静脈奇形(AVM)が疑われた。
9月01日 他院への転院を予定していた。
報告医師コメント:当初はADEMが疑われたが、その後の検査にて脊髄AVMと判明した。ワクチン接種が発症の原因である可能性は否定できないが、因果関係はほぼ不明である。
脊髄AVMは未回復であった。
○(令和3年8月20日)接種
▽25歳の女性
病歴等:なし
8月20日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
(ワクチン接種日)接種後に胸痛、発熱を発症した。
8月22日(ワクチン接種2日後)搬送された。熱中症と診断された。
8月26日(ワクチン接種6日後)胸痛が発現。
9月04(ワクチン接種15日後)近くの内科で、心電図などを実行した。異常がなかった。
9月10日(ワクチン接種21日後)労作時の胸痛が続いていた。相談したうえで、患者は2回目のワクチン接種を受けた。
その後、大きな副反応はなかったが、労作時の胸痛が続いた。
9月29日(ワクチン接種40日後)患者は紹介された医療センターを受診した。心電図など検査が実行されたが、すべて異常なしであった。
10月04日(ワクチン接種45日後)患者に確認したところ、やはり労作時の胸痛はあるとのことであった。その後の経過は不明であった。
日付不明、事象の転帰は、未回復であった。
報告医師は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類して、事象とワクチンの因果関係は評価不能とした。他要因の可能性はなかった。
報告医師のコメント:患者は生来健康な方だった。1回目のワクチン接種から有害事象が出現した。その後、胸痛があったため、心筋炎の可能性があると考えた。
○(令和3年8月20日)接種
▽18歳の女性
病歴等:喘息の既往。ゴマ、卵白、ソバなどのアレルギー。
8月20日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
8月25日 患者は、背部痛を訴え来院した。患者は、疼痛のため、座っているのもつらく、鎮痛剤の経口投与を行い、経過観察とした。
9月10日 患者は、2回目のワクチン接種を受けるために来院した。
症状は軽減しているようでもあり、アレルギー反応に関しては問題ないと判断した。
女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
9月11日(ワクチン接種1日後)患者は微熱、全身の疼痛があり、動けないを発現した。
9月24日(ワクチン接種14日後)患者は来院し、鎮痛剤を処方された。
10月04日(ワクチン接種24日後)下腹部痛を発現した。
10月06日(ワクチン接種26日後)患者は来院し、下腹部痛に対して鎮痛剤を投与され、経過観察とした。
10月07日(ワクチン接種27日後)背部痛を発現した。
10月10日(ワクチン接種30日後)患者は、痛みのため、座っていられなかった。
疼痛の増強、腰痛を訴えるため、他院を受診した。
MRI検査で腰椎検査するも、異常所見はなかった。
10月14日(ワクチン接種34日後)疼痛の位置が変わり、患者は、右腰部から背部に疼痛を訴え、再診した。
事象の転帰は、未回復であった。
報告医師は、事象を重篤(障害につながるおそれ)として分類し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。他要因の可能性は、膠原病などの可能性であった。
報告医師の意見:ワクチン接種後の、原因のはっきりしない、全身の持続疼痛を認めている。今後も経過観察が必要と考える。
○(令和3年8月20日)接種
▽33歳の女性
病歴等:なし
8月20日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
ワクチン接種直後には異変はなかったが、8月下旬から9月上旬まで、患者は接種部位の陥凹、ケロイド状のただれを発現した。しかし、それを放置していた。
(ワクチン接種3ヵ月後)患者が別件で来院した際、医者に相談し、症状が発見された。
左上腕中央部に、長径3cm、短径2cm程度のケロイド状の皮膚変化を伴う、5-10mm程度の皮膚陥凹があった。また、それに縦走して、より浅い10cm程度の線条皮膚陥凹が、ワクチン接種部位に一致して認められた。自覚症状(痛み、麻痺等)はなかった。
報告医師は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象とワクチンの因果関係を関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。
報告者のコメント:状況からは、ワクチンの筋肉接種に伴う脂肪組織萎縮(陥凹)であると考えられた。
さしあたって生命に危機は及ばないものの、美容上の問題は残存しており、場合によっては筋萎縮、筋短縮症のきっかけになる可能性もあると愚考していた。
筋肉注射が原因か、ワクチンが原因であるかどうかは、この時点でははっきりしなかったが、いずれにしても、ワクチンとの因果関係が有ると考えていた。
2回の接種ともに、適正に注射を行っていた。
未回復であった。
○(令和3年8月20日)接種
▽25歳の男性
病歴等:なし
8月20日 男性患者はワクチン1回目接種を受けた。
8月21日(ワクチン接種1日後)夕方より、歩行時、身体をあちこちにぶつけると思っていたが、患者は就寝した。
患者は歩行障害、上下肢運動障害、構音障害を発現した。
8月22日(ワクチン接種2日後)朝より、しゃべりにくく、発声がうまくできなかった。
歩行がよろける等の症状が出現した。
8月23日(ワクチン接種3日後)仕事時、手先がうまく動かなかったため、患者は病院へ行った。
頭部MRIは、異常なしであった。
8月25日(ワクチン接種5日後)症状の進行はなかったが、軽快もなかったので、患者は再び受診した。
脳脊髄穿刺にて異常なしであった。
第2回の接種は中止予定であった。
9月08日(ワクチン接種19日後)再診時、自覚的に改善とのことであった。しかし、疎通は可能であるものの、問いに対して「うん」など、単語で返答することが殆どであった。「良くなってきている」など有意文章も発現するが、軽度構音障害の状態であった。
9月10日(ワクチン接種21日後)事象の転帰は未回復、および構音障害、上下肢運動障害を伴う回復であった。
報告医師は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象とワクチンとの因果関係は評価不能とした。他要因の可能性は、不明であった。
報告医師コメント:構音障害と両上下肢の運動障害は、3週間後も持続していた。
10月04日(ワクチン接種45日後)運動障害の転帰は、未回復であった。構音障害、歩行障害の転帰は軽快であった。
この間、仕事につけなかった。
○(令和3年8月21日)接種
▽37歳の女性
病歴等:なし
8月21日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
(ワクチン接種の直後)右中指の不随意運動が発現、持続した。右中指から小指へのミオクローヌス(電気ショック様の短時間の筋収縮)は20分以上持続した。温痛覚鈍麻もあり、病院の受診を指示した。
報告医師は、事象を重篤(障害者につながるおそれ)と分類して、事象はワクチンと関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。
事象の転帰は不明であった。
○(令和3年8月21日)接種
▽56歳の女性
病歴等:なし
8月21日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
8月28日(ワクチン接種の7日後)両上下肢近位部の筋肉痛、両膝関節痛、倦怠感、微熱が出現した。
9月07日 患者はクリニックを受診した。リウマチ性多発筋痛症と診断された。
9月14日(ワクチン接種の24日後)事象の転帰は、未回復であった。
報告医師は、事象を重篤と分類し、事象がワクチンに関連ありと評価した。
報告医師コメント:膠原病を発症してから1カ月が経過し、半永久的に治療を必要とする。
○(令和3年8月21日)接種
▽57歳の女性
病歴等:アレルギー体質、薬剤アレルギー(継続中であるか否か不明)
8月21日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
8月24日(ワクチン接種3日後)胸内苦悶感(生命を脅かす)が発現した。
呼吸困難、動悸(障害、生命を脅かす)が発現した。
高コレステロール血症、胸痛(障害)が発現した。
上記事象の転帰はすべて未回復。
採血で高コレステロール血症を示したが、他検査は異常なし。
その後も上記症状が続き、患者は寝ている事が多くなった。
9月15日(ワクチン接種25日後)全身倦怠感が発現した。転帰は未回復。
日常活動における個人の自立の喪失が発現した。転帰は不明。
9月22日(ワクチン接種32日後)胸水(障害)が発現した。転帰は未回復。
9月28日(ワクチン接種38日後)食欲不振症(生命を脅かす)が発現した。転帰は未回復。
浮動性めまい、異常感(障害)が発現した。転帰は軽快。
10月14日(ワクチン接種54日後)患者は、他病院に紹介され受診するも、原因不明であった。
ワクチン接種後、患者の体重は10kg減少した。
体重減少(障害)の転帰は未回復。
(不明日)不眠症、寝たり起きたり(障害)が発現した。転帰は未回復。
3ヶ月経過しても、呼吸困難、息切れの発作があった。
報告医師は、事象を重篤(障害、障害につながるおそれ)と分類し、ワクチンとの関連ありと評価した。他要因の可能性はなかった。
報告医師の意見:患者はワクチン接種前は、元気な主婦でした。
患者は三大副作用(1)アナフィラキシーショック(2)血小板減少を伴う血栓症(3)心筋炎、心膜炎については否定的です。
それでも呼吸困難、息切れ、動悸、胸内苦悶感の症状が続く為、各種検査を施行し、唯一見つかった異常は右胸水(少量)でした。
他院を受診して頂き精査しましたが、大きな疾患はありませんでした。
それでも上記症状はワクチン接種以降4カ月続いています。
各種検査もしていただきましたが、いずれも大きな異常は見つかりませんでした。
これだけ検査をしましたので、報告者の私見としては、ワクチンによる影響は何かしらあるであろうと考えます。
右胸水からすると、心筋炎、心膜炎があったかもしれません。
現在は他院に依頼し、漢方薬などで加療を続けてみえます。
症状は、一進一退、良い日と悪い日があります。
患者の様に家事が出来なくなり、寝たり起きたりの生活をされ、学校生活や仕事に支障を来たしている人々も見られます。
報告医院にも相談に見えました。
原因となる疾患は、検査ですべてチェックし、除外しました。
今も症状が続いており、ワクチン接種後の後遺症と考えられます。
ワクチン接種後、患者は体重が10kg減り、今も寝たり起きたりの生活です。
重篤な予防接種後の後遺症と考えます。
○(令和3年8月21日)接種
▽55歳の女性
病歴等:報告なし
8月21日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
(3週後)急に便通がよくなり、9月末~2、3か月の間に5kgの体重減少がみられた。
11月16日(ワクチン接種87日後)胃カメラは異常なかった。
11月25日(ワクチン接種96日後)写真で、黒目が大きく写っていることに気づいた。
12月25日(ワクチン接種126日後)受診し、バセドウ病と診断された。
1月07日(ワクチン接種139日後)白血球減少があり、当院紹介となった。
ワクチンによるバセドウ病、バセドウ眼症の発症、好中球減少症を強く疑う。
(日付不明)事象の転帰は、未回復であった。
報告医師は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象はワクチンに関連ありと評価した。
報告医師の意見:英文誌でバセドウ病発症が報告されている。
他にもたくさんいるが、泣き寝入りしている例が大変多い。
氷山の一角である。
○(令和3年8月22日)接種
▽15歳の男性
病歴等:幼少期インフルエンザワクチン接種時に倒れた。
8月22日 男性患者はワクチン1回目接種を受けた。
(ワクチン接種15分後)患者は頭痛、発熱、四肢の脱力、両下肢の痺れ感、脛骨全面の疼痛、歩行困難、両足背部の知覚鈍麻、胸痛、胸部不快感を経験した。
患者はワクチン接種会場で訴えた。しかし救護スペースに1時間滞在したのみで、歩行困難の状態で、車椅子にて帰宅するよう指示された。患者は、支援病院を見つけられなかった。
自宅では、両手の脱力のため握ることができなかった。歩行可能な状態に回復したが、脛骨部疼痛は軽減しなかった。
8月23日 患者は胸痛、胸部不快感を訴えた。心筋炎を疑い検査を提出した。
8月24日 未回復であった。
報告者は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。受診時演技様症状があり、心理的要因による身体症状の可能性もあるが、ワクチンとの因果関係は否定できない。
報告者コメント:ワクチン接種時の対応と判断に問題があると考えた。正確な判断と対応を強く要請する。
○(令和3年8月22日)接種
▽43歳の女性
病歴等:なし
8月22日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
8月28日(ワクチン接種6日後)左半身のしびれが出現した。
8月30日(ワクチン接種8日後)当院受診した。
食事が取れていなかったため、点滴を施行された。
8月31日(ワクチン接種9日後)症状が増悪し、体が動かなくなった。
9月01日(ワクチン接種10日後)当院受診した。入院加療となった。
各種検査を実施し、ギラン・バレー症候群と診断した。
9月02日(ワクチン接種11日後)より、薬剤投与を行い、リハビリを開始した。
その後、神経症状は徐々に改善した。
両手足の異常感覚は残存していたが、リハビリで握力は改善傾向、自立歩行が可能になった。
9月28日(ワクチン接種1ヶ月後)退院した。
事象の転帰は回復したが、後遺症あり(両手足の異常感覚)。
報告医師は、事象を重篤と分類し、事象とワクチンとの因果関係を評価不能とした。可能性のある他要因はなかった。
報告医師のコメント:今回の症状とコロナワクチンの因果関係は、完全には否定できない。
○(令和3年8月22日)接種
▽45歳の男性
病歴等:なし
8月22日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。
8月28日(ワクチン接種6日後)患者は、右後頭部の痛みを自覚した。
患者は、血小板減少症を伴う血栓症(TTS)を発現し、入院となった。
9月11日(ワクチン接種20日後)医療機関を受診。
脳静脈洞血栓症による右後頭葉脳出血と診断され、報告者の病院に紹介された。
10月05日(ワクチン接種1ヵ月13日後)回復したが、後遺症あり(左上四分盲(1/4視野欠損))であった。
報告者は、事象を重篤と分類し、事象とワクチンとの因果関係は関連ありであった。他の要因の可能性はなかった。
報告者コメント:因果関係があるかと改めて問われると難しい判断になるが、「血小板減少症を伴う血栓症の診断と治療の手引き第2版」に倣うと、ワクチン接種が原因として最も考えられた。
○(令和3年8月22日)接種
▽58歳の女性
病歴等:高血圧、高脂血症(罹患中)
8月22日 女性患者はワクチン1回目接種を受けた。
9月09日(ワクチン接種18日後)朝、両下肢の脱力感を自覚した。歩行障害も出現した。
同日夕方、立つこともできなかった。
その後、自宅で体動困難の状態であった。
9月15日(ワクチン接種24日後)症状が遷延したため、救急外来を受診した。
受診時、下肢の筋力低下、病的反射、膀胱直腸障害が確認された。
同日、脊髄炎疑いで入院した。
検査より、特発性横断性脊髄炎と考えられた。
9月20日(ワクチン接種29日後)改善傾向であり、リハビリを継続した。
患者は歩行器を用いて、歩行可能であった。
10月26日(ワクチン接種65日後)事象の転帰は、回復したが後遺症(歩行障害)ありであった。
歩行障害の転帰は、未回復であった。
報告医師は事象を重篤と分類し、事象とワクチンとの因果関係は関連ありと評価した。他要因の可能性はなしであった。
○(令和3年8月22日)接種
▽17歳の男性
病歴等:報告なし
8月22日 男性患者はワクチン2回目接種を受けた。
(ワクチン接種日)夜より胸痛が出現した。
病院を受診し、心電図異常を認めた。当院へ紹介された。
心膜心筋炎が発現した。
3月14日(ワクチン接種204日後)未回復であった。
報告医師は、事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類した。
ワクチン接種後の心膜心筋炎と思われる。
○(令和3年8月22日)接種
▽47歳の女性
病歴等:報告なし
(1回目接種後)四肢のしびれありと報告された。
8月22日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
(ワクチン接種後)不明日、全身/四肢のしびれ、四肢の痙攣、動悸、耳鳴りが発現した。
2回目接種後、症状がさらに進行した。
症状が増悪するため各種検査をしたが、他疾患は否定的と判断された模様であった。
事象の転帰は未回復であった。
報告医師は事象を重篤(障害につながるおそれ)と分類し、ワクチンとの因果関係ありと評価した。他要因の可能性はなかった。
○(令和3年8月24日)接種
▽16歳の男性
病歴等:なし
8月24日 男性患者はワクチン1回目接種を受けた。
接種後5分経たずに、胸に圧迫感があるため横になった。1~2時間近く横になり、胸がドキドキした。患者は2時間休んでから帰宅した。
夜、37.8度の発熱があり、解熱剤をもらいに来院した。
8月25日 患者が来院した。息苦しい感じがあるとのことであった。
8月26日 患者が来院した。胸の圧迫感があり、食欲不振。話すのも息苦しくなる。
しかし心電図を見たが大きな所見はなかった。レントゲンも異常なしであった。
8月27日 患者が来院した。患者が苦しいといったところは脈が速くなっただけで、特に所見はなかった。患者は今まで、脈が速くなったり動悸がしたりすることはなかった。
色々調べたが異常は発見できなかった。しかし本人の症状は消えなかった。
事象は未回復であった。
○(令和3年8月24日)接種
▽16歳の女性
病歴等:報告なし
8月24日 女性患者はワクチン2回目接種を受けた。
1月24日(ワクチン接種153日後)患者は学校へ行き、2時間目くらいから両手のしびれが出現した。
字を書きづらくなった。
歩行もなんとなく不安定だった。
報告者の病院を受診した。
握力は10kg前後であった。
患者は、四肢のしびれ、脱力を発現した。
ギランバレー症候群を疑い、紹介入院となった。
各種検査を行うも原因が判明せず。
ギランバレーに準じて治療を受けるも改善に至らず、患者は2/7に退院した。
その後も状態は一進一退で、四肢に脱力、倦怠感が持続し、日常生活に著しい支障をきたす状況となった。
3月22日(ワクチン接種210日後)病院の総合内科を受診し、筋痛性脳脊髄炎疑いと診断された。
現在、箸を持つのもやっとの状態で、食事をするのも苦労していた。
学校は、家族が毎日送迎していた。
保健室でも特別な対応をお願いしていたが、学校生活を送るにもかなりの苦労を要する状態であった。
5月25日(ワクチン接種274日後)事象の転帰は、治療により未回復であった。
報告者は事象を重篤(永続的/顕著な障害/機能不全)として評価し、ワクチンによる因果関係は評価不能(断定することはできない)であった。他要因の可能性は不明であった。
報告医師の意見:ワクチンとの因果関係を疑うため、報告します。
○副反応検討部会(令和3年8月25日)接種後の死亡事例が1093人に増加。
⇒議事録
▽委員
亡くなる方の数が1,000人になってきました。はっきりとした因果関係がないというのは分かるところなのですが、結局991件のうち986件は情報不足等により因果関係が評価できない(γ)ということになるわけなのです。
▽委員
重大な懸念がされるような事例、例えば接種後1週間以内ぐらいに亡くなってしまったとか、1週間と言わず2、3日でもいいと思うのですけれども、ある程度重大な懸念が考えられるものについては追加情報を拾っていってもいいのではないかと思っております。
⇒審議の概要(厚労省HP)
(全体のまとめとして)これまでの報告によって引き続き安全性において重大な懸念は認められないと評価されました。
(死亡例の報告について)現時点において、引き続きワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないとされました。
vol.7時系列の内容は以上です。
国の情報提供における「メリット」「ベネフィット」は、「個人」が「接種の的確な判断に資する」ための「分かりやすい」ものとなっているのでしょうか。
あらゆる対象集団を一括りにした「接種のメリット>リスク」との情報提供は、適切と言えるのでしょうか。
vol.8に続きます。
vol.6はつぎのとおりです。