タイトル 「天使の羽」 346みさきにとって、それが奈菜を自殺させてしまったことへの償いでしかないことと、心を痛めてることまで、ひなたは知りはしなかった。 もちろん小春だけは すべてを知り抜いている。 それでも傷口に 塩を塗りこむ小春は厳しく、 もし、それをひなたが知っていたら、 ひなたは小春の冷たさに 嫌悪感を抱いたかもしれない。