映画「PERFCT DAYS」を

やっと観れた




大阪の友人がラインで

久しぶりに観た映画が

良かったと知らせてくれ

気になっていた


いつも行く映画館では上映なく

諦めていたが

彼女のラインきっかけに

再度検索かけると車で50分ほど

の映画館がヒット


一日一回上映で10時10分

一回目のトライは間に合わず

日曜日だけ12時35分に上映で

今日こそはと出向く


早めに着いて良かった

チケット売場は長蛇の列

ネット予約できるようになろう

と決心した瞬間


いつも行く映画館は

こんなに待つことない

しかも200円も高い


おしゃれな映画館で

若い人が多い印象で私年齢の

方々もチラホラとおしゃれな

老夫婦も


無事、チケットが買える

満席になる状態

少ないと思っていたが

まだまだ人気

見終わって再観賞の人々も

多いのでは?


トイレ清掃員の日常が描かれる

主人公は

ほとんど言葉を発しない

丁寧な無駄のない仕事ぶり

表情と仕草で私たちは汲み取る


古いアパートでの彼の生活が

繰り返される

彼の世界観が好き

木漏れ日を愛し、音楽、本を

手作りの鵜呑み鉢に木を育て

楽しんでいる


決まったような毎日が

写されるが、徐々に

彼が楽しみをもつことがわかる


それは、表情でわかる


朝の天気、空の様子

朝の植物への水やり


道具が積み込まれてる軽ワゴン

車で仕事場

東京都内の各トイレへ向かう


朝は缶コーヒーを一つ

毎朝カセットテープの音楽を

選び、早朝の都会の中

車を走らせ仕事場へ


日常に出会うささやかな事に

心動くことに微笑む

トイレ掃除の仕事の丁寧さ

が際立つ

禅の一つと思うような無駄の

ない作業の仕草


神社の木々の下で決まった昼食

サンドイッチと牛乳

その木々の木漏れ日を 

フィルムカメラで撮る

そこで見つけた実生の苗を丁寧

に堀上持ち帰る


住まいは東京の台東区かな?

自転車でいく銭湯

自転車でいく地下の大衆食堂

コインランドリー

古本屋の100円の本購入

たまに行く飲み屋さん


寝る前に読む単行本

最初は何にもない部屋を

写しだすが、そのうち彼の部屋は

カセットテープや本

とりためた写真が

整理され様子を写し出す

年月を感じる


夢らしき意識を挟み

決まった時間に老女が竹箒で

掃除する音で目覚める


決まったルーティンをこなし

男性の日常は淡々とすぎる

そこに、彼の好きなこと

が挟まれている


最後はいつもの出勤風景だが

朝陽の向かい運転し

軽ワゴンで聴く音楽に

彼は涙ぐむ表情が良い


一言も発さないが心情がわかる

私は英語がわからない

歌詞の意味もわからないが

十分に伝わる

この映画に挟まれている洋楽が

どれも良くて心に残る


最後の曲が

頭の中でリピートする

低い女性の声

ニーナ・シモンの

Feelling Good.だと


私は好きな映画一つになる

ドイツ人監督の視点でみた日本

それも面白い


その淡々とした日常は

私の今とも重なり

これでいいだとも思えた

「今度は今度」

「今は今は」

「重なった影は濃ゆい」


繰り返される日常も

肯定されたような映画だった

役所広司さんの

演技がぐっと引き込まれた